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[ skill up-自己成長 ]

ジョブヨク(46)はたらくモチベーションを考えた
活動リポート@岡村製作所

authored by ジョブヨク
ジョブヨク(46) はたらくモチベーションを考えた活動リポート@岡村製作所

 こんにちは。WORK MILL×ジョブヨクスタッフの室谷です。今回は2017年6月10日、株式会社岡村製作所が運営する共創空間のOpen Innovation Biotope"Sea"で行われたWORK MILL×ジョブヨク「モチベーション~働くことは気のモチよう~」の開催報告をします。

 ジョブヨクとは、学生と大人が「働き方」と「生き方」を語るワークショップです。学生が「働くこと」と「生きること」について、多様な大人メンターたちとフラットな関係で対話することで、自らを考え、自主的に仕事や社会と向き合うきっかけを創ります。当イベントは2014年から現在まで(2017年6月15日)までに全国各地で80回以上開催されています。今回は株式会社岡村製作所・WORK MILLプロジェクトとのコラボレーションとして開催される初めてのジョブヨクとなりました。

 WORK MILL×ジョブヨクとしてのミッションは「学生の"はたらく"=仕事に対するイメージと実態のギャップを埋める」事でした。どのようにしたらそのギャップを埋められるかを考えた結果、行きついたのが「モチベーション」でした。モチベーションは社会人の方も学生の方も馴染みがあり、考えやすいと思ったことが理由です。

 そして、今回のジョブヨクのテーマを「モチベーション~はたらくことは気のモチよう~」と設定しました。トークセッションや、ワークをしながら周りの人との意見交換する事を通して自分の気づいていない「はたらくのモチベーション」に気付いてほしい、再発見してほしいという願いが込められています。今回のイベントで気付きや再発見があったモチベーションを種として持ち帰り、これからの"はたらく"に生かしてもらいたいと考えました。

アイスブレイク なりきりストーリーテリング

アイスブレイクのテーマは「桃太郎」

 テーマである「はたらくのモチベーション」についてのディスカッションの前にアイスブレイク! 学生がまだ体験していない"はたらく"という事についてのモチベーションを大人の方とフラットに話し合えるように今回のワークでは、「桃太郎」という昔話を題材にしました。用意した「桃太郎」の台本には空欄があり、自分の好きな食べ物や欲しいものを言い合う場面も作りました。声を出して読み合うという行為と、お互いの好きなものを伝え合うことで、会場はどんどんにぎやかになり、緊張が解けていきました。

セッション1 桃太郎のモチベーションを考えよう

場面ごとのモチベーションを書き出す参加者たち

 アイスブレイクで桃太郎のストーリーを思い出し、緊張もほぐれたところでそのままセッション1に入りました。テーマは「桃太郎のモチベーション」です。「桃太郎」のストーリーを7つの場面に分け、それぞれの場面ごとに桃太郎の鬼退治へのモチベーションと感情について考え、どんどん付箋に書き出してもらいました。最初に黙々と考えて書いた自分の付箋を、共有しながら模造紙に貼っていくことで、参加者の皆さんには、さらにたくさんのモチベーションや感情を付箋に書き出してもらうことができました。

トークセッション モチベーションってなに?

松下慶太先生(左)と菊入みゆき先生のトークセッション

 今回のジョブヨクでは、ゲスト登壇者2人と学生スタッフ2人とのトークセッションを行いました。登壇者には株式会社JTBコミュニケーションデザイン ワーク・モチベーション研究所の所長を勤める傍ら、明星大学の特任教授でもある菊入みゆき先生と、PBL(問題解決型授業)の研究を専門とする、実践女子大学の松下慶太准教授をお呼びしました。このトークセッションでモチベーションの種類や、移り変わり、答えのない課題に挑むときのモチベーションなどたくさんのお話をしていただきました。

 ジョブヨクでトークセッションを行うことは珍しく、参加者の方も専門的で分かりやすいお話に聞き入っている様子でした。私は、実際にゲスト登壇者の方々とトークする中で「自己決定感」、つまり人に強要されたからではなく、自分で決めることが大切なのだなと感じました。

