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[ career-働き方 ]

学生時代の過ごし方2017(9)明治の佐々木貴悠さん
「食への関心から商品開発志望へ」

学生時代の過ごし方2017(9) 明治の佐々木貴悠さん「食への関心から商品開発志望へ」

 「日経カレッジカフェ」の読者である学生の皆さんに、先輩社員からのメッセージをお届けします。テーマは「学生時代の過ごし方」。有意義な学生生活を送るために、いま何をすればいいのか。今回は明治の佐々木貴悠さん(26)です。

――どんな学生時代を送りましたか。

 「割合にすると、『サークル3、バイト3、遊び3、勉強1』でしょうか。大学では結構本気のスノーボードサークルに入り、冬は2カ月ぐらいゲレンデの近くのアパートに泊まり込んで練習に打ち込みました。お金がかかるため、オフシーズンはバイトざんまいでした。塾講師と焼肉店、居酒屋のバイトで深夜まで働き、昼間は寝ていることもありました。ともかく毎日忙しかった記憶があります」

サークルとバイトで完全燃焼

――「勉強は1」ということですが、あまり力を入れなかった?

 「授業はあまりまじめに出てはいませんでした。ただ、ラテンアメリカを研究するゼミに入り、ブラジルに進出した日系企業について調査してまとめました。また、海外旅行で英語力不足を痛感したので、語学はもう少しやっておけばよかったですね。でもサークルとバイトで得たものも多く、就活の面接でもだいたいその2つの話をしていました。自分では、完全燃焼した学生時代だったと思います」

――就活はいつごろから始めましたか。

佐々木貴悠(ささき・たかひろ)さん 1990年生まれ、埼玉県出身。早稲田大学社会科学部卒。2013年4月、明治に入社。関東支社アイスクリーム冷食営業部を経て、15年より加工食品商品開発部。趣味はゴルフ、スノーボード

 「当時は3年生の冬頃から皆が就活を始めていたので、周りにつられて会社説明会に行き始めました。自分がどんな会社で働きたいか全然イメージがわかなかったので、なるべく数多くの企業を見ようと、合同・個別の会社説明会に何度も参加しました」

 「会社説明会は、プログラムの進め方や社員の言動などから、なんとなく会社の社風というか雰囲気が伝わってきました。また、数十社の企業を見ていくうちに、金融や商社などよりは目に見えるものを扱う仕事が自分に合っているのではないかと思うようになってきました」

 「食べ物にかかわる仕事を第一希望にしようと考えたのは、飲食店のバイトの経験があったからかもしれません。焼肉店のバイトでは、肉のさまざまな部位を切り分けたり、眺めたりするのが好きで、食について深く知りたいという興味がありました。食品でも、特に食にとことんこだわって新しいものを作り出せる商品開発の仕事に魅力を感じました」

――明治に決めた理由は。

穏やかで明るい社風にひかれて入社を決めた

 「食品を中心にESを出して、他に2社から内定を得ました。商品開発を希望していたので、赤ちゃんから高齢者まで、幅広いお客様を対象に、多種多様な食品を扱っている明治は働きがいがあるのではないかと思いました」

 「もう1つは、就活中に会った明治の社員の人たちが明るく、あまり攻撃的でなく穏やかな雰囲気だったのが、自分に合うのではないかと感じたことです。面接などで一緒になった同期とは内定後も飲み会や旅行に行ったりして親しくしていましたが、やはり同じような性格の人が集まっている気がします」

東南アジアの多様な料理文化に触れる

――内定後はどう過ごしていましたか。

 「4年生の冬は、スノボはあまりせず、マレーシアやベトナム、タイ、カンボジアなど東南アジアを2カ月間旅行しました。アジアの多様で豊かな料理文化に接して、食への興味がさらに高まりました」

――入社してからは、どんな仕事をしていますか。

 「入社後約2年間は、冷凍食品やアイスの営業に携わりました。昨年4月に現在の加工食品商品開発部に異動し、グラタンやドリア、ピザなどの商品開発に関わっています。最初は知識もなく何もわからない状態でしたが、札幌のリゾット専門店のシェフに相談に行ったり、消費者モニターにインタビューをしたりと、幅広く学びながら仕事に慣れていきました」

――商品開発の仕事で大変なことは何ですか。

新製品の発売は達成感を感じる瞬間

 「商品開発から発売までは社内外の多くの人や部署が関わるので、発売時期が決まったら開発から生産、宣伝まで逆算してスケジュールが決まってきます。どこかで遅れると他に影響が出てしまうため、あらゆる調整を円滑に進めなければなりません。最初は時期の見積もりがうまくできなかったりする失敗もありました」

 「グラタンやドリアなどの冷凍食品は毎日の食卓にのぼるものなので、適切な分量で、高級感もありながらとがりすぎず、親しみやすい素材や味付けに仕上げる必要があります。パッケージも、消費者の声を取り入れながら、文字の書体や写真の大きさまで、細部に気を配りながら何度も試行錯誤します。自分の関わった商品が店頭に出たときは、本当に達成感があってうれしくなりますね」

――今後はどういう仕事をしたいですか。

 「商品開発の仕事はやりがいがあり、他の商品の開発にも携わってみたいです。一方で、また営業にも戻ってみたいと思っています。商品開発では商品自体についての知識を得られて、どんな商品がよいのか深く考え抜く日々です。今後、営業の仕事に出たら、商品開発で得られた知識を、お客様への営業のセールスポイントとして自信を持って伝えられるのではないかと思います」

――大学生へのアドバイスをお願いします。

 「時間がある学生のうちにできるだけいろいろなことに挑戦して、多くの人に会って、自分は何に興味があるのかじっくり見つけてほしいですね。就活も、実際にインターンや説明会などで企業の社員と接して得られる印象や情報は、ネットで得ただけの情報よりはるかに信頼できます。自分に合っていて働きたいと思える会社を、自分の目で探していってください」
(聞き手は糸屋和恵)

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