日本経済新聞 関連サイト

OK
career-働き方

大学生が見たカイシャ(7)サッポロビール~楽しい時間に寄り添いたい

大学生が見たカイシャ(7) サッポロビール~楽しい時間に寄り添いたい
authored by 国学院大学学生キャリアサポーター

 私たちが毎日口にする飲み物。20歳にもなれば、お酒を飲む機会も増えるのではないでしょうか。楽しい時間に寄り添うお酒を作り出す裏側に迫ります。「大学生が見たカイシャ」第7回は、サッポロビール株式会社の首都圏本部マーケティング統括部フードビジネスサポート部の林佑介さん、ブランド戦略部サッポロブランドグループの齋藤愛子さんにお話を伺いました。

――林さんの業務用営業に関わる仕事について詳しく教えてください。

後列左からサッポロビールの林佑介さん、国学院大学の学生キャリアサポーターの吉田行汰、サッポロビールの斎藤愛子さん。前列左から学生キャリアサポーターの井出早紀、大和田実沙

 業務用営業とは、最終的に飲食店での商品の取り扱いを提案する営業です。ただし、我々はメーカーですので、飲食店様までの商品の流れを作っていただく問屋様、酒販店様も大切なお客様です。その中で、飲食店向けの営業担当者のサポートが私の業務になります。具体的には、新店舗の立ち上げや人財育成、メニュー開発など、飲食店のお悩み解決に関わる何でも屋です。

――サッポロビールにおけるマーケティングはどのようなものですか。

齋藤 本社ではブランドマーケティング、地区本部ではエリアマーケティングを行っています。ブランドマーケティングは中長期に強く魅力的なブランドにするための戦略を描き、戦術に落とし込んでいきます。これを受けて、地区本部では各エリアで効果を最大化するためのマーケティングプランを考え、実行に移していくイメージです。

 私は北海道で勤務していましたが、その地域の発展も考えてビールに関係しないことも行っていました。直接関係がなくとも、遠回りしてでも結果サッポロの名前を知るきっかけとなったり、購買につながればいいなと思っています。

"ハレの日"のビールを目指して

サッポロビールの齋藤愛子さん(左)と林佑介さんにお話を聞いた

――消費者のニーズはどのように把握しているのですか。

齋藤 本社には市場調査室という部署があり、市場のニーズやトレンドを把握しています。お酒は嗜好品ですので、同業の競合商品だけがライバルというわけではなく、もしかしたら幅広い娯楽全般が競合かもしれません。アルコール業界だけでなく他業界の状況も注意をしてみています。

――ヱビスはブランド力が高いと思いますが、ブランドづくりについて教えてください。

齋藤 ヱビスは「日本の食文化を創造する、日本を代表する本物ビール」でありたいと思っています。また、"ハレの日"に強いブランドなので、お正月やお盆のような祝日だけでなく、試験に受かった日やスポーツの試合に勝った日など、皆さんの中にあるちょっとしたハレの日にも寄り添っていきたいです。

――今後の展望を教えてください。

 各ブランドを強固にして世の中に浸透させていきたいです。今はビールが主ですが、お客様の嗜好も多様化しているので、今後はさらにワインや他のお酒にも力を入れていき、お客様のニーズにお応えできるようにしていきます。またお店では美味しいビールを飲んでもらうことが大切なので、飲食店に美味しいビールを提供してもらうために、グラスやサーバーをしっかりと洗っていただくなど、啓蒙活動に取り組んでいきたいです。

――就職活動において持っておいてよかった資格、しておいた方がよい経験はありますか。

齋藤 旅行や留学など非日常に身を置く経験は、自分の強みや弱みを発見する機会となり、就職活動にも役立ちました。

 大学生のうちにとにかく、やりたいことを含めた色々なことをすることが大切ですね。独自の資格がいるかと言われるとそうでもなく、必要なのは生きた知識だと思います。

齋藤 大学での学部や専攻が将来の仕事に直結しなければいけない訳ではないので、興味のあることには積極的にチャレンジして可能性を潰してほしくないと思います。

社内有志が参加する「採用プロジェクト」

左から井出早紀、吉田行汰、大和田実沙

――入社後、学生との接点はありますか。あれば、その経験が自分にとってどのように影響しているか教えてください。

 当社では「採用プロジェクト」など社会人と学生をつなぐ活動をしていて、社内でも有志が積極的に参加しています。様々な学生がいるということに気付けるし、自分のキャリアの棚卸しというか改めて自分自身を考えるきっかけになります。

齋藤 学生さんは素直に話してくれますので、新たな気づきがあります。また採用プロジェクトはじっくりと企業の話ができる貴重な場でもあるので、私たちの商品に懸ける思いや魅力をダイレクトにお伝えできるのは嬉しいです。

――サッポロビールにはどのような「人財」に来てほしいですか。

 個人的には自社商品が好きな人に来てほしいですし、飲食が好きな人、興味のある人と一緒に働きたいと思います。長くそこで働くのだから、やっぱり自分の好きなものに携わる方がいいと思います。

齋藤 お客様に楽しんでもらうための商品やサービスを提供しているので、売る側の人間にもそうであってほしいですよね。人生を楽しむ豊かな心を持っている人にきてほしいと思います。

――最後に学生に向けて一言お願いします。

  働く上で、肩肘張らずに、正直に、前を向いた就職活動をしてほしいです。自分がどんな大人になりたいか、そのために何をしたいかを考えるといいと思います。

齋藤  就職活動は自分自身を真剣に見つめる貴重な機会です。どこに就職するかをゴールにするのではなく、どんな人生を送りたいかじっくり考えて行動すると、良い就職活動ができるのではないでしょうか。
(取材:大和田実沙、吉田行汰、井出早紀)

「日経College Cafe」のお勧め記事はこちら>>