セッション2 桃太郎のモチベーショングラフを作ろう

 席替えと休憩の後に始まったセッション2ではセッション1で考えてもらった7つの場面から3つ選び、その場面での桃太郎のモチベーションのグラフを作ってもらいました。モチベーションが高いか低いかを折れ線グラフに、モチベーションの中身の部分は円グラフを用い、場面ごとの桃太郎のモチベーションをより深く考えてもらいました。私は、「猿の方が全てにおいて自分(桃太郎)よりも優れていると分かった時」という場面においては桃太郎のモチベーションが下がるのではないかと思っていましたが、「仲間が自分より賢いと心強い」という意見がたくさん見られて、何事もポジティブに考えられるという事に気づきました。

「この場面のモチベーションはどうなる?」と議論を深める

各テーブルでそれぞれ異なるストーリーを考える

セッション3 ストーリーに"前提条件"を加えてみよう

「まさか!」の前提条件に驚きの声も

 セッション3では、セッション2で選んでもらった3つの場面のモチベーションについて条件を加えてもう一度グラフを書いてもらいました。条件は事前にスタッフが考えた「桃太郎に妻子がいたら...」や「桃太郎に借金があったら...」というような私たちの将来に起こり得そうなものです。

 全体共有では、「人にやらされるというような義務感が強いとモチベーションは低い」という意見や、「条件の内容によってはモチベーションが変化したりしなかったりする」といった意見が見られました。私は、自分からやると決めることがモチベーションに大きく関係し、状況が変わっても変化しにくいことに気づきました。

まとめ

 最後に今回気付いたモチベーションの考え方を"はたらく"にどう活用していけるかをひとりずつ発表してもらいました。学生の方からは「外発の動機ではなく、内発の動機が必要だと考えた」「モチベーションは行動の理屈であり、根拠だと思う。なので、何をするにもモチベーションが大切だと思った」といったモチベーションの重要性に気付けた、社会人の方との意見交換で気付かされたという意見が多く見られました。

視点を変えることで得られた気づきを話し合う

 また、社会人の方からは「外的なモチベーションはあったとしてもあまり高くならないと感じた。いかに楽しくやるかということを考え、内発的な動機を持つことが大切だと思った」「組織の中で個人としても目標を掲げることがモチベーションにつながるのではないか」といった、自分の捉え方や考え方が大切だという意見が多く見られました。

おわりに

 私は現在大学4年生です。卒業したら社会に出て"はたらく"わけですが、もちろん自分がやりたい仕事ばかりではないと思います。嫌なことや、苦手なことも必ずあるはずです。そういう場面にあった時、嫌だと思いながらやるのではなく、その仕事に対しての見方や捉え方を変えることで、モチベーションを持って取り組めるということを学びました。今回のイベントのタイトルにあるようにまさに「気のモチよう」だなと思いました。

 今回のジョブヨクで、私たちWORK MILL×ジョブヨクスタッフを含めた学生は「どんな仕事でも自分の捉え方次第で楽しくなる」ということを学ぶことができ、社会人の方はそのことを改めて再確認する時間になったようです。中身のある充実した時間をつくることが出来たのかなと感じました。

 今回の「WORK MILL×ジョブヨク」インターンシッププログラムを通して、スタッフ4人の感想を以下にまとめました。

青柳 守らなければならない「期限」や達成するべき「目標」がある中で、私たちだからできる企画を多くの人の協力を得ながらつくることができました。これから仕事をするときに役立つ「感覚」を身につけることができたと思います。

加地 このプロジェクトを通してチームビルディングの楽しさや、チームの中でブレない"軸"を持つことの大切さを学びました。運営当日は、万全な準備と臨機応変な対応のどちらも必要で、チームで物事に取り組む際に意識すべきことが、自分の中に蓄積されたと思います。

藤森 実際働いている方がいる中で企画を考えてみて、ずっと同じ集中力を保つことの難しさを知りました。この経験から、てきぱきと仕事ができるようにどのように自分の集中をもっていくかを考えながら、働きたいと思いました。

室谷 イベント企画という初めての事に一生懸命取り組むことができ、楽しくて濃い時間だったなと思います。挑戦してみて本当に良かったです。

 今回参加してくださった皆様、本当にありがとうございました。また、これまでにジョブヨクに参加したことがない方も、この記事を読んで興味を持っていただければ幸いです。そして是非、次回のジョブヨクに参加してみてください。次回以降の「ジョブヨク」イベント開催スケジュールは、公式サイトをご覧ください。

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