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[ career-働き方 ]

卒業までにやっておくこと2018(3) 東京ガスの内木場大樹さん
「やると決めたら最後まで!」

 卒業までにやっておくこと2018(3)  東京ガスの内木場大樹さん「やると決めたら最後まで!」

 来春就職するみなさんに、社会人としてキャリアを積む20代の先輩からのメッセージをお届けします。残り少ない学生生活を、どう過ごすべきか。東京ガスの内木場大樹さん(28)に話を聞きました。

――現在の仕事の内容を教えてください。

内木場大樹(うちこば・たいき)さん 一橋大学商学部卒、2012年東京ガス入社。最初の2年間は地域サービス窓口となるグループ会社、東京ガスライフバルに配属。2014年4月から東京ガス本社の営業第一事業部に在籍。趣味はテニスとロック音楽。

 「新築分譲マンションの企画・開発を手掛けるデベロッパー向けの営業です。床暖房やミストサウナなど、ガスを利用した温水システムや東京ガスの電気などをマンションに採用してもらうための提案をしています。デベロッパーを通して安全・安心・快適なエネルギーを提供し、魅力的なマンションを一緒になってつくるスキームです」

 「東京湾岸エリアでは、2020年の東京五輪をにらんだ再開発の動きが加速しています。選手村の街づくり事業には、主だったデベロッパーが顔を揃えました。巨大な選手村は五輪後、タワーマンションを中心とした居住空間に生まれ変わる予定です。これからは、エリア全体を見渡した新しい提案が求められることになり、やりがいの大きさを感じています」

サークルにゼミ、やりきった感でいっぱい

――学生時代に打ち込んだことは何ですか。

社内でのコミュニケーションを日々絶やさない

 「大学公認のテニスのサークル活動ですね。男女合わせて120人ほどの大所帯でした。中学の部活でテニスを始め、現在は会社のテニス部に入って汗を流していますが、サークルに入った頃は高校3年間のブランクがあって、上手い方ではありませんでした。大学1年の冬の大会で、どういうわけかダブルスのレギャラーに抜擢され、俄然、やる気が出ました。2年生の1年間、サブキャプテンとして、練習の取りまとめを任されました。最後の試合となった学内の大会に出場するため、卒業間近の2月までサークルに通い詰めました」

 「秋の学園祭の人気企画のひとつに、今年で42回目を迎えるクラブ対抗歌合戦があります。歌あり、ダンスあり、演劇ありのコンテストで、毎年20~30チームがパフォーマンスを競い合います。私たちのサークルは昔から優勝の常連で、テニスよりもダンスの方で学内に名を売っていたようですね。私の在学中の結果は、すべて優勝。その前後と合わせて、何連覇かしています」

真夏の野外ロック・フェスティバルは、学生時代からの楽しみのひとつ

――エネルギッシュな4年間だったようですね。

 「手を抜くのが嫌いで、やると決めたからには最後までやる性分です。サークルの上級生になってから、コンテストに向けた練習の場を借りて、初心者の後輩が気後れせずにサークルの輪に入ってこられる雰囲気作りに努めました。ダンスだと、サークルのみんなが初心者です。コンテストの直前に週3回集まって、みっちり練習した成果は、新たなサークルの良さにつながったと思っています。ほかの運動系のサークルに比べると、初心者で入って辞める人は少なかったですね」

 「ダブルダッチと呼ばれる縄跳びを使ったストリートスポーツの技を、ダンスに取り入れたりもしました。中学生の頃にダブルダッチと出会い、高校時代は同好会を作って練習に明け暮れました。テニスから遠ざかっていた大きな理由です。実は、大学2年の春先まで、よその大学のサークルに入れてもらってダブルダッチを続けていたのですが、軸足はテニスサークルに移っていきました」

アルバイト経験、自分の世界を広げる

――サークル以外の話も教えてください。

 「3年生の春休み中に東日本大震災が起きました。高校の同級生グループ40~50人で、大津波の傷跡が生々しく残る仙台の被災地に入り、炊き出しなどのボランティア活動に参加しました。公民館に避難している子どもたちを元気付けようと、ダブルダッチの縄跳びを使って一緒に遊んだりもしました。決して忘れることのできない体験です」

「MBA(経営学修士)留学の社内選考に挑戦します!」

 「東京ガスに就職する決め手のひとつになったのが、大学3年の夏のインターンシップです。利益の追求と社会貢献は両立するという渋沢栄一の信念に共感するところが多いのですが、それを体現できるのが東京ガスではないかと思ったわけです。ゼミでマーケティングを専攻し、卒論のテーマはエコでした。省エネの消費行動を考察するため、100人~200人の学生アンケートを行ったりしました。サークル活動とゼミの授業を足し合わせると、やりきった感でいっぱいの4年間です」

――これから社会に出る学生たちにアドバイスをお願いします。

 「ビジネスの現場では、人と人とのつながりの中で仕事が生まれてきます。こいつとなら一緒に面白いことができると、取引先から認めてもらえなければ何も始まりません。それは、同じ社内でのコミュニケーションにも当てはまります。サークルやゼミの活動が今の仕事に生きていると実感する一方で、学生時代にもっとアルバイト経験を積み重ねておくべきだったと、少し後悔しています。自宅通いだった私のバイト経験は塾の講師と家庭教師ぐらいで、いずれも1~2年生の頃の話です。自分の世界を広げるという意味で、飲食店とかでバイトするのは、おすすめかもしれません。卒業まで残り少ないですが、何がやりたいのかを整理してください。深く考えずに過ごすのはもったいないです」
(聞き手は山本啓一)


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