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[ liberal arts-大学生の常識 ]

大人も楽しむ空中散歩
アスレチック施設東西12選

大人も楽しむ空中散歩アスレチック施設東西12選
野山で、海辺で、木の上で。
安全器具を付けて空中散歩を楽しむ新型アスレチック。
大人が自然の中で冒険できる施設をランキングした。

 樹上を渡り歩く新しいタイプのアスレチックが欧米から導入され、人気を集めている。リスや鳥になった気持ちで森を駆け巡る非日常感が、絶叫マシンで遊び尽くした大人に受けているようだ。自然の地形を生かせる上に設置費用も抑えられるため、町おこしなどを狙って各地に施設が次々オープンしている。

 ワイヤを滑車で滑り降りるジップラインはシニアの利用も多い。西日本1位の施設を利用した60代と50代の夫婦は「スカイダイビングは無理でもこれなら」と話す。

 アスレチックは事前に予約して、利用時に安全講習を受ける場合が多い。身長や体重制限もある。初心者向きのコースもあるので、利用条件をチェックしよう。

<東日本>

1位 フォレストアドベンチャー・フジ 595ポイント
地上3~10メートルの「つり橋」(山梨県鳴沢村)

 約50年放置されていた、富士山を望む県有林に2006年開業した。地上3~10メートルにある足場に登り、木と木をつなぐつり橋のような遊具をクリアしながら空中を渡っていく。欧州で人気の「ハイロープ」を日本に広めた草分け的存在だ。「日本人が体験したことがなかった、リスや野鳥の目線で森の中を回れる」(牛島さん)と注目を集め、全国に同様の施設を次々オープンさせている。

 難易度に応じたコースがある。最も難しいアドベンチャーコースでは、器具を装着して木に登り、遊具をこなして渡り歩いた後、森の中に張ったワイヤを滑車で一気に滑り降りていく。器具の操作がいらないキャノピーコースは、身長110センチ以上の子どもも参加できる。樹木や地形を生かしたコースで「高低差が少なく難易度が低めで女性や初心者でも楽しめる」(小川さん)。

 板に付いた突起を登るボルダリングをはじめ、ハシゴや網をよじ登る、揺れる木の板の上を歩くといった遊具が「富士山麓のすがすがしい空気の中で楽しめる」(藤井みささん)。

(1)アドベンチャーコース3600円、キャノピーコース2100円(2)http://fa-fuji.foret-aventure.jp/

2位 さがみ湖リゾート プレジャーフォレスト「マッスルモンスター」 540ポイント
高さ16メートル3階層の巨大ジム(相模原市)

 遊園地内にあるアスレチック型アトラクション。「標高370メートルの山頂付近にあり、スリル満点」(渡部郁子さん)。ドイツ製の「アルプスジム」と呼ばれる六角形の巨大ジムで、高さ16メートル、3階層で92種類の遊具が楽しめる。一本橋を自転車で渡ったり、鳥の模型をつかんで滑空したりと「下を見ると鳥肌が立つこと間違いなし」(藤井さん)。屋上は展望台で、相模湖や富士山を一望できる。

 バーベキューや温泉、キャンプ場もある。1時間交代制で、平日は延長が可能(有料、繁忙期除く)。平日の開園直後か、閉園前の時間帯が狙い目。

(1)1500円(別途入園料1700円が必要)(2)http://www.sagamiko-resort.jp/

3位 初島アドベンチャーSARUTOBI 535ポイント
海眺めつつゆったり(静岡県熱海市)

 首都圏から一番近い離島、初島の樹上アスレチック。「リゾート感満載で大人が多く、恥ずかしがらずにゆっくり楽しめる」(毛塚大輔さん)。一休みしたいときに海を眺められるのも魅力。「シューズや女性用ボトムなどレンタル装備がそろっている」(鈴木一基さん)。5月からウェブ予約を開始。

(1)1900円(2)https://www.pica-resort.jp/hatsushima/special/sarutobi.php

4位 ツリークロスアドベンチャー 450ポイント
16メートル先ネットへダイブ(神奈川県厚木市)

 樹上5~15メートルに全6コースが設定されている。16メートル先のネットへ飛び込むターザンスイングなど、42あるアクティビティーはどれも本格派。「深さ30メートル、長さ173メートルの『谷越えジップライン』はかなり爽快。七沢温泉郷が徒歩圏内というのもいい」(鈴木さん)。都心から約1時間という立地の良さも評価を集めた。

(1)3600円(2)https://treecross-advtr.storeinfo.jp/

5位 那須の森空中アスレチックNOZARU 405ポイント
感性高める工夫(栃木県那須町)

 那須ハイランドパークのコテージ敷地内に4月にオープンした、森の中のアスレチック。10メートルの高さに遊具を設置。大人向けのノザルコースは地形を最大限生かした作りで、5コースで51の遊具がある。「人間の感性を高める工夫がいい」(徳田泰伸さん)。100メートル超のジップスライドもある。

(1)ノザルコース4500円(7月14日までは3800円)(2)http://nozaru.net/

6位 ターザニア 375ポイント
樹上に広がる66種類(千葉県長柄町)

 健康・スポーツをテーマにした複合リゾート「リソル生命の森」内にあり、樹上に広がる66の遊具、445メートルのジップラインがある。「施設の名称は子ども向けだが、大人が満足できるコース設定」(渡部さん)。JR誉田駅から無料送迎バスが出るなど「車がない人も利用しやすい」(毛塚さん)。

