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知ってなるほど!気象の真実
砂漠がある都道府県は?

知ってなるほど!気象の真実砂漠がある都道府県は?
豪雨や猛暑など、異常気象への関心が高まっている。国内の記録を見ると、これまでにも驚くような現象が各地で起きている。天気について、どこまで正確に知っているだろうか。クイズで確かめてみよう。

1位 砂漠があるのは (1)東京都
伊豆大島「裏砂漠」、火山岩の一帯

大島町提供

<正答率1.8%> 伊豆大島の東側、三原山の山麓には「裏砂漠」=写真=と呼ばれる、火山岩に覆われた荒涼とした一帯が広がる。国土地理院が発行する地図に記載されている「砂漠」は同島の「裏砂漠」と「奥山砂漠」だけだ。

 間違いとして多かったのが砂丘のある鳥取県。94%の回答が集中した。砂丘は風などによって砂が堆積した地形を指す。

 一般的に、砂漠は極端に乾燥して植物が育たない地形のことを指し、砂丘とは異なる。

2位 快晴が少ないのは (4)沖縄県
年8.9日、海からの空気影響

<正答率8.8%> 気象庁は天気を「晴れ」「曇り」「雨」など15種類に分けている。全天を覆う雲の量が目で見て1割以下の場合を「快晴」としている。多数の島からなる沖縄県は海からの湿った空気の影響を受けやすいため、雲ひとつない青空にはなりにくく、快晴日数は年間8.9日(平年値)と都道府県で最下位。小笠原諸島の父島も同12日と似た傾向にある。一方、全国で最も快晴日が多いのは埼玉県の58.6日だ。

3位 降水予報の的中率 (4)83%
夕立多い夏 外れやすく

<正答率9.9%> 天気予報は当てにならないと考える人もいるが、降水(雪)があるかないかという予報に限れば全国の的中率は83%と高い。ただ、的中率は季節や地域によって異なり、春と秋は当たりやすく、狭い地域で降る雨が多い夏は外れやすい。

 小さな島が多く、地形の影響を受けにくい沖縄県は的中率が低い。地形や風の影響を受けやすい雪は同じ地域内でも降り方が一様ではないため、冬季が長い北海道の的中率も低くなりがちだ。

4位 台風上陸の定義は (2)中心が北海道海岸に
沖縄だけでは「通過」

<正答率10.0%> 気象庁は台風の中心が北海道、本州、四国、九州の海岸に達した場合を「上陸」としている。沖縄県は頻繁に台風が直撃するが、すべて上陸ではなく通過として扱われるため、国内全体の台風の上陸数は0回という年もある。台風の上陸数(1951年からの累計)が最も多いのは鹿児島県の40回で、高知県の26回、和歌山県の22回が続く。


5位 1月の平均気温が低いのは (3)札幌
海流や偏西風で大陸は暖かく

<正答率10.5%> 大陸の西側には、緯度が高い割に冬暖かい地域が広がる。海流や偏西風の影響だ。西岸海洋性気候と呼ばれ、西欧の主要国や北欧、北米大陸の西海岸が代表例。選択肢のパリ、ベルリン、バンクーバー、札幌の中で最も北にあるベルリン(北緯52度)でも1月の平均気温は1.3度で、札幌(同43度)のマイナス3.6度よりかなり暖かい。


6位 晴れは雲が (4)8割以下 を指す

<正答率11.1%> 気象庁が定める晴れの範囲は広く、上空全体の雲の量が8割以下を晴れとしている。曇りは雲が9割以上の場合を指す。同庁の地域気象観測システム(アメダス)は降水量や風向・風速、気温、日照時間、積雪などは自動的にデータを収集しているが、晴れや曇りは目視で判断している。

7位 夏の最高気温が低いのは (4)那覇

<正答率11.2%> 横浜や札幌などの大都市では、ヒートアイランド現象が起きやすい。山形ではフェーン現象が多発する。3都市の歴代最高気温はそれぞれ37.4度、36.2度、40.8度。一方、海に囲まれ常に風が吹く沖縄では猛暑日が少なく、那覇の歴代最高気温は35.6度と札幌より低い。

8位 五月晴れは (3)新暦6月 に当たる

<正答率18.9%> 旧暦の5月は新暦だと6月に当たる。本州ではちょうど梅雨のまっただ中で、五月晴れは雨天や曇天が続く時期のつかの間の晴天を指す。梅雨時期の雨のことを五月雨(さみだれ)と呼ぶのも同じ理由だ。雲ひとつない5月のさわやかな快晴のことを思い浮かべた人が多かった。

9位 年間日照時間が最も長いのは (4)甲府

<正答率23.1%> 甲府市の年間の日照時間は2183時間で、県庁所在地としては全国1位。山梨県は内陸部にあり、四方を囲む山が雨雲や海からの湿った空気の進入を防ぐため、日照時間が長くなる。2位以降は高知市の2154時間など太平洋側が並び、晩秋から初春にかけて曇り空が続く日本海側の都市は下位に集中した。

10位 強い台風は (4)新幹線はやぶさ に匹敵

<正答率24.3%> 日本では風速が毎秒17メートル以上の熱帯低気圧を台風と呼ぶ。1966年9月5日に沖縄県宮古島で観測された台風の最大瞬間風速は毎秒85.3メートル。時速換算では307キロメートルで、東北新幹線の最高速度(320キロメートル)に匹敵する。毎秒30メートル(時速108キロメートル)の風でもブロック塀が崩れるほどの強さだ。


11位 (3)金沢(25.4%) 初冬の日本海は大気が不安定で連日のように雷が発生する。
12位 (2)4月(27.8%) 1956年4月25日、鹿児島県大隅半島南部に上陸した。
13位 (3)10年(28.3%) 過去30年分の平均が平年値で、現在は1981~2010年で算出。
14位 (4)青森(28.6%) 北陸以北の日本海側には世界屈指の豪雪地帯が集中する。
15位 (2)高知県四万十市(29.3%) 2013年8月12日、41.0度に達した。
16位 (2)新潟県(30.1%) 1990年8月22日の糸魚川の最低気温は30.8度。
17位 (4)5度以上でも降る(37.4%) 北海道や九州では9度でも降った。
18位 (3)25個(46.0%) 最多は1967年の39個で、最少は2010年の14個。
19位 (3)くぼ地でかがむ(46.7%) 高いものに落ちやすく、低くすることが重要。
20位 (1)マイナス41.0度(47.4%) 1902年1月25日、旭川で記録した。


◇  ◇  ◇

 ランキングの見方 正答率の低い順にランキングにした。11~20位のカッコ内は正答率。データは7月上旬時点。

 調査の方法 気象情報会社ウェザーマップ(東京・港)の気象予報士、吉野元子さんと気象予報士の資格を持つ日本経済新聞社の安藤淳編集委員の助言を基に、天気の記録や定義に関する設問を50問程度作成。難易度やわかりやすさなどを考慮して30問に絞り込んだ。7月上旬、ネット調査会社マイボイスコム(東京・千代田)を通じて、全国の20~60代の男女に解いてもらった。有効回答数は1000人(各世代とも男女同数)。「自己流の天気予報」についての自由回答も得た。

[NIKKEIプラス1 2017年7月22日付、NIKKEI STYLEから転載]

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