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インターンを自分の成長につなげる方法

大学のトリセツ(3)

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NIKKEI STYLE

「大学のトリセツ(1)」では、インターンに向き合う心構えについて一緒に考えてきました。大学の外へと一歩踏み出して、働くことの練習試合を重ねることは、いかなるタイプのインターンであれ、みんなにとって貴重な経験になります。卒業後、40年間働いていくための土台作りとして、失敗を恐れずに挑戦していこうという言葉をみんなに届けました。(1)でのポイントは、インターンの捉え方でした。今回は、インターンの活かし方に迫っていきます。

「捉え方」と「活かし方」は、違います。捉え方とは、物事をどうみるかという「認識」に関わります。一方で、活かし方というのは、インターンを実際に経験してどのようにその先へとつなげていくのかという「実践」に関わります。

さて、みんなはインターンを活かせていますか? インターンに参加した学生は、二つのタイプに分かれます。一つは、インターンを作業としてこなす学生です。まるで大規模教室で大学の講義を受けている延長であるかのように、「言われたことをただそのままこなす」学生です。

もう一つは、インターンを自己成長の場として活かす学生です。何か自分に身になることはないか、知らない事柄に出会うとすぐに調べたり、質問する「言われたことから身につけるべきことを探し出す」活かす学生です。

インターンを「こなすだけ」から成長につなげるには?

当然のことながら、インターンを活かす学生が理想です。でも多くの人は「それはなかなか難しいよ」と感じているのではないですか?

私はこのところ、こなすから活かすへと変わっていく学生のカギは何か? と考えていました。インターンにひきつけて考えると、「インターンを作業としてこなす」のではなく、「インターンを成長の場として活かせる」ようになるのは、何がきっかけなのか。

この糸口を探るために、東京大学の中原淳先生、法政大学の酒井理先生、株式会社サイバーエージェント取締役人事本部長の曽山哲人さんをお招きして、『インターンの活かし方』というシンポジウムを2017年10月13日に開催しました。

このシンポジウムでの報告とディスカッションを通じて、重要なポイントが浮かび上がってきました。それはインターンを活かす鍵を握っているのが、「インターン経験の言語化」だということです。

いかにインターン経験を言語化していくのか

大学3年生のときに、一年弱、ITベンチャー企業でインターンをしてきた梶山一樹君は、本採用の面接時に「インターンを通して何を学びましたか? どんな成長がありましたか?」と聞かれ、「全く答えることができなかった」と苦い経験を振り返ります。

10カ月近く、週二回、インターンを続けながら、何も答えることができなかったのはなぜでしょうか?

それは梶山君はたしかにインターンをしていたのだけど、インターン経験を客観的に言語化できていないからなのです。「やりっぱなし」になってしまっているということです。

こうした事態を避けるには、経験を言語化していく必要があります。経験を言語化していくときの手助けとなるのが、インターン先の社員の方からのフィードバックです。社員はインターン生の動きをよくみています。インターンが始まったら、フィードバックをもらえるように社員の方との信頼関係を構築していきましょう。

「何をしたらいいですか」という丸投げ質問をするのではなく、提案型で「このようにしていきたいと思います。いかがですか?」と問い、業務が落ち着き、社員のタイミングが良さそうなときを見計らって、「このように考えて仕事に向き合ったのですけど、いかがでしたか」とフィードバックを求めるのもいいと思います。フィードバックの内容について、理解していくことを心がけていきましょう。

フィードバックは、「ダメ出し」ではない!

次に、社員の方からもらったフィードバックで自身の働き方を改善していくことが大切になります。フィードバックは、「ダメ出し」ではありません。気がついていなかったり、誤解をしている部分を見直すことで、みんなの成長を促す栄養源なのです。

このフィードバックをノートに記録していきましょう。フィードバックの内容とそれに対する気づきと改善点を書き加えていきましょう。形式もデバイスも自由です。携帯にメモでも構いません。

ワンデーインターンのグループワークでの振り返りでも同じです。社会人ゲストを招聘した大学の講義やゼミでのグループワークの振り返りも貴重なフィードバックとなります。在学中に、複数の社員、さらには、複数社の社員の方からフィードバックをもらえる機会をつくっていきましょう。

それらを記録したフィードバック・ノートと、大学講義の内容をまとめたアカデミック・ノートは、みんなのキャリアをドライブしていく両輪となります。

先程とりあげたシンポジウムで、「インターンに熱心に打ち込むようになる学生は、大学での学びを軽視するようになる」というデータも酒井先生から提示されました。この熱心すぎるインターンは、それはそれで問題です。大学生として学んでいるわけですから、アカデミックの知識習得とインターンでの実践とを上手くハンドリングしていく。

フィードバック・ノートに記録しながら、日頃からインターン経験を言語化していくこと。自身の経験を客観的に捉え、足りない部分を改善していく。これがインターンの活かし方です。

インターンの捉え方と活かし方については、田中研之輔『先生は教えてくれない大学のトリセツ』(ちくまプリマー新書)に詳しくまとめてあります。興味のある人は読んでみてください。

田中研之輔 (たなか・けんのすけ)
 法政大学キャリアデザイン学部准教授、デジタルハリウッド大学客員准教授。博士(社会学)。1976年生まれ。一橋大学社会学研究科単位取得退学、メルボルン大学、カリフォルニア大学バークレー校大学院社会学研究科客員研究員を経て現職。著書に『先生は教えてくれない大学のトリセツ』(ちくまプリマー新書)など。

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