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[ career-働き方 ]

就活リポート2018(6)「解禁前に選考経験」半数
カレッジカフェ調査

authored by 日経カレッジカフェ就活取材班
就活リポート2018(6) 「解禁前に選考経験」半数カレッジカフェ調査

 2018年春卒業予定者の内定率が9割近くに達していると言われ、今年の就職戦線はだいぶ落ち着いてきています。日経カレッジカフェとワークス・ジャパンが実施したアンケート結果を基に、2018年春卒業予定者の就職活動を動きをまとめました。調査期間は2017年6月2日~10日の選考解禁直後に、関東と関西の主要大学の学生に実施し、1003人から回答を得ました。

 経団連の定める選考解禁日、6月1日から選考(面接)を始めた企業は総合商社など一部の企業で、ほとんどの企業は1日以前に選考を始めていました。1日から選考を始めた企業でも土日となった3日、4日にも選考を実施、5日には内々定(内定)を出していたようです。このため、内定率73.5%と高い数値となりました。

 調査時点で内定を持っている学生のうち就活を終えた人は57.9%で、そのうち第一志望に入社が決まったのは70.3%。学生が有利な売り手市場ということもあって第一志望から内定を得た学生が多くいました。また、内定を持ちながら就活を続けている人も42.1%いました。採用活動を続けている企業が多いことや再び採用を始める企業を見込んで、自分の条件により近い企業を求めて活動を続けていたのでしょう。

OB・OG訪問は就活解禁後

 次に、時期による活動状況を見てみましょう。ここではインターンシップ、OB・OG訪問、企業説明会、企業の選考への参加・活動状況を取り上げます。

 最も多くの人がインターンシップに参加した時期は就活解禁直前の1~2月で、全体の63.0%を占めました。就活解禁直前の1~2月には1dayインターンシップが多く開催されており、さらに夏のインターンシップに参加した学生の中から選ばれた人が参加できる採用選考に近いインターンシップもあり、参加者数が増えました。また、11回以上参加した人も多く、各時期3~10人いました。就活解禁時期が3年12月から3年3月へと変更になった2015年以降、インターンシップは夏だけでなく秋、冬にも実施されるようになり、さらに採用の一部として利用する企業が増えたため、参加する学生が増えています。

 OB・OG訪問時期は就活解禁の3月以降が最も多く、全体の約半数にあたる491人がOB・OGを訪ねていました。説明会などに参加し、志望業界・企業が固まってからOB・OGに話を聞き、業界・企業研究を深めているという就活生の行動が浮かび上がりました。多くの人が企業を志望する理由として「一緒に働きたい人がいる」「社風が合っている」を挙げており、できるだけ多くの社員に直接会って企業との相性を確かめているともいえるでしょう。OB・OG訪問アプリを使って手軽にOB・OGに会えるようになっていることもあり、今後もOB・OG訪問をする学生は増えると見られます。

解禁前に半数近くが選考受ける

 企業説明会は当然ながら就活解禁後の3月以降が最も多く、865人(86.2%)が参加しています。ただ、解禁前から説明会に参加している学生も多く、1~2月には半数以上の人が説明会に参加しています。IT系企業や中堅・中小企業、外資系企業など経団連に加盟していない企業は秋以降に説明会や選考を進めているためです。

 選考は3月以降が91.4%と9割を超えていますが、説明会同様に1~2月にも45.0%と半数近くが選考を受けています。特に外資系コンサルや一部のIT系企業などは採用直結のインターンシップを実施したり、本選考を実施してるところもあり、6月~9月でも19.3%が選考を受けていました。

 以上が、学生の就職活動状況です。経団連が会員企業に示してる3月1日採用広報(説明会等)開始、6月1日選考(面接)開始とはかなり乖離しているのが分かります。

 次回はインターンシップの選考方法やプログラム、本選考での優遇などについて説明します。