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面接を通過できない人へ(下) ~よく出る質問の回答をチェック

就活リポート2018(5)

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NIKKEI STYLE

前回の身だしなみ、あいさつ、動作などに続いて、今回は面接の回答について説明します。面接で必ず質問される「自己紹介」「自己PR」「学生生活で力を入れたこと」「志望理由」のチェックポイントを見てましょう。

【自己紹介】話を絞り込み過ぎていないか?

まずは自己紹介から。面接は自己紹介から始まることが多く、面接担当者に対して「自分がどんな人なのか」を知らせるためのものです。面接だからと言って何か特別なスタイルがあるわけではなく、大学では何を学んでいるのか、どんなサークル活動をしているのか、趣味は何か、最近気になっていることは何か、などを簡潔に話すように心掛けてください。

自己紹介の難しいところは、時と場合によってその内容を使い分ける必要があることです(これは自己PRも同じですので後で説明します)。部屋に入ってイスに座る前に「簡単に自己紹介をしてからお座りください」という場合と、着席後に「自己紹介を○分で」では当然ながら内容は違ってきます。

着席前であれば、大学名、名前、一言アピール(強み、入社意欲など)で十分。着席後であれば、大学生活全般と自分の強みなどを説明してください。「自分はこんな学生生活を送ってきて、こんな力を身につけました」というような内容です。学生生活全体のことを話し、自分を理解してもらうことです。

よくある間違いは、自己紹介と自己PRを混同してしまい、アルバイトだけ、サークルだけと話題を絞り込んで話すことです。冒頭での自己紹介は、面接担当者に面接での質問のネタを渡すようなものだと考えてください。面接担当者は限られた時間の中で、学生が話すさまざまな経験の中から良い点を探し出そうとします。面接担当者は学生が話している経験談に強みなどが見られない時には、話題を変えて強みを探そうとします。「さっきの自己紹介にあった他の活動について聞いてみよう」と考えるわけです。ですから、自己紹介では自分の強みが分かりそうな活動をいくつか提供することを心掛けましょう。

【自己PR】自分の強みを証明しているか

自己紹介と同様に、自己PRも話すタイミングによって変える必要があります。自己紹介もなく面接の冒頭で求められた場合には、自己紹介的な内容(大学での活動全般)を加えた上で、強みの説明に入るといいでしょう。自己紹介後であれば、その人が持っている強みと、その裏づけとなるエピソードになります。「私の強みは○○力です。その力は△△の経験を通して身につき、他にも□□などの活動でも発揮しています!」のような話です。

ここで注意が1つあります。自己PRでよく見られるのは、強みと経験が一致していないことです。「私は調査分析能力があります。ゼミの活動の中で国会図書館で文献を調べて......」とか、「私はコミュニケーション能力があります。カフェのバイトで常連さんの顔と名前を覚えて......」というような内容です。社会人から見れば当たり前のことを「○○力」としてしまうことです。また強み(○○力)についての認識が間違っている場合もありますし、話を盛りすぎている場合もあります。自分の強みと経験が一致してるかどうか、キャリアセンターの職員の方に確認してみてください。

【学生生活で力を入れたこと】自分の考え方、行動が伝わる内容か?

次は「学生生活で力を入れたこと」について。この質問は学生が回答をした後に、次々と質問されるのが特徴です。例えば、「大学では△△サークルの○○係の活動に力を入れました。中でも夏合宿の際には、××だと考えて△△し、こんな結果を残しました」と回答したとしましょう。すると、面接担当者からは「なぜ○○係になったの?」「なぜ××だと考えたのですか?」「△△をする際に大変だったことは?」といった質問が矢継ぎ早にされます。そのため、「学生生活で力を入れたこと」の回答を準備する際には、その活動を振り返り、何を考え、どのように行動したのかを書き出しておくことです。そうすれば、面接担当者の質問にもちゃんと答えられるでしょう。ここで、答えられないと、話そのものの信憑性がなくなってしまいます。

