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[ skill up-自己成長 ]

大学生観光まちづくりコンテスト2017参加リポート(15)
多摩川ステージ お茶の水女子大学チーム
知名度低くても狛江の川空間は最高!

authored by 観光まちづくりコンテスト参加チーム
大学生観光まちづくりコンテスト2017 参加リポート(15)多摩川ステージ お茶の水女子大学チーム 知名度低くても狛江の川空間は最高!
 「大学生観光まちづくりコンテスト2017」(観光庁、文部科学省など後援)に参加している皆さん。プラン提出の締め切りがいよいよ明日に迫りましたが、仕上がりはいかがですか。皆さんの中から送っていただいた参加リポートの第15回目は、お茶の水女子大学の「おちゃたま」です。東京・狛江市でのフィールドワークを楽しく綴ってもらいました。他チームのリポートも連日、公開していますので、企画作りの参考にしてください。

【お茶の水女子大学「おちゃたま」】

フィールドワークの楽しい思い出

多摩川河川敷で集合写真

 去年、ある授業をきっかけに出会った4人。専門もそれぞれ異なるけれど、企画の考案やプレゼンの力を磨きたいという気持ちは同じ。自分たちの力を試してみたいという思いから、このコンテストに応募しました。

 私たちが注目したのは多摩川沿いにある狛江市です。はじめメンバーにとって狛江市は、馴染みのとても薄い地域でした。しかし、実際にいくつかの多摩川沿いの地域でフィールドワークをしてみて、狛江市の居心地の良さと魅力的な川空間に惹かれるようになりました。この夏、お茶の水女子大学の2年生4人で、狛江市の観光まちづくりに挑戦します!

 肌を突き刺すような日差しと青い空、きらめく水面、小田急線の電車の通る音、部屋にたちこめるカレーの匂い、つかみ取りした鮎の味。狛江でのフィールドワークを思うと、このような記憶と共に楽しい気持ちが蘇ります。フィールドワークは今までに3回行っています。1度目は市役所の方のお話を伺い、2度目は狛江の町歩きと「狛江を面白くしたい」という思いで活動する地域団体「comaecolor」さんにお話を伺いました。3度目はいかだまつりに行き、comaecolorさんの運営する多摩川べりのカフェ、「ソトカワダ」も訪れました。

夜遅くまで続いた作戦会議

ヒートアップしたプランの話し合い

 2度目のフィールドワークは予想外の一日でした。comaecolorさんにカフェでお話を伺ったあと、おしゃれなビールバーに連れて行っていただきました。そこでプランを話し合いましたが、次第にヒートアップ。終わる気配のなさを見かねたメンバーの方がご自宅を新たな話し合いの場として提供してくださりました。しかも夕飯用に本場のインド式カレーを一緒に作ったのです。このときに食べたカレーの味は忘れられません。キャベツとじゃがいもとトマトの入ったカレールーを使わないこのカレーは、今までに食べたカレーの中で間違いなくトップ3に入る味でした。自分の持っていたカレーの概念に革命が起こりました。この日は午前10時から狛江にいましたが、狛江を出たのはなんと夜10時過ぎでした。

屋外カフェ「ソトカワダ」

 3度目のフィールドワークで訪れた屋外カフェ「ソトカワダ」では、大学生のカップルに出会いました。デート中に申し訳ないと思いつつ、お話を聞いたところ、「インスタグラムで見てからずっと来たかったため、来られてとても嬉しい。また来たい」と語ってくれました。「週末の別荘」というコンセプトの通り、思わず長居したくなるような素敵な場所でした。この日はとても暑かったのに、ソトカワダはなぜか涼しいのが不思議でした。

 「ソトカワダ」のあとは多摩川でボートをこぎました。川から見る川辺の風景はのどかで美しく、穏やかな気持ちになりました。その一方で、ボートは思い通りの方向になかなか進まず苦戦しました。大学生時代ボート部だったというおじさま二人がすいすい横を通り抜けていったのが印象的でした。またチャレンジしに行きたいです。

観光資源になる魅力に気づいた

 このように、私たちは狛江で魅力的な体験をしてきましたが、同時に課題も見えました。狛江市役所様からいただいた資料によれば、狛江市の知名度は全国の自治体で444位。周りの友達も以前の私たち同様に狛江を知らない人ばかりで、狛江自体になじみが薄いことがわかります。フィールドワーク中に市民のみなさんに狛江のいいところを伺うと、「何もないけど住みやすい」との答えが多く聞かれました。裏を返せば、狛江は住む場所としては魅力的でも、観光をするところはないということです。住民自身は観光資源に気づいていないと言えます。知名度が低く、観光資源も少ない。これでは観光客が訪れることはありません。

多摩川唯一の手漕ぎボート店「たまりや」

 しかし、私たちは観光資源になり得る魅力に気づきました。例えば川辺一帯は雰囲気がよく、使い勝手もよい場所なのに、まだ活かしきれていないと感じます。大学生カップルとの出会いは、観光客を呼び込めると確信させるきっかけになりました。

 狛江市には将来的な生産年齢人口の減少や、住民同士の共助の不足といった課題もあります。私たちは観光プランを通し、狛江のファンを増やしたいと考えています。観光客、そして狛江市民にも魅力に気づいてもらいたいです。それが狛江市の課題を解決することにも繋がるでしょう。

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