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明大生、ベトナムで文具を売る(2)ベトナムで何を売るかが問題だ!!

authored by 明治大学"ジャパネット冨田"
明大生、ベトナムで文具を売る(2) ベトナムで何を売るかが問題だ!!

 シンチャオ! 明治大学「ジャパネット冨田」の春山えみりと申します。今回のインターンシップで、ベトナムの活気溢れる街や人、美味しい食べ物などに魅了され、早くも「ベトナムロス」を感じている春山です。そう、「ベトナムは、私のアナザースカイ」と言っても過言ではないでしょう。

 さて、前回はインターンの内容や私達ジャパネット冨田メンバーのことについて紹介しました。みなさん、このインターン、とても面白そうでしょ? 連載2回目からは、さらに詳しく語っていきたいと思います! 最後までお楽しみください。

ミッション達成に向けて 商品選定!

 このプロジェクトのミッションは、「ベトナムに未だない文具を売れ!!」です。「ベトナムにない文具って何?」「ベトナム人の文具に対するニーズって何?」「ターゲットは誰にする?」「どんなデザインが人気?」。私達の頭の中にたくさんの疑問が浮かびました。

たくさんの文房具店に行きました!

 最終的に販売する文具は3種類です。しかし、まず始めに7種類の候補を挙げるというミッションが与えられました。期間はわずか2週間! しかも、この時期、大学生はテスト期間の真っ只中! 私たちはかなり焦りました(笑)。それでも、なるべく全員で集まる時間を作り、話し合いを重ねました。この期間が、日本にいる間で一番辛かったかもしれません。ただ、「ここで真剣にやったかどうかが、このプロジェクトの明暗を分けるに違いない!」と思い、頑張りました。

商品選定をどう進めたのか!!

 私達がどのように商品選定を進めたのかをお話ししたいと思います。まず初めに大事なことは、「ベトナムについて知ること」です。日本人の感覚、価値観で選んだ商品ではベトナム人に全くウケないこともあります。ベトナム料理店にインタビューしたり、SNSでトレンドを分析したりと、あらゆる方法で情報収集をしました。

 難しかったことは、ベトナム語が読めないこと。実際に販売するときに場所を提供していただく、現地ベトナム販売店のホームページも見たのですが、全く読めない......。言語の壁が厚かったです。情報を得るのにかなり時間がかかってしまって、苦労しましたね~。ベトナム人留学生のザンちゃんに何度も助けてもらいました。ありがとう、ザンちゃん!!

 また、「どんな文具が今人気なのか」「ベトナムで売れそうなものはないか」ということを考えながら、実際に日本の文具店に何度も足を運びました。「こんな便利な文具あったのか!」と、私自身も新たな発見があり、感動しました。

 しかし、私達のベトナムの文具事情に関する知識はかなり乏しいものでした。そこで、ザンちゃんに協力してもらい、ベトナム人200人に文具に関するアンケートをとりました。「どんな文具をよく買いますか?」「どんなデザインが好きですか?」など。聞きたいことがたくさんありすぎて、困りました(笑)。

 アンケートを実施した結果、ベトナム人は派手な柄、色が好みだということなど、日本人との違いを知ることができました。そして、ベトナム人だったら、こういう文具がウケるのではないか? というイメージが湧いてきました。

 ベトナム人の趣味を理解した上で、メンバー全員で「これは売れる!」と思った文具を提案しました。びっくりしたことは、「グループで7種類候補をあげる」というミッションにも関わらず、一人8種類ほどの文具の候補をあげてきたことです。つまり、ジャパネット冨田内の文具候補は全部で30種類以上!!(笑)。みんながいかに、真剣に考えているかを実感し、嬉しくなりました。

チーム内プレゼン大会開催

実際のアンケート内容の一例

 そして、これらの候補からどう7種類に絞っていくか......。「なぜ、この文具が売れると思うのか」ということを伝える、チーム内プレゼン大会を開きました。プレゼン大会では、他のメンバーが選んだ商品に質問や意見が飛び交いました。

 「ターゲットをしっかり絞ろうよ!」
「ベトナムは物価が安いから、いかに安く仕入れることができるか、それか付加価値を多くつけることが大事だ!!」
「これは、ベトナム人はきっと高いって感じると思うよ!」

