日本経済新聞 関連サイト

OK
career-働き方

チェック! 今週の日経(38)東京ディズニーリゾートが
大幅拡張で挑む「成長の壁」

authored by 日経カレッジカフェ 
チェック! 今週の日経(38) 東京ディズニーリゾートが大幅拡張で挑む「成長の壁」

 日経の研修・解説委員やカレッジカフェ編集スタッフが、この1週間の日経電子版や日本経済新聞から企業ニュースを中心にピックアップし、解説する「チェック!今週の日経」。クリスマスや年末年始など楽しい季節が近づき、テーマパークで遊ぶ計画を立てている方もいるのではないでしょうか。今回はそんなテーマパークファンには気になる話。千葉県浦安市の「東京ディズニーリゾート」(TDR)が施設を大幅に拡充するというニュースです。


23年メドに敷地3割増、「アナ雪」施設も検討

 日本経済新聞の11月30日付朝刊1面に掲載されていた特ダネです。ちなみに最近の日経は特ダネでも前日の日経電子版に掲載することがあり、電子版では29日午後9時45分に配信されました。大きなニュースを早く知りたければ、電子版は要チェックですね。

東京ディズニー3割広く「アナ雪」も 3000億円投資 オリエンタルランド(11月29日、日経電子版)

 記事によると、東京ディズニーリゾート(東京ディズニーランド=TDL=と東京ディズニーシー=TDS=の総称)を運営するオリエンタルランドは、3000億円かけて両パークの総面積を3割広げ、新しいアトラクションを導入した施設を2023年をメドに開業するとのことです。映画「アナと雪の女王」関連のアトラクションなどを検討しているとか。パレードでも人気だった「アナ雪」のアトラクションとなれば、大きな目玉施設になるのは確実ですね。現在、駐車場として利用している土地を使い、TDLとTDSに均等に配分する可能性もあるようです。

 TDRといえば、2つのパークで年間約3000万人も集めるアジア地域ではトップのテーマパーク。そこが今回、さらに大型投資を行う狙いはどこにあるのでしょうか。紹介した記事の同日の「企業総合」面に詳しい解説が掲載されています。

アジアの「コト消費」争奪 TDR、第3の大型投資(11月30日)

 この記事によると、運営企業のオリエンタルランドの目はアジア市場に向けられているようです。TDRの海外からの入場者の割合は2011年の1.3%から16年は8.5%(255万人)へ大きく伸びています。しかし、ご存知のように最近のTDLやTDSは平日でもほぼ満員の状態が続き、人気アトラクションはいつでも長蛇の列です。2つのパークの合計入場者数は15年度、16年度と2年続けて前年度を下回りました。

アジア観光客に「ここだけ」アトラクション訴える

 これは人気に陰りが出たというより、あまりの混雑ぶりに来場を敬遠する客が増えたことが要因でしょう。特に時間の限られる外国人客にとっては効率の悪い観光になりかねず、オリエンタルランドの最近の設備投資も混雑緩和や園内の快適性向上に向けられていました。

 しかし、右の表にあるように大阪市のユニバーサル・スタジオ・ジャパンや中国・上海のディズニーランドのように、アジアの大型テーマパークは激しい国際競争を続けています。テーマパークは「他にはないここだけのアトラクション」が売り物で、他のアジアにはないディズニーシーなどはその点、有利です。それでも、限界に達したキャパシティを考えると、このままではジリ貧に陥ってしまいます。大型投資で敷地を拡大し、独自性のある人気アトラクションを導入することで、「成長の壁」を打ち破ろうという戦略が今回の背景にあります。

東京ディズニーシーの15周年記念イベント

 ディズニーの創業者、ウォルト・ディズニーは生前、「ディズニーランドは永遠に完成しない」とよく語っていたそうです。TDLの開業から34年、TDSでもすでに16年経っていますが、テーマパークとして成長し続けることが人気の源泉であるとともに、企業としては厳しい宿命でもあるようです。
(研修解説委員 若林宏)


 記事のリンクは日経電子版に飛びます。ログインしてお読みください。いずれも有料会員限定記事ですが、無料会員(日経カレッジカフェ会員を含む)でも、月間10本までは限定記事を無料で読むことができます。就活のために新聞を購読している方は、その日付の新聞を開いて読んでみましょう。

「日経College Cafe」のお勧め記事はこちら>>