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CAさんの美容テク
崩れないメイク術、美肌習慣とは

CAさんの美容テク崩れないメイク術、美肌習慣とは

 いつでも快適な空の旅をサポートしてくれる客室乗務員(キャビンアテンダント・以下CA)さん。世界中の空を飛び回りながらお仕事をする彼女たちは、知性や品性に加え、健康的な体の持ち主です。どんなときにも笑顔を絶やさず颯爽(さっそう)と働くCAさんに、今回は美容テクニックを教えてもらいました。

「機内は乾燥していますので、できるだけ潤いをキープできるようなメイクを心掛けています」と大屋明子さん(33歳)

肌にとって厳しい環境...それでも常に美しい理由

 お話を聞かせてくださるのは、日本航空CA歴約10年の大屋明子さんと上松可奈子さん。艶やかなお肌と明るい笑顔が印象的です。

 CAさんといえば、不規則なフライトスケジュールや乾燥した機内など、肌にとっては厳しい状況下でのお仕事。それにもかかわらず、いつでも変わらぬ美しさを保っているイメージがありますよね。

 そこで今回は、CAさんたちが実践している美容テクニックをたっぷりと伝授していただきましょう。きっと、どんな職種の人にも役に立つ、とっておきの工夫が見つかるはずですよ。

 まずは、メイク術からお話を伺いましょう。

 乾燥した機内で仕事をしていても、しっとりと潤ったまま崩れにくいCAさんのメイク。その秘密とは?

 「私は、リキッドタイプのファンデーションに美容オイルを加えています」と話すのは、大屋さん。

 手のひらに適量のリキッドファンデーションを取り、美容オイルを1滴落としてなじませたら、そのまま塗布。きれいに仕上げるために、パフは使用せず手で付けるのだそうです。その後、Tゾーンにのみパウダーを付けることも。

 機内のみならず、オフィスの乾燥した環境にさらされる私たちも、取り入れてみたい手法ですね。

仕事中の化粧直しはどうしてる?

 時間とともにメイクが崩れてきたときには、どのようにリカバーしているのでしょうか。

 「ティッシュペーパーを肌に当てて、浮いてきた脂を軽く吸い取る程度です。ファンデーションの上塗りはさらなるお化粧崩れの原因にもなりますので、塗り直すことはめったにありませんね」(大屋さん)

 ティッシュペーパーを使うのは、適度な脂分を肌に残しておくため。脂取り紙を使用すると必要以上に脂が失われてしまい、かえって乾燥が目立ちやすいのだとか。また、ファンデーションを塗り重ねるのも、さらに乾燥する原因に。「メイクがもの足りない......と思ったときには、ファンデーションではなく口紅をしっかりと塗り直すのがおすすめ。顔全体が引き締まり、印象が変わりますよ」(大屋さん)

 また、お肌の水分補給のためにミストを使うCAさんも多いのだそう。化粧水を小さなスプレーボトルに入れておき、乾燥が気になったときにはシュッとひと吹き。

「肌全体に均等にスプレーするためにも、こうして頭上に向けてスプレーするんです」と上松可奈子さん(31歳)

 「顔の正面から直接吹きかけず、頭上に向けスプレーするのがポイント。頭上からゆっくりと落ちてくるミストシャワーを、顔全体で受け止めるようにします。そうすれば、細かなしぶきをムラなく浴びられるので、メイク崩れの原因になりにくいんです」と上松さん。

 バッグにスプレーを忍ばせておき、乾燥が気になったらシュッと即席シャワーを浴びる――そんな習慣を取り入れて、乾燥知らずの美肌をキープしましょう。

明日もきれいなお肌のために。就寝前の美肌習慣

 さらに、艶やかな美肌を保つために重要なのは、なんといってもクレンジング後のケア。

 「メイクを落とした後は、大量の化粧水を肌に浸透させています。通常、化粧水1回分の使用量は500円玉大などとされていますが、その4~5倍量を手に取ってバシャバシャとなじませます。しかもそれを3回ほど繰り返すので、化粧水の消費量はかなり多いですよ」と話すのは、上松さん。

 使用する化粧水に求めるのは、質より量。とにかくたくさん使うので、リーズナブルなものを選ぶそうです。

「乾燥にさらされた肌を、たっぷりの化粧水でいたわるのが私流のスキンケアです」(上松さん)

 「化粧水を十分に浸透させた後は、保湿クリームを塗布します。これは適量でOK。手のひらでなじませて人肌に温めた後、優しく塗って仕上げます」(上松さん)

 「どんなに疲れていても、メイクを落とさずに眠ることはありません。そのままベッドに倒れ込みたいような日には、CA同士で『頑張ってメイクを落とそう』と声を掛け合っているんですよ」と大屋さん。

 メイク落としが重要なのは、もはや周知の事実。しかしCAさんたちにおいては、メイク落としを完遂するまでの気合いがどうやら桁違いのようです。

 また、特に疲れている日のために、ショートカットバージョンのスキンケア法も。

 大屋さんは、「メイク落としの後、化粧水と保湿クリームは省いて、ニベアの青缶(ニベアクリーム)をたっぷりと塗り込みます。最低でもこれだけやっておけば、肌の乾燥が抑えられ、翌日の肌の調子がいいんです」と話します。

 こういった地道な努力をコツコツと続けていくことで、結果が変わってくるのでしょう。クタクタになって帰宅した日は、ベッドに倒れ込む前にまず洗面所へ足を向けましょう。

CAさんが毎日欠かさず行うもう一つのケア

 CAさんには、メイク落としと保湿の他に欠かさない美容習慣があるといいます。それは、髪と頭皮のケア。CAさんはまとめ髪にしている人が多いので、このケアをとても重視しているのだとか。

 「髪をまとめてスプレーで固めていることが多いので、シャンプー前のブラッシングでほぐすようにしています。ブラッシングは、毛流れに沿って行うだけでなく、下から上に向かっても入念に。髪の汚れが取れるので、シャンプーの洗浄効果が上がりますよ」と大屋さん。

 仕上げには、ブラシを使ってポンポンと頭皮全体をマッサージすると、気分もスッキリするのだそう。

大屋さんが使っているヘアブラシはAVEDAのもの。ブラシ部分はスマホほどのサイズで大振り。大きめだからこそスピーディーにお手入れができる

CAさんに愛用者が多いというリファ。「メイク前や眠る前に、顔回りをケアすることが多いです。先端部分を使って頬骨をプッシュするのも気持ちいいですよ」(大屋さん)

 CAさんたちの美しさの秘訣。そこには、地上で働く私たちにも応用できるヒントがたくさんありそうですね。
(ライター 西門和美、写真 工藤朋子)[nikkei WOMAN Online 2017年6月22日付記事を再構成、日経電子版から転載]

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