 かなりバチバチと、意見がまとまらない状況が続きました。反省点はかなりのタイムロスが発生してしまったことです。2週間という期間で、売りたい文具を7種類に絞るというのは簡単ではありません。「売れると思う根拠」を、データやベトナム人へのヒアリングから分析するのはかなり難しかったです。「実際に事前にベトナムに行けたら、もっと確実なベトナム人のニーズが分かるかもしれないのに」と感じることもありました。

 話し合いの結果、商品を選ぶ前に、私たちの商品コンセプト「趣味として文具を楽しむ!」を決めました。文具は使えれば良いと適当に選ぶのではなく、たくさん使うものだからこそ、こだわりを持って使ってほしい! 自分のお気に入り文具を見つけて、趣味として文具を集め、使っていただきたい! というのが、私達の思いです。そんな思いから、ターゲットは「学生と若い女性」に絞ることになりました。

 このコンセプト・ターゲットに合わせてデザイン性の高い文具7点を選びました。スティックハサミや和柄のノート、コンパクトなステープラー、可愛らしいフルーツの形をしたメモ帳、万年筆、マスキングテープ、テープのりの7点です。

 「やっと7点に絞れた!」。これで終わりか? いや、そうではありません。この7点の文具の商品詳細・候補にあげた理由・セールスポイントを含めた英訳企画書を作成し、プログラムの企画会社に提出した後、最終的にベトナムで販売する商品を3つに絞られるのです。私達は、どの商品を売ることになっても売れるという自信を持って7点を選定しました。

私たちが作成した英訳企画書です

 私達のほかにも、このインターンに参加しているグループは3つあります。他グループがどんな商品を選定したのかもかなり気になるところです。どうなることやら...。
プログラムの企画会社からの連絡を待ちます。

販売する商品が決定

 私達が選定した7点の中から、最終的に販売する文具は以下の3点が決まりました。

(1) 色のバリエーションが豊富な万年筆
こちらの商品は、リーダー冨田の押し文具です。ヒアリングにより、ベトナムでは小学生が万年筆を使うことが普通であると知りました。その目的は、綺麗な字を書くためだとか。しかもインクは青色が普通なんですって! 万年筆のデザインがPOPでカラーバリエーションが多く小学生向きであること、日本製・Pen先にこだわった万年筆という品質の良さから現地の万年筆と差別化することができると判断しました。ベトナムでは高価格すぎるという問題もありましたが、リーダー冨田のこの商品にかける熱い思いもあり、私たちは思い切って挑戦することを決めました

(2) スティック型テープのり
こちらは、デザイン性だけでなく、機能性もバッチリなテープのり! 私自身も、プリントを整理するときにノリを使うので、「こんなに便利な文具があったなんて!」とびっくり。そう、ベトナムには未だない文具とはこのことです。実際にベトナムで売るときに、ベトナム人の反応を見るのが楽しみな文具でしたね。

(3) 和柄マスキングテープ
こちらは、私、春山の推し文具(笑)。完全に趣味として使っていただける文具です。マスキングテープには、数え切れないくらいの種類があります。私達は「日本らしさ」をベトナムでアピールしたかったので、和柄のものを選定しました。女子学生狙いです。ノートにデコレーション、お部屋のインテリアにも使えます。色々な場面で使えて、自分だけのデザインを作れるよ! というのがセールスポイントです! これらが自信を持って売れる! と思い、選定した文具です。みなさん、どうでしょうか(笑)?

真剣に話し合っています!!(中央が筆者)

ジャパネット冨田、また一つ成長できました!

 ここまで3つの文具に絞るまで、頭と時間をかなり使いました。意見の衝突もあり、悩むこともありました。また、自分達で市場調査、ベトナム人のニーズの調査、それに基づいて商品選びをやっていくことで、マーケティングの難しさを実感しました。この時間は、私達ジャパネット冨田の結束を強くし、大きな成長につながったと思います。

 しかし!! まだまだこれからが本番だ! そう、本番はこれからです! これはスタートでしかないのだ! ということで、今回はここまで。それでは次回の予告です。「商品を仕入れていこうじゃないか! この文具達、ベトナムでどう売る?」。お楽しみに!!