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career-働き方

歌う看護師(9)自分を褒める機会を作ろう!

瀬川あやか authored by 瀬川あやか看護師、シンガーソングライター
歌う看護師(9) 自分を褒める機会を作ろう!

 はい、歌う看護師・瀬川あやかです。グラチャンバレー2017を横目に見ながら更新している今回は「社会人」についてのお話。かなりざっくりしたスタートです(笑)。「社会人」という言葉の意味を改めてネットで検索してみると「学校や家庭などの保護から自立して、実社会で生活する人。社会を構成しているひとりの人間である」とされていました。

社会にどう貢献できているか?

シンガーソングライターとして活動を始めてから3年目になった瀬川さん

 いつの間にかひとりでに大きくなったわけではありませんが、気付いた時には自分もこの「社会人」の一員です。看護師をしながらシンガーソングライターとして活動を始めてから3年目になり、できることが増え、行動や気持ちにも少しずつ余裕が生まれてきた頃合いでしょうか。

 「出なかった音が歌えるようになった」「前よりもギターに自信が持てるようになった」「新しい看護処置ができるようになった」「閉ざし気味だった患者さまが悩みを打ち明けてくれた」など、嬉しい自分の変化を当初と比べながらようやく感じられるようになったところです。

 しかし、同時に「私は社会に何をどう貢献することができているのだろうか」と考え込むこともしばしばありました。というか日常的に思っていることなのかもしれません。こんなこと言ったら「ノー天気だったり落ち込んだり、瀬川あやかは忙しいやつだな」と思いますよね。自分でもそう思ってしまうほど、私はかなり忙しい性格だと思います(女心と秋のなんちゃらとか言いますしね、うん。笑)。

 そのかわりと言ってはなんですが、自分の気持ちにはなるべく正直に向き合ってきたつもりです。なぜ悲しいのか、悔しいならどうすればいいのか、嬉しいを共有するにはどうすればいいかを自分なりに考えながら、好きな仕事を二つもさせてもらっている分、余計に社会のために働かなくては! と強く思うのでした。

自分の変化をようやく感じられるようになりました

働く友人にバッタリ出会って

 先日、東京のど真ん中で地元北海道の友達にばったり遭遇しました。その子は高校の同級生で故郷を離れ現在は東京で仕事をしています。仲が良く、東京に来てからもよくご飯を食べに行く間柄、建設の現場監督をまかされているという話はもちろん聞いたことがありましたが、なんとばったり遭遇したその場所こそがその友達が携わっている建設途中のビルの前だったのです。

 なんか感動しちゃった。当たり前のことかもしれませんが「ちゃんと働いてるんだなあ」と、制服を着て一緒に授業を受けていた学生時代までを思い返し、懐かしい気持ちとともに時の流れをダイレクトに感じた瞬間でした。お互い大人になったんだねえと会話しながら見上げたビルが本当にかっこよくて、作業着姿の友達もすこぶるかっこよくて、どこのビルかは都合上伏せさせていただきますが、私はあの場所を通るたびに「よっしゃ!」と気合を入れることができるんだと思います。

 読者の皆さまの中にはまだ学生の方もいらっしゃるとは思いますが、それぞれがそれぞれの役割やポジションで日々を全うしていることに変わりはありません。私が友達と話しながら感じたことはがんばっている姿を見ること、またそれを見せることは大人になるにつれて難しくなっていくのだということ。それと同時に自分を「よくやった!」と褒めてもらえる瞬間も減少するということでした。

集まってくれたファンのみんな

鏡を見つめて「私、よくやったぞ!」

 私の「歌う看護師」という働き方で言えば、この連載含め、私の活動にはすべて皆さまからの「評価」がついてきます。それら全てがポジティブな意見でないとしても、興味を持っていただいた方と何かしらのやりとりができるという環境は残酷に見えてとても幸せな環境だと思いました。

 みんなのことがすごくすごくかっこよく見えます。輝いています。眩しいです。学生の皆さまがこの記事を読み、「社会人になりたくない」などと思っていないかが若干心配ではありますが、皆さんには最高に素晴らしい人生の先輩がたくさんいるんだということが伝わればいいなと思っております。そして現在「社会人」まっただ中の皆さんには自分を褒めたたえる瞬間を多く設けてほしいです。

 初めて歩いた日や初めて言葉を発した日のように......。レシーブフォームを教わった頃よりも打球の正確性は確実に上がっています。電話の出方を学んでいたあの日と比べれば、今はその電話でさまざまなな問題を解決し、新しい契約を取りつけることができるようになっています。費やした力や時間や気持ちを大切に、ぜひ今日の夜は鏡を見つめて「私、よくやったぞ!」と言ってあげてください。そして明日からまた「何ができるかな」と考えながら一緒にがんばってやりましょう。みんなが私を見ていてくれる分、私もなるべくみんなを見ていられるよう、いや、見守らせていただきます。そんなふうにそれぞれでも一致団結。フレ、フレ、みんな! フレ、フレ、私!

「フレ、フレ、みんな! フレ、フレ、私!」