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大学生観光まちづくりコンテスト2017参加リポート(16)
インフラステージ 宮城学院女子大チーム
震災地域の観光復活を

authored by 観光まちづくりコンテスト参加チーム
大学生観光まちづくりコンテスト2017 参加リポート(16)インフラステージ 宮城学院女子大チーム震災地域の観光復活を
 「大学生観光まちづくりコンテスト2017」(観光庁、文部科学省など後援)に参加している皆さん。プラン提出の締め切りがいよいよ明日に迫りましたが、仕上がりはいかがですか。皆さんの中から送っていただいた参加リポートの第16回目は、宮城学院女子大学の「はまなす・さんでぃーず」です。東日本大震災の被災地である地元、宮城県の沿岸部の観光振興をテーマに選びました。他チームのリポートも連日、公開していますので、企画作りの参考にしてください。

【宮城学院女子大学「はまなす・さんでぃーず」】

宮城県沿岸部の震災からの再生に向けて

ゼミでプランを話し合う

 こんにちは!私たちは、「宮城学院女子大学はまなす・さんでぃーず」です。私たちは所属する現代ビジネス学部現代ビジネス学科で、主に観光ビジネスについて学んでいます。そのため、東日本大震災により客足が減少した地域の再生や観光の課題などを学ぶことでさらに知識を深めたいと思い、このインフラツーリズムステージに参加しました。

 メンバーは、現代ビジネス学科宮原ゼミの2年生5人で、現代ビジネス学部長の宮原郁子教授に指導いただいています。リーダーの堀込祐佳は、ふわっとしているけれどしっかり者でみんなのまとめ役です。副リーダーの桜庭沙友里は、アイデアひらめき担当でwebの操作が得意です。メンバーの森口亜美は、チームの頼れるお姉さん的存在です。メンバーの菅原佳乃は、軌道修正係でいつも明るく、場を盛り上げてくれます。メンバーの渡邊涼花は、冷静でなかなかみんなが気づかないポイントなどを指摘してくれます。宮原教授は、気さくで優しく、それでいてズバリと的を射た指示を下さるチームのお母さん的存在です。

 私たちは、インフラツーリズムステージに参加するにあたり、まず初めに、インフラとは何かを宮原教授に教えていただいたり、自分たちで調べたりしました。インフラとは、インフラストラクチャー(Infrastructure)の略で、産業や市民生活に必要な公共施設や公共設備などの社会基盤のことです。具体的には上下水道や道路、鉄道、電気、電話、ガス、学校、病院、通信回線などがあげられます。また、インフラはこのような施設や設備などの物理的に存在するものだけでなく、その事業を機能させるための制度など概念的なものも含まれます。

イベントに参加し、失った景色を想う

江戸時代から続く日本一長い貞山運河

 その後、フィールドワークを2回行いました。1回目は、6月11日(日)に仙台市宮城野区新浜地区で行われたイベント「新浜の渡し船とフットパス」に宮原教授とリーダー、副リーダーの3名で参加してきました。これは「震災後よみがえった自然と新浜の暮らし」をテーマに、江戸時代から続く日本一長い運河である貞山(ていざん)運河と、震災で大きな被害を受けた新浜海岸を歩いて見学したり、お話を聞かせていただいたりしたイベントです。震災の前と後での景色の違いなど、かつての景色を知っている方のお話はとてもリアルでした。

 私たちは初めて見た被災地、新浜の景色に「これが新浜なんだ」と思ってしまいましたが、失ってしまった景色には多くの思い出があり、初めて見た人とそうではない人との間にギャップが生じていることに気づけた良い経験になりました。また、貞山運河の渡し船体験はとても印象深く、歴史ある運河を間近で見られたことは、とても貴重な体験です。様々な方と交流しながら渡れたのも良い思い出です。

 さらに震災後に熊本県が作った交流施設である「新浜みんなの家」も訪れ、地域の方、他大学の方など、様々な方々と意見の交流をすることができました。実際に足を運び、いろいろな方の話を聞くことで自分の視野や世界が広がりました。前向きに地域を活性化しようとしている姿に、パワーをいただけたフィールドワークでした。

世界で唯一、津波被害を受けた仙台空港で

歴史的な運河をツーリズムに活かしたい

 2回目は、7月9日(日)に実際に公共インフラを利用し、仙台市東部地区の現状や観光資源、そして公共インフラの魅力を探るべくフィールドワークを行いました。宮城県の沿岸部を語る上で、震災は切り離すことができないものです。私達は世界で唯一、津波の被害を受けた空港である仙台空港や、その近くにあった集落が今では避難丘のある公園となった場所、そしてたくさんの方が亡くなる被害を受けた若林区荒浜地区などを回りました。そこで地元の方のお話を聞き、地元の人々の想いも少しでも活かせるようなインフラツーリズムをつくろうと考えました。また、貞山運河を今回はメンバー全員で見ることができ、この運河もツーリズムにどうやって活かしていけるのか考えるきっかけになりました。フィールドワークを通し、公共インフラの良さや価値、東部地区の魅力などを知るよい機会になったと思います。

震災の教訓を活かした避難丘の「千年希望の丘」で

 その後、フィールドワークの振り返りを行い、メンバーそれぞれが感じたこと、どうまちづくりに活かせるかということについてディスカッションしました。再度、情報収集をし、プラン作成のため何度もミーティングを行いました。現段階では、企画書がほとんど完成したため、修正を行っている最中です。

 私たちの強みは何と言ってもチームワークの良さです。一人ひとりがきちんと自分の意見や考えを持っていて、チームのために、そしてより良いまちづくりプランを完成させるために、意見を出し合い頑張ってきました。何度かプランが行き詰ってしまったことや考えが飛躍し過ぎてしまったこともありましたが、チーム持ち前の明るさと仲の良さを発揮し、それを乗り越えここまで来られました。残りあと少し、全力で駆け抜けていこうと思います!

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