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大学生観光まちづくりコンテスト2017参加リポート(18)北陸ステージ
金沢工業大・金沢大チーム
大好きな北陸を観光で盛り上げたい

authored by 観光まちづくりコンテスト参加チーム
大学生観光まちづくりコンテスト2017 参加リポート(18)北陸ステージ金沢工業大・金沢大チーム大好きな北陸を観光で盛り上げたい
 「大学生観光まちづくりコンテスト2017」(観光庁、文部科学省など後援)に参加している皆さん。プラン提出の締め切りは本日です。もう提出されましたか。まだのチームはもう一度、全体を見直して不備がないかどうかチェックしましょう。皆さんの中から送っていただいた参加リポートもついに終盤。第18回目は、金沢工業大学と金沢大学との合同チーム「KIT こうせなAcanthus」です。他チームのリポートも連日、公開していますので、ぜひ見てください。

【金沢工業大学・金沢大学「KIT こうせなAcanthus」】

北陸の暮らしを川の流域で捉える

輪島の朝市でフグのうまみを堪能

 金沢工業大学(略称KIT)と金沢大学(校花Acanthus(アカンサス)=ハアザミ)との合同チーム、「KIT こうせなAcanthus」です。観光と北陸が大好きな有志メンバーの集まりです。観光を通して北陸を盛り上げたい、北陸の良さを多くの人に知ってほしい、という思いから参加を決意しました。顧問は来年度から金沢大学に新設される観光コースの立ち上げ人、丸谷先生です。

 私たちのテーマは北陸の暮らしです。北陸は降水量が多いことで名高い地域です。古くから川の流れに沿って流域ごとに異なる文化を形成してきました。地域の川をめぐり、多様な自然の恩恵に基づいて、地域の文化を再認識することを目的にプランを設計しています。対象地域は市町村ではなく川の流域で捉えています。生活の中心である川に注目したリバーツーリズム、そして従来のリバーツーリズムは上・中・下流が別々に考えられたものが多いなか、上流から下流までのつながりを意識したところがこのプランの特徴です。

直売所の買い物客から有力情報が

 対象地域は石川県輪島市河原田川流域と、福井県越前市日野川流域です。両地域で3回ずつ現地の方にお話を聞いたり、町中を散策したりしました。地域の暮らしを支えている伝統工芸職人、農家、地域の住民などから生の声を聞き、プラン設計の方向付けをしました。調査中にうれしい出来事がありました。農産物直売所の店員さんにお話を伺った帰りの駐車場で、先ほどのやり取りを見ていた買い物客から、「何について知りたいの?○○なら××に行くといいよ」と話しかけられ、有力な情報を教えていただきました。地域の温かみを感じる経験になりました。

輪島塗の沈金体験
越前市の「めがねミュージアム」で

 各地域で調査したことを報告します。石川県輪島市河原田川流域では朝市、輪島塗、農家民宿を調査しました。朝市では出店者と話をして商品へのこだわりや地域の雰囲気について聞くことができました。買った魚を網で焼いてその場で食べるコーナーでは、フグのうまみを堪能し、水の恵みを感じました。職人と交流ができる工房長屋では、輪島塗の沈金体験をしました。自分たちが作ったのだという達成感を感じられました。体験型観光をプランに取り入れるための参考にしたいです。農家民宿の事務局の方にお話を聞きに行くと、農村という農家・林業・大工・珈琲店など多様な人が共存する社会を持続させるための仕組みづくりをされており、まちおこし観光プランを考えることでその一部にかかわれないだろうかと思いました。

元職人の話が本物を知るきっかけに

和紙職人が休日限定で営業をする越前そば

 福井県越前市日野川流域では「めがねミュージアム」、越前和紙、農家民宿、越前そばを調査しました。めがねミュージアムでは、元職人の案内人から良いめがねの探し方など、元職人だからこそ知っているお話をたくさんうかがいました。めがねに関する情報を得て、選ぶ基準が変わりました。このように現地の人から話を聞く→本物への理解が深まる→本物を選ぶ人が増える、というサイクルを観光プランに入れ、観光客にとっては本物を知るきっかけに、職人にとっては本物を知ってもらうきっかけになるプランを考えたいと思いました。

 昼食に行った蕎麦屋は和紙職人が休日限定で営業しているところで、職人の副業の可能性を感じました。和紙職人の華麗な手さばきで打たれたそばは格別でした。食後にお話を伺うと、そば粉の割合や、おろしに使う大根の位置を季節ごとに変えていることなど、工夫を知ることができ、より一層満足感を得られました。

 現在、PDFとスライドをまとめているところで、どのように伝えると地域の魅力が伝えられるか試行錯誤しています。予選通過したら、本選では地域の暮らしの様子を伝えるために、変わった発表形式でプレゼンをしようと準備しています。楽しんでプランを聞いてもらいたいです。まとめ方をこれから更に練り、入賞を目指して頑張ります!

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