(1)アドベンチャーコース3800円、ロングジップスライド1500円など(2)http://www.tarzania.jp/

<西日本>

1位 ツリーピクニック アドベンチャーいけだ 790ポイント
全長1キロのジップライン(福井県池田町)

 3~12メートルの高さにロープや丸太などを使った遊具を設置した「森のジャングルジム」。高さ日本一のジップラインもあり、「本格的なアスレチックを楽しめる」(萩裕美子さん)。ジップラインは全長約1キロ、地上高が60メートルと日本最大級。川や森の上を空中移動し、鳥の目線で空を飛ぶ体験ができる。

 多様なコースがある。ツリークライムコースでは、木の上から飛び降りたり、長いロープにぶら下がって木の間をブランコのように揺られたり。ピクニックコースでは、樹齢100年の杉のハンモックで寝転び、里山風景を眺められる。「樹上でコーヒーとお菓子を食べながらピクニックを楽しめるのは斬新で、大人ならではの楽しみ」(牛島義之さん)

 豊かな自然を活かし、2016年に町おこしの一環で立ち上げた。「バーベキュー場、コテージなど併設する施設が充実していて、女子会などの集まりに最適」(小川雄司さん)。

(1)ツリークライムコース2800円、メガジップライン3700円(2)https://www.picnic.ikeda-kibou.com/

2位 びわ湖バレイ 740ポイント
標高1100メートル山頂、眼下に琵琶湖(大津市)

 標高1100メートルの山頂にある。秒速7メートルという日本一の速さのロープウエーで上ると「眼下に琵琶湖を望め、まさに空で遊んでいるような写真が撮影できる」(藤井さん)。家族連れに人気の「スカイウォーカー」は地上約5メートルの木の上に、揺れる橋やクモの巣ネットなど様々なアイテムが待ち構える。「ここでしかできない特別感がある。チャレンジ、スリル、達成感を感じたい方におすすめ」(萩さん)だ。「琵琶湖を一望できて景色も圧巻」(山本貴義さん)

 ジップラインは6月末まで改良工事で休み。

(1)「スカイウォーカー」チャレンジコース2600円、ロープウエー往復2200円(2)http://www.biwako-valley.com/

3位 ひこねスカイアドベンチャー 490ポイント
サーカスのブランコ体験(滋賀県彦根市)

 JR彦根駅から徒歩15分にあり、3つの空中アトラクションが楽しめる。アスレチックは地上8メートルに設置された18の遊具をクリアしながら進む。空中ブランコはレッスン制で、高さ7メートルの地点からバーを握って空に飛び出す、サーカスのような体験ができる。

(1)空中アスレチックとスライダー4600円、空中ブランコ6000円(土日祝日のみ)(2)http://hikonesky.com/

4位 森の国 400ポイント
遠心力で登るアリ地獄(鳥取県大山町)

 1978年に開業した西日本最大級のフィールドアスレチックで「三世代で楽しめる」(久米隼さん)。森の中に45の遊具が次々登場する。「アリジゴク脱出」は600枚の板を斜めに張り巡らせて遠心力を使って登る。3年ごとに遊具を見直し、飽きさせない工夫をしている。キャンプ場のほか、遊具に使った廃材を使ってピザを焼くなど体験プログラムもある。

(1)900円(2)http://www.sanin.com/daisen/morinokuni/

5位 神戸スカイアドベンチャーすずらん 350ポイント
揺れる板 障害乗り越え(神戸市)

 地上7メートルの空中を進みながら、18の遊具をクリアする全長200メートルのコース。ジップラインのほか、横向きで丸太を渡る「丸太カニ渡り」、隙間が広くて揺れる板の橋を障害を乗り越えながら進んでいく「アワーグラス」などがある。都市部から近いのに「非日常があり面白い」(萩さん)。

(1)3500円(2)http://www.k-skyadv.com/information.html

6位 高槻フィールドアスレチック 300ポイント
起伏富んだ立地で本格派(大阪府高槻市)

 山の中にあり「起伏に富んだ立地を生かした本格派」(竹下沙弥香さん)。史跡コースと民話コースの2種類があり、それぞれ3時間ほどで回る構成。休日は来場者が1000人を超えるほど人気で、駐車スペースが少ないため、公共交通の利用を考えたい。JR高槻駅から市営バスで上成合下車、徒歩5分。

(1)700円(2)http://takatuki569fa.web.fc2.com/

◇  ◇  ◇

ランキングの見方 数字は選者の評価を点数に換算した。施設名、所在地。(1)大人1人の料金(2)公式サイトのURL。写真は東日本1位矢後衛、西日本1位遠藤宏撮影、ほかは各施設提供。

調査の方法 全国のアスレチック情報に詳しい専門家への取材を基に、東日本24、西日本15カ所を選出。「大人が楽しめる」という観点で1~10位を選んでもらい、編集部で集計した。

 牛島義之(アウトドアライター)▽小川雄司(アクティビティジャパン社長)▽久米隼(NPO法人日本冒険遊び場づくり協会理事・事務局長)▽毛塚大輔(ナビタイムジャパントラベル事業責任者)▽竹下沙弥香(いこーよ編集部)▽徳田泰伸(兵庫大学健康システム学科准教授)▽鈴木一基(GO OUT WEB編集長)▽萩裕美子・吉原さちえ(東海大学スポーツ・レジャーマネジメント学科)▽藤井みさ(asoview!NEWS編集部)▽山本貴義(そとあそび取締役ファウンダー)▽渡部郁子(アウトドアナビゲーター)

[NIKKEIプラス1 2017年6月24日付、日経電子版から転載]

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