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働く目的、事業の方向、社員の人柄…… 内定長者が明かした入社決定のポイント

就活リポート2019(9)

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NIKKEI STYLE

2018年卒業予定者の内定率は過去最高を記録し、複数の企業から内定をもらった人も多くいます。複数の企業から内定を得た人たちはどのように就職予定企業を絞り込んだのでしょうか。平均よりも多くの内定を得た"内定長者"たちに、入社予定企業の決め方を聞きました。

内定長者4人が語る 決定のポイント

さっそく実際に内定を4社以上獲得した人に、どうやって入社先企業を決めたのか聞いてみました。

決定ポイント!

「自分の良さを理解してくれた」(内定10社から 総合電機)

私立文系の男子学生Aさんは電機メーカー、メガバンク、システムなど10社から内定を得て、来春から働くのは大手電機メーカーです。もともと電機業界が第一志望だったというAさん、その中でも「製品や事業の将来性、例えばAI(人工知能)やIoTなどへの取り組みや、海外売上高比率の高さなどを見て、優先順位を決めてエントリーしていました」と教えてくれました。

第一志望の電機メーカーは最終面接で落ちたために、第2志望の電機メーカーに入社を決めたのだが、単に志望順位が上だっただけではありません。「人事担当者と話したときに『体育会に所属しながらも資格を取るなど、少ない時間を使って勉強していたことを評価している』と聞きました。自分の良さを十分に理解した上で内定を出してくれているのだから入社しようと決めました」。Aさんのことを高く評価してくれたことが大きかったようです。

決定ポイント!

「"日本のため""企業のため"という言葉」(内定7社から 政府系金融機関)

政府系金融機関に就職が決まったBさん(私大、男性)は、総合商社、コンサルティング、投資銀行など7社から内定をもらいました。「私は実家がモノ作りの会社を経営しているので、"良い製品を多くの人に広めたい"と"経営に近いところで働きたい"という2つの軸を持って就職活動をしていました」と話します。

この2つの軸を持って受ける企業を選び、選考から内定に至りましたが、選考過程で優先順位が決まっていったといいます。「選考を受けながらこの会社と合うか合わないかを見ていました。最後は投資銀行と政府系金融機関で迷いましたが、投資銀行は面接担当者全員が「給料がいいよ」というお金の話しかせず、政府系金融機関は「日本のため」「企業のため」という話をしていました。やはり尊敬できる人と働きたいと思い、政府系金融機関に決めました」。社会への貢献と、一緒に働きたい人がいるかどうかという点で、入社する企業を決めました。

決定ポイント!

「一番フラットで自由な感じ」(内定6社から 総合商社)

総合商社と広告、電機、コンサルなど6社から内定をもらい、総合商社に入社することを決めたCさん(私大、男性)は、就活を始める前は商社だけを志望していたと言います。「ただ、少ない知識で業界を決めるのではなく、一通り他の業界も見てみようと就活を始めました」。幅広く業界・企業を知るために1dayなど短期のインターン8社、1週間以上の長期インターン5社に参加したそうです。

その中から入ってもいいと思える企業だけを受け、当初の希望だった総合商社3社から内定をもらった。入社予定企業に決めた理由は「OB訪問などで会った人の印象から、その会社が一番フラットで自由な感じがしました。また、その会社で自分が働いている姿を想像できた想像できたこと」でした。

決定ポイント!

「学生への対応が丁寧だった」(内定4社から シンクタンク)

「入社予定の企業は高い技術力と優秀な社員がいることなどから、もともと憧れていた企業でした」。そう話すのは来春からシンクタンクで働くDさん(私大、男性)。同社の社員が書いた5年後、10年後の新技術を解説している本を読んだり、説明会で社員と話をするうち、入社したいという思いが強まったと言います。

他にもシステム系企業から内定を得ていましたが、面接を受ける中で志望度がさらに高まったと説明します。「面接で間違った回答をしても、面接担当者が丁寧に教えてくれました。『○○の部分は少し違っていて、正しくは△△ということです』と。学生への対応の仕方に好感度が上がりました」と、入社を決めた理由を教えてくれました。面接での対応から入社後の仕事の進め方まで想像できたようです。

* * * * * * * *

以上が4社以上の内定を獲得した内定長者が、複数の内定企業から入社予定企業を決めた理由です。最終的に決断を後押ししたのは、事業の方向性や働く目的、接した社員から得た印象などです。決して給料や福利厚生、教育・研修制度、企業規模、知名度ではありませんでした。

これから就職活動を始める人は、先輩たちの企業選びの基準を参考に、業界研究や企業研究、インターンシップや企業説明会に参加してはいかがでしょうか。

データで見る 志望企業決定のポイント

日経カレッジカフェが就活生に実施した調査の結果で、内定長者と内定3社以下の人のプレエントリーと入社予定企業の選び方を調べてみました。その結果、プレエントリー時には大きな差はありませんでしたが、入社予定企業を決める時には違いが現れました。

まず、プレエントリーの際に重視する点を比較してみました。すると、両者ともに多かったのは「業種」「給与水準」「職種」「企業の知名度」「勤務地」でした。これを内定長者と内定3社以下で比べてみると、最も差があったのは「業種」で、内定長者86.4%、内定3社以下が70.9%と、内定長者の方が16.4ポイントも高くなりました。エントリー時に志望業界が固まっている人の方が内定を多く獲得できる傾向があるようです。

同様に内定長者の方が重視しているのは「企業の知名度」(内定長者34.1%、3社以下26.0%)で、5.8ポイント差がありました。反対に3社以下の方が重視しているのは「安定性」(内定長者13.6%、3社以下20.2%)、「職種」(内定長者28.4%、3社以下34.1%)、「勤務時間・休暇制度」(内定長者2.3%、3社以下7.4%)でした。

内定長者は「社会への影響力」を重視

次に、入社予定企業を決める際に重視した点を見てみましょう。両者ともに多かったのは「一緒に働きたいと思う人がいるかどうか」「社会への影響力」「社風」「給与水準」でした。これを内定長者と内定2-3社で比べてみると、最も差があったのは「社会への影響力」(内定長者27.3%、3社以下18.7%)で8.6ポイントの差がありました。

他に内定長者の方が重視しているのは「一緒に働きたいと思う人がいるかどうか」(内定長者26.1%、3社以下21.1%)で、5.0ポイント差がありました。反対に3社以下の方が重視しているのは「社風」(内定長者19.3%、3社以下25.4%)、「職種」(内定長者5.7%、3社以下10.5%)、「勤務時間・休暇制度」(内定長者4.5%、3社以下8.5%)でした。

データで見ると、入社先として選択肢の多い内定長者は、社会貢献や世の中になくてはならないといった視点で入社先企業を選んでいる人が多いようです。就活生の皆さんも、企業選びの際の重視点に社会への影響を加えてはいかがでしょうか。

渡辺茂晃(わたなべ・しげあき)
 日経HRコンテンツ事業部長、桜美林大学大学院大学アドミニストレーション研究科非常勤講師。91年入社。高齢者向け雑誌編集、日本経済新聞社産業部記者を経て98年より就職関連情報誌・書籍の編集に携わり、2005年日経就職ナビ編集長、2015年日経カレッジカフェ副編集長、2018年から現職。著書は『これまでの面接vsコンピテンシー面接』『マンガで完全再現! 面接の完璧対策』『面接の質問「でた順」50』など。

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