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面接官もうならせる言葉の魔力とは

簡潔にわかりやすく書くコツ(3)

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NIKKEI STYLE

「言葉には魔力が潜んでいる」

言葉は会ったことのない人、これから会うかもしれない未来の人をも動かすことができる。

過去の偉人とも通じることができる。

人を喜ばすことができる。人を深く傷つけもする。

大勢の人を動かすこともできる。

アメリカのトランプ大統領が、ツイッターで頻繁に発信し大騒ぎが続いていることはご存知だろう。国内はてんやわんやの大騒ぎ、世界中を巻き込み物議を醸している。

世界一の大国の大統領で、凄まじい権力を持っているからこそ、その一言が大きな影響力を持つわけだが、市井の一市民でもことの大小はともかく、言葉により周りの人に影響を与えている。

人間が社会生活をしていく上で言葉は大切ものなのだが、皆、普段は全く無関心。意識などしない。「空気」の存在を普段意識しないのとよく似ている。

しかし、学校生活を終え、社会に飛び立つ諸兄にはここで「言葉には魔力が潜む」ことを胸に刻んでほしい。知っておいてほしい。

縦型社会でのコミュニケーション能力を磨こう

ところで、就職の際に、体育会系の学生が企業に重宝されているとよく聞く。何故だろう。

組織の縦社会、横社会の中で指揮命令系統の動きに順応し適応していく準備が一般の学生よりもできているからである。会社に入ってから再教育していく手間が省けるのだ。特に、組織の縦型の指揮命令系統に対しての対応は、忠誠心、態度、行動、言葉遣いにおいて著しく違う。

上下の人間関係にける立ち位置の取り方、対応を運動部の組織的トレーニングを受けてきた学生はごくごく自然にこなす。だから重宝な存在なのである。

若い人達はブログ、ライン、フェースブックを使いメールを頻繁に送りあっている。メール文章は書ける。

しかし、それは、きちんとした文章ではない。ほとんどが、友人、知り合いという横社会におけるコミュニケーションなので、きちんとしていない。何か不都合があったときには、簡単に関係を断ち切れる緩やかな関係におけるコミュニケーションだからだろう。その結果、きちんとした文章が書けないのである。

会社に入ったら、それでは通用しない。完全な縦社会、契約社会に参加するのだ。社員は会社に役務を提供し、会社はそれに対し報酬を支払う。その契約を双方でするのである。当然、権利、義務関係が双方に課せられる。

一連の行動には必ず言葉によるコミュニケーションが介在する。使われる言葉が適切かどうかで、組織活動が円滑に行くかどうかが決まる。企業活動はチームプレイだ。サッカーでも野球でもサインを見逃したら攻撃も守備も目茶苦茶になることは誰でもすぐ理解できるであろう。

企業も同じ「報告」「連絡」「相談」という言葉を介在にしたきめ細かなコミュニケーションが有機的に、合理的に行われなければならない。役職に伴う縦の関係の他、年齢差による人間の複雑な感情が絡み合ってくる。取引先との利害が絡んだコミュニケーションも上手くやらなければならない。

言葉の持つ魔力、影響力が、ことの大小に関係なく発揮されていくのである。それが企業活動なのだ。

と、こんな堅苦しい、やや厳しい話をすると諸兄の多くは「今さらどうしようもない・・・」「まいったな・・・」と思うかもしれない。しかし、心配はない。今から、それに適応、順応していこうと決心すればいいだけの話だ。

先ず、フルネーム、「ございます」で名を名乗ろう

手始めに、いい方法を一つ紹介しよう。

「ございます」という言葉を使うのである。誰に対しても、一歩へりくだった丁寧な言葉遣いである。聞き手の心持ちは穏やかになり、「恐縮です」という気分になる。これを自分の名前を名乗るときに使うのである。

例えば貴兄の姓名を「佐藤 太郎」としよう。「佐藤太郎でございます」と一礼して名乗るのである。フルネームと「ございます」で挨拶するのだ。これには貴兄、貴女とも、ものすごい違和感を覚えることだろう。が、このセリフをしれっと、さりげなく言うのである。

今の時代、ほとんどの人は、苗字だけを名乗る。例えば、名刺を交換するとき、名前を省略する人がほとんどだ。書いてあるからいいというのだろうか。実におかしな名乗り方だ。そして、語尾はほとんどが「です」である。

「ございます」「申します」という丁寧な言い方が良いことを知っていても、普段からそれが習慣になっている人は少ない。むしろできない人が多い。だからこそ「ございます」で挨拶することを勧めるのである。

会社面談、面接でこれができたら、相手は内心で「きちんと育てられた子だな」「しっかりしているな」と一目置くはずである。

自分たちがしていないことをする君に内心驚く。その反応を感じられるかもしれない。「これが言葉の魔力か」と、実感するだろう。終わったら「本日はありがとうございました。失礼いたします」と一礼して帰るのである。

俳優になったつもりで、一人で声を出して何遍も繰り返せば、さりげなく挨拶できるようになる。口の中でつぶやく程度では上手くいかない。声を出すのがコツだ。

「ございます」が習慣として身につくと、しだいに縦型社会、取引世界での丁寧な言葉遣いを覚えるようになる。

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