私たちはベトナムインターンで何を学び、何を得たのか
明大生、ベトナムで文具を売る(9)
シンチャオ! ジャパネット冨田リーダーの冨田航大です。ついに私たちの記事掲載も最終回を迎えました。私たちにとって初めての記事作成という取り組みでしたが、第1回のチーム結成秘話から2位という悔しい結果となってしまった第7回まで、私たちの取り組みを余すことなく書き記すことができたと思っております。ここまで読んでくださった読者の方々ありがとうございます。
第9回では私たちがこの特殊な海外インターンシップを経験し得たことや感じたことをお伝えできたらと思っております! そして、それらの私たちの気づきが何かしらのメッセージとなって読者の方々に伝わっていると私たちにとってとても光栄です。最終回、最後までお付き合い下さい!
最終日、自分たちでジャパネット冨田を自己分析!
最終日には私達自身でこれまでの取り組みの姿勢に関しての自己分析を行いました。今回のインターンシップを通じ私たちの強み・弱みが顕著に表れたと思います。この気づきを忘れないためにもそれを言語化し、発表しました!
現地販売、最終提言、そしてキャリアフォーラムを終えベトナムでの全行程が終了しました。ついに、ベトナムの地ともお別れです。サポートしてくれたベトナム工科大学学生や現地販売店の方々、また買いに来てくれたベトナム人のお客さんなど、たくさんのかけがえのない出会いがありました。そんな思い出の地ベトナムとお別れするのは名残惜しいですが、これらの経験は今後それぞれの学生生活や就職活動など今後の人生において大きく役立つものだと私たちは確信していました。
全行程が終わり...
この単位認定もない、採用にも無関係の海外インターンシップ"インターンシップ&グローバルキャリア"プログラムin ベトナム」を通して、私たち"ジャパネット冨田"のメンバー一人ひとりが何を学び、何を得たのかを紹介します。
冨田航大
ジャパネット冨田リーダーの冨田航大です。まず、私がこのインターンシップを通じリーダーとしての役目を全うできたのは、メンバーの支えがあってこそだと思います。お互いの弱みをさらけ出し、補完しあえたからこそ、このハードスケジュールの中最後までやり切れたのです! 私がこのインターンシップを通じ、感じたことは2つあります。
1つ目は予測不能の事態にも対応できる度胸の必要性です。今回のインターンシップでは、販売店店長が企画を理解していなかったことや、売れると見込んでいた商品が全然売れないなど、私たちが日本で立てた仮説とベトナムでの現実が当てはまらず悩まされました。そんな中チーム員と共に企画を考え直し、店長とコミュニケーションを重ねることで解決することができました。そんな海外での挑戦を経験したからこそ強い度胸を身にけるとともに自信につながったと思います。これからはこの自信をより根拠のあるものにするためにも様々な挑戦を重ねたいと思っています。
2つ目は時間管理の大切さです。私たちが2位という結果に終わってしまったのも、最終提言で失敗してしまったのも、すべては時間管理の甘さに起因すると思います。限られた時間の中で最高のパフォーマンスをするには、細かな時間配分と時間内に意見を集約する能力が求められることを実感しました。この海外インターンシップからの成長と失敗からの気づきを活かし、これから様々なことに取り組みたいと考えています。
これまで読んでくださった読者の方々ありがとうございます。9回にわたる私たちの記事が何かしらのメッセージとなり読者の方々に伝わっていると光栄です。ありがとうございました!
