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ロボット大国担う若者へ(3)【PR】「ロボット支えるのは女子力」
女性エンジニア4人が語るロボットの魅力

ロボット大国担う若者へ(3) 【PR】「ロボット支えるのは女子力」女性エンジニア4人が語るロボットの魅力

 人手不足や生産性向上ニーズを背景に、ロボットへの関心が高まっています。そんな中登場したのが、人の上半身ほどの大きさで、部品の組み立てなどを人の隣で人と一緒にできる協働型ロボット。スイスの大手メーカーABBが開発したYuMi®(ユーミィ)です。先ごろABB日本法人(東京・品川)は、このYuMi®の活用アイデアコンテストを開催しました。コンテストのファイナリストに選ばれた女性エンジニア2人と、ABBの女性エンジニア2人に集まってもらい、ロボットやロボティクスを仕事にする楽しさなどを聞きました。

 女性エンジニア4人が集まったのは、東京・神田の立命館大学理工学部ロボティクス学科川村研究室東京分室。小ぢんまりとしたオフィスビルのワンフロアが、小型のロボットが所狭しと並ぶ研究室兼オフィスになっています。コンテストのファイナリストになった立花京さんと立花舞さんは姉妹で、ここを拠点に様々なロボットの研究開発を手がけています。そこへABBのロボティクス事業部の女性エンジニア、杉辺瑠美子さんと石川幸佳さんが訪れました。

立花京さん「ロボットは小さいころからの夢」

 ――皆さん、それぞれエンジニアとしてのキャリアを教えてください。

石川:私は大学では都市工学を学んでいたのですが、就活は文系就職で始めました。それでもものづくりをするメーカーがいいなという思いがあり、いろいろと検索して調べていくうちに出合ったのがABBでした。小学2年から中学2年まで米国で暮らしていたこともあり、外資系のものづくり企業に関心がありました。今はエンジニアとして、食品業界に納入するロボットの技術提案などをしています。

杉辺:大学での専攻は化学工学でした。私もメーカーがいいなという思いがあり、日本にいながらグローバルな仕事をしたいなとも思って、ABBへの入社を決めました。BtoB(企業向けのビジネス)企業の方が、流行を追いかけたりするのではなく、何か筋が通った仕事ができるのではないかという感覚もありました。今はYuMi®の営業をしています。

立花京さん
立命館大学総合科学技術研究機構研究員 立花京さん

立花京(以下京):私の場合は、小さいころからやりたいことがロボットでした。父が自動車のエンジニアだったことも影響したと思います。大学で研究室に入って6年間ロボットの研究を続けました。一時IT企業に就職はしたのですが、そこでプログラミングしたりするより、目に見える形になって動くことの方が楽しいと感じて研究室に戻りました。研究室では様々なロボットを企業と共同開発するプロジェクトを進めていて、このままそうした研究を進めて、研究室を拠点にロボット開発で起業することになっていくと思います。

立花舞(以下舞):私は理系といっても皆さんとは少し違って、大学ではデザインと経営そして工学を総合的に学び、色彩工学を専攻していました。少しの間、IT系の企業でインターンをしていましたが、民間企業への就職はせず、この研究室に入りました。デザインの方があっているという感じで、ここでもデザインやUI(ユーザーインターフェース)といったところを担当しています。

:エンジニアの私から見ても、ロボット開発でもエンジニアだけでやるより、デザイナーの力は大きいと感じています。

立花舞さん「YuMi®はかわいい」

 ――それでは、今回のテーマになっているYuMi®について、お話を進めてもらいましょう。

立花舞さん
立命館大学総合科学技術研究機構研究員 立花舞さん

杉辺:私自身YuMi®の技術営業としてお客様に会うと、人と協働できるロボットというコンセプトには興味を持ってもらえるのですが、いざどう使うかというところに来ると、お客様の方でも具体的なイメージがなかなか浮かばず、ぼんやりしてしまわれるということがあります。その活用法を考えるコンテストに応募してみようと思ったのは、どんなきっかけだったのですか。

:確かこの東京分室にいる研究員の一人が審査員の方のSNSの書き込みを見つけて、「こんなコンテストがあるよ」と教えてくれたのがきっかけだった気がします。かなり生産技術寄りの硬めの提案が多そうだったので、女子的な感性を生かした提案をすれば、通る可能性があるかなと考えて応募を決めました。フレーバーやトッピングを自由に組み合わせて楽しむサイダーとかソーダがちょっとはやっているらしいということをつかんで、『お酒もアイドルももう古い!時代は(安全規制的に)おさわりできるロボット!』という活用アイデアを考えました。

