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不要なスマホ 高値で売るには
フリマか下取りか

不要なスマホ 高値で売るにはフリマか下取りか

 使い終わったスマートフォン(スマホ)をどうするか。思い出の写真を見たり、音楽プレーヤー代わりにしたり、予備に残しておくのもいいだろう。ただ、引き出しの奥に何台も眠らせておくのはもったいない。不要な携帯電話を高値で売るにはどうしたら良いかを探ってみた。

新しいモデルはフリマが優位

中古端末は国内需要も徐々に増えている

 懐かしの「ブラックベリー」から「iPhone(アイフォーン)」の最新モデルまで――。ウェイブダッシュ(東京・千代田)のフリーマーケット(フリマ)サイト「ムスビー」は様々な中古端末をそろえる。メーカーや使用年数などの条件により、取引価格も違ってくる。

 出品者が価格を決めるフリマサイトは「以前と比べ、全体的に出品価格は高くなっている」(同社の熊倉大輔氏)。総務省が携帯大手3社に「実質ゼロ円」販売をやめるよう要請した2016年以降、転売目的で購入されたとみられる端末の流入が減っているためだ。

 実際のムスビーの端末価格を見てみよう。ソニーモバイルコミュニケーションズ(東京・品川)が14年10月に発売した「エクスペリア Z3」(NTTドコモ版)は、発売から半年で平均取引価格が約4万5000円と、新品価格の半値になった。16年11月発売の「エクスペリア XZ」(同)は約5万9000円で、3割弱の下落にとどまっている。

 ムスビーや「メルカリ」といったネット上のフリマは端末の需要と供給の動向を反映しやすく、発売直後は新品並みの価格がつくこともある。新しいモデルを手放す場合はフリマで売ると高値が狙えそうだ。家電量販や中古ショップの買い取り相場も同様に需給を反映する。フリマと比べ買い取り価格は安めだが、手放したいときにすぐ売れる利点がある。

 一般的に発売から時間が経過するほど、中古価格は値下がりする。特に後継モデルが発売されると値下がり幅は大きくなる。例えばアップルのiPhoneは毎年秋の新製品発表のタイミングで大きく下がる。一方、国内メーカーは半年に1回のペースで新モデルを投入する例が多く、iPhoneより中古価格が下がりやすい傾向にある。

 古いモデルの端末を手放す場合は、フリマよりも携帯大手の下取りサービスの方が高額になるケースが多い。14年発売の「iPhone6」は、携帯会社によっては下取り価格(ポイント等含む)がフリマの取引相場を上回る。「余った販促資金を下取り価格に振り向けているのでは」(業界関係者)との指摘もある。

 携帯大手の下取りは、中古携帯販売店の買い取りと比べると高額さは顕著だ。ゲオやTSUTAYAといった中古端末の流通業者でつくるリユースモバイル・ジャパン(東京・千代田)が会員企業を対象に行った調査によると、iPhone6の平均買い取り価格は年初時点で約1万2000円。携帯大手の下取り価格の約半額にとどまっている。

ガラケーにも根強い需要

 意外にもフリマサイトでの処分が有利なのが高齢者や営業マンに根強い需要がある従来型携帯(ガラケー)だ。価格はおおむね1万円前後で、数千円程度が多い携帯大手の下取り価格を軒並み上回る。もっとも、フリマアプリへの出品はデータの消去を全て個人で行う必要があるなど、手間がかかる面もある。自分にあった売り方をうまく選びたい。
(商品部 龍元秀明)[日経電子版2017年7月6日付]

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