大谷遼
ジャパネット冨田班員の大谷遼です! 私はこのインターンシップを通じて2つの気づきがありました。1つ目は「時間は作るもの」だということです。私たちのこの海外インターンシップでは、文房具の商品選定から始まり、現地で販売営業、そして他チームと利益を競い合う。まるで1つの商社を我々の手で経営しているような感覚でした。そして、日々ハードなスケジュールであっても、どれだけ努力をするかで結果が180度変わることを実感しました。完璧な商品選定や企画により万全な準備でインターンシップを臨めた私たち、最終提言が甘かったため結果も2位と悔いが残ってしまった私たち。時間の使い方に対して成功も失敗も経験した私たちにとって成長も2倍でした。これからはどんなに忙しい中でも努力することを忘れずに時間を作っていこうと思います。
2つ目は、自分の「軸」についてです。優秀な仲間たちや現地でグローバルに働くキャリアパーソンと出会い、共通していたことがありました。それは、どんな困難があったとしてもぶれない軸を持っていたことです。「自分はどのように働きたいのか」「自分はどのような人間であるのか」、しっかり自らと向き合い、自分の性質を自覚することの大切さを学びました。しかし、私はぶれない軸を作ろうとは思っておりません。さまざまなことにチャレンジし、行動する中で軸というものが自然と定まっていくと思うからです。だから些細な事でも行動をし、答えを見つけようと思います。
最後に拙い文章でしたが、私たちの記事がどこかでお役に立てれば幸いです。短い間でしたが皆さんありがとうございました
春山えみり
ジャパネット冨田班員の、春山えみりです。ベトナムインターンシップ、私にとって大きな挑戦であり、最高に楽しい思い出になりました。インターンシップを終えて、「パッション」「つながり」「楽しむ」この3つを、私のこれからの人生のキーワードとしたいと思います。
まずは「パッション」を持つこと。インターンシップで出会ったビジネスパーソンのみなさんは、何事にもパッションを持っていて、キラキラしていました。「この人は面白そうだな」「この人と仕事をしたら、楽しそうだ」と思われるような、生き生きと、自分の軸を持っていて、素敵だなと魅力を感じました。私も、いつまでもパッションを持って生きていきたいです。
次に「つながり」。人とのつながりをいかに大事にできるか。出会いを大切にし、相手に興味を持つことで、人生をより良いものにできると思います。私はこのインターンシップでお互いの夢を語り合い、いつでも相談できるような友人ができました。この出会いに感謝し、これからも大切にしていきたいです。
3つ目は「楽しむこと」です。今回、言語の壁、文化の違いにぶつかり、日本の当たり前が通用しないなか、苦労もありました。また、他の班と利益率を競い合うことも大変でした。ビジネスにおいて、結果を出すことは重要です。その中でも、楽しむことができるかどうか。これは、成功への大事な要素になると思います。
最後に、私たちの連載を最後まで読んでくださった皆さん、本当にありがとうございました。私たちの思いが、少しでもみなさんのお力になれたら嬉しいです。
木村悠衣
最後のシンチャオ! 木村悠衣です。採用に完全無関係な特殊なインターンのお話、いかがだったでしょうか。このインターンは私にとって初めての就活のようなもので、2年生の私の周りには夏のインターンに参加してる人もそれほど多くなく、手探り状態での参加でした。正直、今回参加できなくても来年参加できればいいかな......という意識の下で、偶然にも提出資料が締め切りに間に合い、面接を受けた次第でした。
しかし、振り返ってみるとこのインターンが初めてでよかったなと心から思います。それは、互いの長所を見つけ合い、伸ばし合う。また、短所を指摘し合い、補い合うことができたからです。この過程を経てこそ、チームとして成長できたのだと思います。これは、採用に完全無関係だからこそ作れた関係ではないのでしょうか。普段の学生生活で、仕事を進める上での自分を同じ立場の学生から指摘してもらえることなどそうそうないと思います。
この「非日常的な体験」が自分の特性を知る上で欠かせないことを、今回学ぶことができました。私の就活での課題は「自分がやりたい仕事、そして向いてる仕事、ライフワークとして燃えてもいいと思える仕事」に就くことだと思います。そのためには自分のより多くの特性を知っておくべき、つまり、非日常的な体験をもっと積極的に取り組むべきだと気付きました。そのために残された時間は、学部卒ならあと1年と少し...。この命題は時間も労力も勇気も、全てを費やすものだと思います。そのためには、日常的なぬるま湯の学生生活に浸っている間はないのだと気付きました。
約2カ月間、ご覧頂き本当にありがとうございました。初めての記事投稿、拙い文章をこうして読んでいただけることに感謝いたします。また、何かを成し遂げて?帰って参ります。ヘンガップライ!
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繰り返しになりますが私たちの記事を読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。私達ジャパネット冨田はそれぞれの道を歩んでいきます。またそれぞれが何かの成功を手にし、ここ日経カレッジカフェに再度記事を掲載できたらと考えています!
2カ月間、本当にありがとうございました! シンカムオン!
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