アイデアイラスト
 2人が考えた活用アイデアは、独自に発明した「感覚統合制御」というロボットアルゴリズムをYuMi®に適用、フレーバーやトッピングを飲みたい人のリクエストに応じて選んでオリジナルのサイダードリンクをつくり、提供するシステム。ロボットバーテンダーのような利用法です。「サイダーバー」という単語から始まったアイデアは、デザイナーの舞さんによってパステルカラーの巧みなイラストで彩られたコンセプトシートにまとめられ、一次選考を通過しました。訪れたときは最終選考に提出するデモ動画作成に向け、研究室内で実機を使った調整の真っ最中でした。

杉辺:ほんとにかわいい提案で、魅力的なアイデアですよね。YuMi®を実際見てみて、どんな印象を持ちましたか。

:最終選考に残ったあと、実機の貸し出しがあって、この研究室に送られてきたのですが、まずしっかりした木箱に入ってきたので驚きました。ここで他に使っているロボットは小ぶりなものが多く、普通に段ボール箱に梱包されていることが多かったからです。設置して動かしてみると、むやみに力任せに動いたりせず、とても安全な感じがしました。

:実際見てみると、意外に大きいなと思いました。大きいくせにというのも変ですけど、ふたつのアームがあって丸みのあるデザインでかわいいとも思いました。

石川さん「形になることがやりがい」

 ――ロボットにかかわりのある仕事をなさっている皆さんにとって、ロボットの面白さってどんなところでなんでしょう?

石川幸佳さん
ABBロボティクス事業部 石川幸佳さん

石川:やはり自分たちが手をかけたことが形になるところじゃないでしょうか。私はYuMi®そのものの営業ではなく、事業部の扱う様々なロボットの技術サポートを担当しています。新幹線の車両工場にロボットを納入するという仕事があったのですが、調整に調整を重ねて、先頭車両の複雑な曲面を研ぐのがぴたりとうまくできるようになったときなど、その達成感は何ものにも変えがたいところがあります。

:やはり考えたことが動きとして目に見える形で現れるというのがいいところですよね。IT系のバックグランドの開発とかだと、そうはいかない。やっていてスッキリしない感じがあります。

杉辺さん「留学などいろいろな体験を」

 ――エンジニアをめざす学生たちは、どんな学生生活を送ったらよいでしょう?

杉辺瑠美子さん
ABBロボティクス事業部 杉辺瑠美子さん

杉辺:会社に入って実務に追われると、いろいろとできないことも多くなります。海外留学とか、まとまった時間が必要なことを学生のうちに経験しておくといいなと思います。

石川:会社に入ると、様々な事業があり、いろいろなお客様もいて、幅広い視野が必要になる場面が多いと感じます。理系の場合、大学ではひとつの専門を深掘りすることになると思いますが、研究の隣接領域などにも関心を持つようにして、なるべく視野の広さを保って過ごすといいのではないでしょうか。もちろん研究以外の、まったく関係のないことでも構いません。

:ロボット研究をずっと続けていることもあって、意外に学部のころの勉強が役に立つことを再認識しています。学部のころの教科書は今も取ってあって、身近なところにおいて、読み返すことも多いです。この研究室にも置いてありますよ。あとインターンシップや留学といった経験をするのもいいんじゃないかな。そうした経験を経ておくと、それが自信になると思います。

:私の場合、そのまま研究室に入ってしまって、大学のとき一緒だったみんなとは違った道に進んでいますけれど、それをみんなが応援してくれているのがうれしいと感じています。そんな仲間と出会えたのは大学で過ごした時間のおかげ。まわりと比較せずに自分の道を探す時間をすごせるといいと思っています。

ロボットコンテストアイコン画像
ロボットの可能性にチャレンジ!

ABB YuMi® Cup 2017
協働ロボット活用アイデアコンテスト


人と一緒に働くロボットYuMiに触れ、現在の市場や技術の一端を知り、その先の未来を自由に発想するための実践的な学習機会として本コンテストへぜひご参加ください。
皆さんの自由な発想を楽しみにしています。
公式サイト
※2017年8月に応募を締め切らせていただいたABB YuMi Cup 2017ですが、最終審査の結果、今回取材をした立花京さん、舞さんの作品が最優秀賞に選ばれました。
公式サイトでは、引き続きコンテストの内容を公開しておりますので、ぜひご覧ください。