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トビタった!私たち(8)マルチRINOのメキシコ奮闘記(1)
世界との接点は長野冬季五輪から

トビタった!私たち(8) マルチRINOのメキシコ奮闘記(1)世界との接点は長野冬季五輪から
中央が筆者
authored by トビタテ!留学JAPAN

 早稲田大学大学院修士2年の丸田理乃(まるた・りの)と申します。2017年4月より4カ月間、「トビタテ!留学 JAPAN 日本代表プログラム」第6期生としてメキシコに留学いたしました。2017年10月よりメキシコ政府の奨学生として再びメキシコに1年間留学しています。現在は、メキシコ国立自治大学(Universidad Nacional Autonoma de Mexico)の研究生です。「トビタテ!留学JAPAN」留学中より準備を進めている日本とメキシコの異文化交流イベント「そち祭り」を、メキシコシティ南部の街ソチミルコで開催するために、ただ今奮闘中です。

 大学時代には学業の傍ら、数々の国際交流プログラムや若者の世界会議に参加、シルクロードを寝台電車や馬で旅したり、スリランカなどアジア諸国を巡ったり、中南米に1カ月半一人旅に出かけたり、アメリカの国立公園で住み込みボランティアなど、かなりアクティブに過ごしました。

 2013年2月に初めて訪れたメキシコに魅せられ、取り憑かれ、今までに5回(短期3回・長期2回)のメキシコ留学、3回のメキシコ旅行をすることになります。今回のコラムでは、世界に目を向けたきっかけと、私を魅了したメキシコとの出会いについて、そして「念ずれば花開く」という信念のもと、人と人との出会い「ご縁を大切にする」ことで結べた「絆」についてお話します。

世界に目を向けたいきさつ

外国メディアのインタビューで長野をアピールしている所

 1998年2月、私の出身地である長野は数々のドラマと熱い感動に包まれていました。長野オリンピック冬季大会が開催されていたのです。当時まだ幼い私ですが、オリンピックのボランティアをしていた母の影響で、きものショーなどに関わりました。きもの姿で家の近くの善光寺周辺を歩くと、大勢の外国人から写真を一緒に撮ってほしいと頼まれました。国名入りのジャケットを着た大きな外国の人達が、小さな私の横で皆さん嬉しそうな笑顔になるのです。

アメリカのテレビ局に紹介されているところ

 善光寺の境内を拠点にしていたアメリカのテレビ局のマイクを持ち、片言の英語で「Welcome to Nagano!」とテレビカメラに向かい叫びました(思えばこれが私の全米デビューだったかも !? 笑)。オリンピック、パラリンピック期間中に、私は言葉は分からなくても、多くの外国人とふれあい、笑顔に包まれました。

 中学の時に、そろばん訪米使節団の一員としてアメリカへ行きました。高校では米国研修旅行、そして「ながの視察団平成の咸臨丸」事業で米国視察へと、それぞれ10日間程アメリカへ行きました。この「平成の咸臨丸」では、福祉先進国であるスウェーデンと、フィンランドへも視察に行きました。使節団、研修、視察団、どの時にも現地の人とのふれあいや交流をすることができました。
(詳しくは http://aoki-zaidan.or.jp/srv_kanrin.php をご覧ください)

メキシコと私の出会い

 そんな私が「国際交流」の奥深さを知ったのは、大学2年生の時です。ふと立ち寄った内閣府国際交流事業「世界青年の船」の大学内説明会。面白そうだな。という些細な思いから応募、面接を受けに行きました。そしてその数カ月後、私は私の考え方を大きく変えることになる、世界10カ国から選ばれて来た200人の仲間たちと出会うことになるのです。楽しくダンスをする中南米の陽気な人達、夜中にコーヒーを飲みながら呪文のように飛びかっているアラビア語、南国の音楽を聴く島国の人たち、年齢、性別、文化、宗教、思想など全てが異なり、船の上はまるで地球の縮図を見ているようでした。

 私は大学2年生の時にこの事業に参加したので、参加者の大多数が私よりも年上で、私には世界中に優しく頼りになる、お兄さんやお姉さんがたくさんできた感じでした。そんな嬉しさと同時に、世界のため、相手のため、みんなのためにと何事にも真剣になる彼らの姿を見て、自分の至らなさを感じると共に、もっと世界に目を向けなければいけない、人種、性別を超えた「国際交流」の奥深さを意識し始めたのです。

世界青年の船で

 私が世界青年の船に参加した年は、政府の予算削減の影響で世界を航海できず日本の周辺を航海し、航空機で1つの国に派遣されるという形でした。私のディスカッションコースは、メキシコに派遣されることになりました。ですからメキシコに行ったのは、自分自身の希望ではなく、本当に偶然のことでした。

初めて行ったメキシコ

 メキシコに行く前、私がメキシコに対して抱いていたイメージは、マラカス、サボテン、麻薬組織等の漠然としたもので、どちらかというと「危険で未開発」というイメージでした。成田から12時間、メキシコへ到着すると「ここはヨーロッパ?」と思ったのが最初の印象です。メキシコシティ中心部の建物は、ヨーロッパの街並を彷彿とさせるものがありました。1週間の滞在でしたが、メキシコ人のおおらかさや、メキシコの陽気な文化に触れて、帰国する飛行機の中ではひたすら「もっとメキシコのことを知りたい」と思う気持ちを止められませんでした。

プロフィール
丸田理乃(まるた・りの) 早稲田大学大学院修士2年。メキシコ国立自治大学(UnivercidadNacional Autonoma de Mexico)研究生。メキシコに魅せられて留学すること5回。やりたいこと,見たいもの全てに熱意を持って働きかける。茶道、書道などの日本文化からメキシコ舞踊まで人並みはずれたバイタリティーでマルチにこなしている。