注意点は2つ。1つは「あんなことをした、こんなことをした」という事実の羅列で終わらないようにしてください。面接担当者は過去の経験を通してその人特有の考えた方や行動の仕方を知ろうとしています。何を考え、どう行動し、何を学び、どう成長したのかが知りたいことになります。単に事実を並べるだけでは、相手の求めている内容とは違ってしまいます。もう1つは「立派な成果」がないとテーマとしてふさわしくないと思っていることです。先にも説明したように、面接担当者は力を入れた経験を通して、その人の考え方や行動パターンを知ろうとしています。例え良い結果が出なくても、その人の考え方、行動が分かる話であればいいのです。もちろん、結果も大成功であればなお良いのですが。

【志望理由】なぜ、その会社で働きたいのか

最後は「なぜ、うちで働きたいのですか?」という志望理由です。よくあるダメな志望理由は、会社の概要を説明するだけのもの。「御社は○○を企業理念にし、国内ではこんな事業をやっていて、海外ではこんな事業をやっています。そこに魅力を感じ、志望しました」といった内容です。この手の志望理由にはかなり多く出合います。ご自身の志望理由が単なる企業説明に終わっていないか確認してください。

志望理由で大切なのは企業選びの基準です。どんな基準を持って企業を見て、選んでいるかのが分かるかです。この基準を説明してもらうだけで、その人の価値観や考え方、仕事に対する姿勢などが見えてきます。企業選びの基準がしっかりとしていれば、志望理由はほぼできていると言えるでしょう。あとはその基準と志望企業の関連性が説明できるかどうか。基準と志望企業との関連性が見えないと面接担当者が納得できる内容とは言えません。

もう1つダメな志望理由は、単なる憧れでしかない志望理由。「好き」「憧れ」という気持ちだけでまとめたもの。例えば、「食べるのが好きだから」「旅行が趣味で」「子どもの頃に乗った飛行機で客室乗務員の方に親切にされて」といった理由です。これでは単に会社に興味を持った「きっかけ」や「ユーザーとしての感想」を説明しているに過ぎません。消費者目線の志望理由を語っても、面接担当者は「ありがとうございます。いつまでも当社の製品・サービスを使ってくださいね」と思うだけ。就活生は来年春から社員として働く人です。社員としての視点で企業を選び、志望する理由が必要です。

【他社の選考状況】正直に。ただし前向きに

最後に、この時期に就職活動をしている学生が答えにくい質問「他社の選考状況」について。「選考がうまく行っていないことを正直に話してもいいのでしょうか?」といった質問をよく受けますが、この時期に就職活動をしている学生の多くは選考を通過していない人がほとんどです。正直に内定を持ってないことを伝えても問題ありません。ただし、これまでの就職活動がうまく進まない理由を自分なりに分析し、現在はそれを修正して就活に臨んでいることを伝えられるといいでしょう。就活は早く決まれば勝ちで、遅ければ負けというものではありません。現在、内定がないことを負い目に感じることはありません。

*  * *** *  *

以上が、面接で必ずされる質問のチェックポイントです。もう1度、面接での自分の回答を振り返り、相手が求めている内容になっているかどうか確認してください。面接担当者が知りたいのは、あなたの良さと本当に働きたいのかどうかです。来春から働くことを目標に、決して諦めず、自分に自信を持って、そして無理をせずに就職活動を続けてください。

渡辺茂晃(わたなべ・しげあき)
 日経HRコンテンツ事業部長、桜美林大学大学院大学アドミニストレーション研究科非常勤講師。91年入社。高齢者向け雑誌編集、日本経済新聞社産業部記者を経て98年より就職関連情報誌・書籍の編集に携わり、2005年日経就職ナビ編集長、2015年日経カレッジカフェ副編集長、2018年から現職。著書は『これまでの面接vsコンピテンシー面接』『マンガで完全再現! 面接の完璧対策』『面接の質問「でた順」50』など。

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