ついにベトナム入り!~市場を巡って販売方法をリサーチ
明大生、ベトナムで文具を売る(5)
明治大学「ジャパネット冨田」班員の春山えみりです。いつも、私たちの記事を読んでくださっている皆さん、ありがとうございます。ついに...!! ジャパネット冨田、ベトナム・ホーチミンシティに。ようやく、ベトナムの地で、シンチャオと言える日がやってきましたね! 今回は、現地視察からはじまり、文具販売をサポートしてくれるベトナム人学生との出会いの中で、私たちが感じたことを、皆さんにお伝えしていきたいと思います。
若者が多く、活気溢れるベトナム!
とにかく人がたくさん! 活気溢れる街、ベトナム・ホーチミンに到着! まず、バイクの多さに驚きましたね~! ベトナム人にとって、バイクは必需品です。持っているのが当たり前なのだそうです。日本でいう、自転車のような感覚。中には、4人ファミリーで1台のバイクに乗っている......なんてことも。それには度肝を抜かれました(笑)。また、若者の多さにも驚きました。ベトナムの平均年齢は29歳前後。日本と比べるとはるかに若い!! 街中には活気が溢れています!
さっそく、ベトナムのマーケット調査へ出発! 私たちが、初めに訪れたのは「ベンタイン市場」。ホーチミンで最も古くからあり、観光スポットとしても有名な大規模な市場です。市場には、食品・服・アクセサリーなど、ジャンル問わず様々なものが販売されていました。
「こんにちは~、お姉さん! ここの財布安いよ!」
「カワイイ! Tシャツたくさんだよ!」
私たちに向けて、お店の人が日本語で話しかけてきます。隣を歩いていた白人の方には、英語で挨拶をしていたり、中国語もたまに聞こえてきたり...。なんてグローバルなんだ! と驚きました。
ここで、リーダーの冨田が服屋さんで、ドストライクなTシャツを見つけました(笑)。市場では、提示されている価格は高めに設定してあり、さっそく値引き交渉に初チャレンジ! 言葉の壁に苦労しながら英語で話しかけ、スマホの電卓機能を駆使して交渉しています。初めの値段はTシャツ1枚1000円。相場は大体1枚200円だそうで、これはかなり高めに設定してありますね。
冨田 「2枚買うから、500円にして!」
店員さん 「No!! このかっこいいタンクトップをつけるよ!」
冨田 「う~ん」
なかなか安くなりません(笑)。この値引き交渉に勝利するためには、かなりの根気が必要なようです。ベトナム人はおまけをつける、ということも当たり前なようで、日本とは全く違う販売スタイルにびっくり。私たちが文具を販売するときにも役立ちそうなことが学べました。現地の人の販売スタイルや、お客さん側の購入スタイルもチェックしていきました。
続いて訪れたのはイオンモール。そう、ここベトナムにもイオンがあるんです。先ほどの市場とは違って、こちらは日本と同じようなスタイルで商品が売られています。日本語で書かれた看板や商品も多くあり、「あれ、ここは日本か?」と、安心してしまうくらいでした。ベトナムにおける、日本製品への信頼や良いイメージを活かして、あえてお店を日本風にしているのだとか。
イオンモール内の文具店で調査をしました。品揃えはとても豊富です。ただ、文具はごちゃごちゃっと積み上げられて販売されていたため、どこに何があるか分かりにくかったです(笑)。探せば掘り出し物が見つかりそう。また、私たちが販売する、万年筆・マスキングテープ・のり、の価格帯と販売方法をチェック。やはり、ベトナムの文具は安い。私たちの販売文具は価格が高めなので、本当に売れるかどうか少し不安になりました。
お昼ご飯を食べ終えた一行は、イオンモールから車で5分程のところにあるローカル市場へ。市場を訪れた時間は午後3時。混み合う夕方に向けて準備中の時間だったため、かなり静かでした。この市場は地元密着型という感じで価格はリーズナブル。実際のベトナム人の暮らしが垣間見えるようで、とても面白かったです。このようなローカルな市場では、バイクに乗ったまま買い物をするスタイルが一般的だそうです。
最初に訪れたベンタイン市場は観光客向けに販売されているものも多くありましたが、ローカル市場では見たことがないような果物や野菜がたくさん売られていて、歩いているだけで楽しかったです。衝撃的だったのは、お肉がそのまま吊るされて売られていたこと。現地の人はお腹壊さないのだろうか? と心配になりつつも、初めて見る光景に私たちは興奮しっぱなしでした。
形態が異なるマーケットを視察し、私たちは実際にベトナム人に向けてどのように販売していくことが有効であるかを見直すことにしました。「日本らしさをアピール」「いかに簡単に購入できるか」「値段設定や交渉方法」など様々な視点から作戦を確認し、文具販売に備えます。
助っ人登場! ベトナム人学生との出会い
ここで、私たちのミッション成功に向けて、サポートをしてくれるベトナム人学生と合流することになりました。私たちなりに文具販売に向けて作戦を練ってきたわけですが、「本当に私たちが売る文具は売れるのだろうか」「販売方法はベトナム人に向いているだろうか」「どんなふうに売るのが、ベトナム人の心に刺さるか」などなど、ベトナム人学生に聞きたいことはたくさんありました。
私たちをサポートしてくれたのはホーチミン工科大学の学生、チュオンくんとニャンちゃんです。チュオンくんは日本語を勉強していて、日常会話ができるほどでした。来春から日本で働くらしいです。ニャンちゃんは英語が得意で、面倒見の良いお姉さんのような印象です。
皆で販売に向けてのディスカッションをしていく中で、チュオンくんとニャンちゃんからかなり有力な情報をもらいました。「マスキングテープの価格は高いかもね」。私たちが心配していた価格の問題を指摘されてしまいました。一方で、「万年筆はベトナムでは本当によく使うし、日本の製品となれば絶対売れると思う!」との意見をもらい、万年筆の販売には好感触! さらに、テープのりに関しては、ベトナムでは全く馴染みのない文具であるため、「なにこれ!?」と興味津々。実際にテープのりを見せると、「すごい! デザインも良いし、何よりベトナム人は日本製品や新しいものが大好きだから売れるのではないか!」とのことでした!
二人は私たちが販売する文具の機能・セールスポイントや、「趣味として文具を使ってもらいたい!」というコンセプトを熱心に理解してくれました。また、接客に必要なベトナム語もレクチャーしてくれました!
シンチャオ (こんにちは、いらっしゃいませ)
シン カームオン (本当にありがとうございました)
他にも「私たちは、日本の学生です」「これはとても便利です」と言ったベトナム語も教えてくれました。販売するのが、ますます楽しみになってきました。ベトナムで、私たちのミッションは成功なるか! 次回は、ついに現地販売店の協力のもと、実際に文具を販売していきます。お楽しみに!
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。
関連企業・業界