学生のうちに、どうしても学んでおきたいこと
人事部長のひとりごと(17)
学生の皆さん、こんにちは。株式会社HDE人事部長の高橋実です。(HDEは企業向けクラウドサービスの自社開発、販売をしており、7000社以上の企業の導入実績があるトップシェア企業です)。
いよいよ本格的な夏がやってきました。就活生の皆さん、体調を崩さないようにして頑張ってください。就活を終えた人は、学生生活の残り時間を有意義なものにしようと思っていることでしょう。
先日、ご縁があり、日経CNBCの「日経カレッジ・ラボ」に、出演させていただきました。「学び」というテーマで、ラボ所長のパックンと学生さん、そして企業プロフェッショナルの方々とお話しさせていただきました。とても興味深い内容なので、是非ご覧ください。
「学生時代に何を学んでおけばいいの?」。就活を終えたそうした学生さんから、よくこの質問をもらいます。知らない社会に出る。そこで何が必要か、焦る気持ちは、とてもよく分かります。
学びは一生続く。自分の引き出しを増やそう
結論から言うと、「学び」は一生続きます。むしろ学生の頃より、社会に出てからの方が山ほど学ぶことが出てきます。社会に出ると「やるべきこと」が決まります。その「やるべきこと」の責任を全うするために必要なことを、人は学んでいくものなのです。
「将来のために何を学べばいいのか」という問いに、答えはありません。今みなさんが学んでいることが、将来社会に出て役に立つのか、それは分かりません。キャリアは変わるものだし、やりたいことも、色々な経験を通して、変わっていくからです。
学ぶということは、将来の人生の「自分の引き出しを増やす」ということです。この「引き出し」が多い人ほど、周囲から信頼され、いい仕事が回ってきます。その引き出しは、長い人生の中で、どこかでつながり役に立つものになります。だから、今は、自分の興味があることを徹底的に全力で学んでみてください。そうして自分の礎をたくさん作ることが、皆さんが今やるべきことなのです。
人間力をつける
では、社会に出ていくために、そうはいっても何を最低限身につけるべきなのか。それは「人間力をつける」ことだと思います。
人間力とは、何でしょう。それは、例えば「挨拶をする」「真摯に対応し嘘をつかない」「約束の時間を守る」「全力で物事にあたる」「人に優しくする」「人のせいにしない」というような、人間として当たり前のことを習慣にすることです。
ビジネスマナーは、社会に出てから、十分に学べます。でも、この「人間力」は、普段から実行し、習慣になり身についていないと、できないものなのです。
人生は、長いです。幸せな人生を送るためには、人間は一生学び続けなければいけません。でも、その学びを楽しみ、自分の引き出しを増やしていくことが、これからのあなたの人生を豊かにし、幸せにすることなのではないでしょうか。これから先の未来は、答えがないからこそ面白い。その答え探しを続けることは、結構面白いものですよ。
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