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明大生、ベトナムで文具を売る(7)最後の最後で詰めの甘さを露呈!
販売結果は?

authored by 明治大学"ジャパネット冨田"
明大生、ベトナムで文具を売る(7) 最後の最後で詰めの甘さを露呈!販売結果は?

 またまたシンチャオ! 今回は木村悠衣が担当します。12月に入り日本はすっかり冬ですが、ベトナム・ホーチミンの最高気温は30℃を超すようです。あったかい、あったかすぎる!(笑) ちなみに、ベトナムで暖かいのは気温だけでなく、人柄もなんです。親身になって接してくれる優しさの塊のベトナム人。実際にベトナムについてから現地学生との交流は4日程度でしたが、今でも「風邪ひいた~」なんてSNSにあげると心配してくれるのです。

 彼ら、そして留学生のザンちゃん(2回目の記事に登場しました!)そして私たちが気になってしょうがなかった結果発表と、この企画の本筋である「ベトナムのNEXT文具は何か」についての報告プレゼンテーションも販売終了日の翌日に執り行われました。ジャパネット冨田の得意科目、プレゼンテーションです(4回目の記事参照)。発表までの準備期間は1日、そう、長い夜が始まるのです......。

怒涛の深夜会議

 怒涛の販売期間2日間を終え、休む間もなく翌日のプレゼンへの準備が始まります。とはいうものの、いつも以上に提言方針の骨格づくりに苦戦。最終的な提言もインパクトや具体性がなく、「うーん」と悩む声ばかりが室内に充満します。なかなかスライド作りへと進めず、気づけばメンバー全員が眠気に敗北。

 こうして、私たちは当日の発表前の3時間でプレゼンを完成させることに。しかし、プレゼンが得意科目である私たちからには不安はあまりありませんでした。

壁を使ってプレゼンの骨格を相談

 販売時にお客様から得られた反応やアンケートの結果から、今回の提言を形にしていきます。私たちの提言方針をおさらいすると......。デザイン性重視の製品が多いこと、またマスキングテープの利用は多くが装飾目的であることなどから、「趣味として楽しむ文具」の提案をメインとしていました。つまり、この提案の是非を握るのは「マスキングテープの売れ行き」です。そうです、思い出してください。マスキングテープが一番売れなかったことを!

 もちろん「売れなかった」ということはやらないと分からなかった立派な結果になります。一方で「ベトナムのNEXT文具は何か」という命題の下では売れなかったという結果報告だけでは意味がありません。なぜ売れなかったか、売れるための働きとして何か案はあるのかなど次のステップに展開させなくてはなりません。

 このとき最も必要になるのは、購入者・非購入者の意見です。つまり、アンケート結果です。私たちは購入者を対象にしてアンケートをとっていました。しかし、そのアンケートを見てみると......、あれ、商品の売り上げに対して明らかにアンケート量が少ない。そして、アンケートの内容は私たちが売った商品に関する内容よりも日本の文房具に対する普遍的な内容が中心......。

 ここで私たちは、ようやく致命的なミスに気づきました。利益額1位を目指すあまり、販売間近の準備や販売期間でフィードバックに対する準備がおざなりになっていたのです。また、マスキングテープが1番売れると予測していたため、「趣味として楽しむ文具が根付かなかった理由」を深く追求する提言方針を用意していませんでした。

 なかなか提言がまとまらず、この大きな欠陥に気づいたのはプレゼン当日の準備段階。少しでもオリジナルの着眼点で提言を導き出せるよう、何度もプレゼンを練り直す一方、刻一刻と迫る発表の時間。納得のいく提言へと持ち込めないまま、プレゼンとして完成させなければならないタイムリミットが来てしまいました。妥協して完成させたものを、なんと、ぶっつけ本番でできたてのプレゼンをすることになったのです。

ぶっつけ本番でもやり切れる司会陣(春山・冨田)チーム全員の心臓がバクバク……

 やはり、「提言が弱い」と社長からご指摘を受け、最後にやりきれない結果となってしまいました。

最後に気づけた1番の欠点

 私たちは最後に自分たちの「詰めの甘さ」を痛感しました。途中までの結果が良くても、最後に少し詰めが甘いだけで、全体としての完成度を大幅に下げてしまうことを知らされた瞬間でした。他班の発表を見て「ああすればよかった...」「こんな提言への持って行き方もあったのか...」と、最後の最後に悔しさが止まりません。

 また、この「詰めの甘さ」は社会に出た時大きな痛手になることも感じました。タイミングが最後であったためかなりのダメージを受けましたが、最後にチームとしての大きな欠点に気づけたのは良かったです。そう言えるのはこれが「インターンシップ」であるからこそ。チームワークをする際に、自分が陥りがちな大きなミスに気づけたのは今後の個人の活動の中で活かすほかありません。

そんなこんなで気になる結果発表

 そして、利益額の結果発表です。今回、自分たちで持ってきた文房具が完売した場合、ベトナムですでに販売されているものの中から3商品選び、追加で販売するボーナスステージが設けられました。通常販売の利益+ボーナスステージの販売額の0.2割の合計額での勝負です。その結果は、ジャパネット冨田、惜しくも2位に。しかし、ボーナスステージを除く通常販売の利益では1位! それでも、完全勝利とは言えず、常に強気の勝負師であったリーダーの目にも、涙が溢れます。それにつられ、残りの3人もポロポロポロポロ......。

じわぁっと涙がでできます

 ベトナム渡航前は褒められることも多く、順調そのものでした。しかし、ベトナム渡航後はより一層時間も体力もギリギリになり、頼りあう場面が多くなりました。辛い時に自分の弱みを見せて頼れたのは信頼しあっていた証です。本気で取り組んだからこその悔し涙、そしてこのプロジェクトが終わってしまうことに対する涙が止まりません。インターンで泣くなんて!(笑)

 これまで幾度の問題を順調に乗り越えて来たジャパネット冨田。ここに来てこの記事、弱みを晒しすぎでは? とお思いかもしれません。しかし、最終プレゼンテーションが失敗に終わってしまったことは事実です。ただ、成功だけでなく失敗もできたのはいいことであると私たちは考えました。なぜなら、これが「インターンシップ」だからです。今回は最終プログラムであったので、次なる成功へと挽回することはできませんでしたが、この失敗は悔しさとともにメンバー全員に刻まれました。この悔しさの発散場所は「就活」そしてその後です。

 次週、「ジャパネット冨田解散? いやいや、あと2回お付き合いお願いします!」乞うご期待。