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[ skill up-自己成長 ]

やりたいことの見つけ方(1)新卒入社2カ月で退職・独立、
そして起業した4年間

八木彩香 authored by 八木彩香
やりたいことの見つけ方(1) 新卒入社2カ月で退職・独立、そして起業した4年間

 10月1日に内定式を迎え、来年4月に控える就職。未来への期待と少しの不安が入り混じっている大学生も多いはず。私もそんな皆さんと同様に2013年の10月1日に内定式に出席し、新生活への期待とワクワク感でいっぱいでした。

 そして2017年10月現在。私は会社を経営し、ウェブメディア関連事業、飲食店経営、パーソナルトレーニング事業を展開しています。現在に至るまで、4年前に内定式に出席していた私には全く予想できない日々の繰り返しでした。

 ここからはまず自己紹介と、現在までの濃厚な4年間について紐解いていきたいと思います。

サッカー漬けの学生時代

現在の私

 私は学生時代、サッカーを中心とした生活を送っていました。小学4年生からはじめたサッカーの虜になり、中学、高校、大学と競技を続け、年代別の日本代表候補に選ばれたり、全国大会で優勝して日本一になったり、澤さん率いるなでしこリーグのINAC神戸と激闘を繰り広げたり...。お金では買えない大切な経験をたくさんすることができました。

 そして就職活動の時期がやってきます。ありがたいことになでしこリーグのチームからもお声かけいただき、U-23日本代表に選出される可能性もあったのですが、大学時代に日本一になれたこともあり、ここでサッカーに区切りをつけて新しい世界に挑戦しようと多くの大学生と同じように就職活動を開始。その中で東証一部上場企業のIT広告系の会社に内定をいただけたので、4月からは「ココで働こう!」と、就職活動を終了しました。

 ここまでのプロフィールを整理すると、

  • 学生時代はサッカーしかやっていない。いわゆる超体育会系。
  • 学生時代、主に考えていたことは「効率的な筋トレの方法」「先生にバレづらい寝方」「テスト対策のため、頭のいい人のノートをどう確保するか」の3つ。
  • インターンの存在すら知らない、意識低い系の学生。

 といった感じでしょうか。そんな適当な大学生でも就職先として受け入れてもらえることに感謝しつつ、2014年4月1日に入社式を迎え、そこから1カ月の研修がはじまりました。

明確な「やりたいこと」はなかったけど、ぬるっと「独立」

日経カレッジ・ラボの体育会特集の収録に参加しました

 基本的に真面目な私は、研修から精一杯取り組み、人事から普通以上の評価は受けていたと思います。その姿勢が評価されたのか、新卒にもかかわらず、主に中途採用者が配属される新規開発事業部に配属されました。その部署はいい意味で自由、悪い言い方をすると新人教育の制度が全く整っておらず、「現場に出て、実際にやってみながら学ぶ」ことがほとんどでした。

 個人的にはそのスタイルがピッタリだったのか、配属から数週間で、先輩方をさしおいて、大きめの契約を獲得することができました。ただ、これから主な仕事内容になるであろう一連の流れを体験したとき、以下の思いが出てきたのです。

  • 隣のデスクの10年目の先輩に(まぐれだとしても)新人が勝ってしまうような仕事はノウハウや技術、知見が溜まりにくいのかもしれない(→サッカーだとどんなにセンスがなくても10年目の選手が初心者に負けることはないので違和感を感じた...!)
  • 「週5日あまり好きではない仕事をして、週2日解放されたように遊ぶ」といった考え方は自分には合わないかもしれない
  • 愛想笑いや社交辞令が苦手かもしれない
  • この仕事がうまくいってもいかなくても、泣ける気がしない
  • 先輩や会社が守ってくれる環境では甘えが出て、自分の行動や発言に責任が持てないかもしれない
  • 現場に出て実際にやってみながら学んでも、ほとんどの不安は実現しないし、大きな失敗もほとんど起こらない
  • 1年後、3年後、5年後、どうなっているか、ある程度予想ができてしまいそう
  • 毎日60点を取り続ける人生より、0点と100点を繰り返す人生の方が誇りを持って人生を終われそう

 といったことを日々考えているうちに、気がつけば退職届を出していました。おそらく皆さんの中にも上記の思いに共感してくれる人がいると思いますが、かといって入社2カ月で退職届を出す人は少ないのではないでしょうか。

現在の名刺(3つの事業を展開しています)

 退職届を出した瞬間、自分は「でも...」とか「やっぱり...」とか、漠然とした不安でできたブレーキが壊れていることに気が付きましたが、時すでに遅しで、新卒で入社した会社をあっという間に退職。明確な「やりたいこと」があるわけでもなく、ぬるっと「独立」することになりました。

 ここまではまだ序章。会社を経営し、ウェブメディア関連事業、飲食店経営、パーソナルトレーニング事業を展開するまでは、もう少し話が続きます。次回はフリーライターになった理由と、会社設立、そして現在までのお話をさせていただきます。ぜひ読んでください!

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