日本経済新聞 関連サイト

OK
[ career-働き方 ]

人事部長のひとりごと(21)「当たり前の仕事」はない
感謝の気持ちを伝えていますか

authored by 日経カレッジカフェ×人事部長
人事部長のひとりごと(21) 「当たり前の仕事」はない 感謝の気持ちを伝えていますか

 学生の皆さん、こんにちは。株式会社HDEの高橋実です(HDEは企業向けクラウドサービスの自社開発、販売をしており、7,000社以上の企業の導入実績があるトップシェア企業です)。10月に入り、内定式に出席した人も多いと思います。社会に出ていく第一歩、社員の方や同期のメンバーと話してみて、どう感じたでしょうか。

 さて、今回は、僕が仕事をする上で一番大切にしていること、「周囲の人への感謝」についてお話しさせていただきたいと思います。

「当たり前の仕事」に対する感謝

 社会に出てからの仕事では、様々な人が、様々な役割分担をしながら仕事が進みます。そして、自分の仕事は、他の誰かがやっている仕事の上に成り立っています。でも、時として組織の中ではその役割が「当たり前の仕事」となってしまい、自分のために貢献してもらっていることを忘れてしまうことがあります。

 例えば営業の仕事では、内勤で事務や電話番をしてくれている人がいる。もし内勤の仕事をする人がいなければどうなるでしょう。お客様との商談中に、別のお客様から急ぎの電話が入ることもあるでしょう。内勤の人がいるからこそ、自分ができないところをカバーしてもらえる時もある。それぞれが役割の中で自分を支えてくれる人がいるからこそ、仕事をしっかり進めることができるのです。

 この「当たり前の仕事」に対する感謝は、意識しなければ忘れがちになってしまいます。自分が依頼したことや、困っている時に助けてくれた時ももちろんですが、自分が気持ちよく仕事ができるのは、「当たり前」に支えてくれる人がたくさんいるからだということを常に忘れないようにしましょう。

言葉は口に出さないと伝わらない

 そしてもう一つ大事なことは、「感謝の気持ちをその相手に伝える」ということです。感謝というのは、相手に言葉で伝えてこそ初めて感謝になるものです。

 ポイントは、単に「ありがとう」というだけではなく、「○○をしてくれてありがとう」とやってくれたことを具体的に伝えて感謝を伝えることです。具体的に感謝を伝えることで、本当にあなたが感じている感謝の気持ちも伝わるし、相手もまた気持ちよくあなたを支えてくれるかもしれません。最後に「いつもありがとうございます」と付け加えるのもよいでしょう。もちろん言葉だけでなく、態度でもしっかり伝えることも忘れずに。

 あなたの周りで一番この「当たり前の仕事」をしてくれてきた人、それは親や家族ではないでしょうか。あなたはそれを「当たり前」と思っていませんか。感謝の気持ちを「ありがとう」と言って伝えているでしょうか。自分を気にかけてくれている親や家族に感謝の言葉を伝えられる習慣をつけられれば、あなたの周囲の人にも、感謝の気持ちを伝えるのは簡単になるはずです。

 「常に感謝の気持ちを忘れない」。僕は毎年、1年の目標を立てる時に必ずこの言葉を入れています。四半世紀にわたって社会人として仕事をしてきても、すぐに忘れてしまうからです。「ありがとう」を本心からさらっと言えるカッコいい大人になってみませんか。

「日経College Cafe」のお勧め記事はこちら>>