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ウーマンフォーラム 2017【PR】ファミリーマート 澤田社長が自ら熱く語った「やりたいことをやる」

ウーマンフォーラム 2017 【PR】ファミリーマート 澤田社長が自ら熱く語った「やりたいことをやる」

 2016年12月に日本経済新聞社が開催した「日経カレッジカフェアカデミー ウーマンフォーラム」には皆さんになじみ深い企業も多く参加しています。大手コンビニエンスストアのファミリーマートもそのひとつ。なんと、このファミマからは澤田貴司社長が自ら演壇に上がって、参加者にファミリーマートについて、そして働くことについて、熱く語ってくれました。

伊藤忠商事での挫折とユニクロとの出会い

 社長が登場するとあって会場はほぼ満席。時間前から熱気が高まっています。拍手に迎えられ、長身痩躯、日焼けした精悍な澤田社長が姿を見せました。「あなたと、コンビに、ファミリーマート!」開口一番、飛び出したおなじみのキャッチフレーズに、場内からは笑みがもれます。ちょっと緊張がほぐれたようですね。

 「私は大学を出て1981年に伊藤忠商事に入社しましたが、結局、伊藤忠ではやりたいことができませんでした」。いきなり意外な言葉から話は始まりました。ご存知の方も多いと思いますが、澤田さんは様々な事業で活躍し、2016年にファミリーマートの社長に就任したばかり。でも新卒で入った伊藤忠商事では挫折を経験したとのことです。

元商社マンの澤田貴司社長はトライアスロンが趣味

 「2年目でニューヨークに赴任し、その後ヒューストンへ。商社マンとして営業デビューした直後に失った100億円の商権を300億円にまで戻しました。92年に特命事項担当として米国のセブンイレブンの買収プロジェクトに関わるなど、本当に楽しかった。その際、日本のセブンイレブンの優れたビジネスモデルに衝撃を受けて、当時の室伏稔社長宛てに『伊藤忠こそが流通業に進出すべきだ』と訴える手紙を出したのです。36歳の時でした」

 しかし、そのプランは「おもしろいが、時期尚早」とされ、にべもなく却下。失望した澤田さんは伊藤忠商事を退職します。「やりたいことへのこだわり」が澤田さんを動かしたのでしょう。その後出会ったのが、「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングの柳井正社長で、熱意に感銘を受けて同社に入社されます。

 「ユニクロのフリースブームは僕が仕掛けました。知り合いだったユーミン(松任谷由実さん)にもキャンペーンに出てもらいました。入社した当時は年商400億円だったファストリは急成長し、4年後には年商4000億円の企業になりました」

 そんな中、副社長になった澤田さんは柳井社長から「次の社長をやってくれ」と言われたそうです。「でも、社長になっても柳井さんが会長なら今の関係と変わらないのではないか」と考え、社長就任を辞退し、ファストリを退社します。「これもやりたいことへのこだわりからです」

投資ファンド、事業再生会社、そしてファミマへ

約1時間、熱弁をふるい続けた

 「40数社から誘いのオファーはありましたが、次は自分のお金をもとに起業しようと考え、2003年にKIACON(キアコン)という投資ファンド運営会社を立ち上げました」。ちなみに社名の由来は「気合」と「根性」だとか。大学時代にアメリカンフットボールの選手だった澤田さんらしい体育会系ネーミングですね。この会社は経営不振に陥っていた大手スーパーのダイエーへの支援を名乗り出ます。支援を競うライバルはイオンや丸紅など大企業でした。結局、ダイエー支援は丸紅に決まりますが、澤田さんは「やはりファンドではなく、事業をやりたい」と思うようになり、次はファストリの社長を務めた玉塚元一さん(その後、ローソン社長)とともに企業再生事業会社リヴァンプを創業します。

 「リヴァンプではいろいろな会社の経営に携わりました。ハンバーガーのロッテリアを支援したほか、日本にクリスピー・クリーム・ドーナツを持ってきたのもリヴァンプです」。

 そしてついに2015年、伊藤忠商事傘下のコンビニ、ファミリーマートから代表就任のオファーが来ました。「伊藤忠グループに帰ってきて、もう一度仕事をしてくれ、というわけです。私の考えが『ようやく分かったか』と思いました」。澤田さんは苦笑しました。室伏社長への手紙から20年が経っていました。「やりたいこと」にこだわり抜いたからこそ、古巣の企業が自分の実績を認めたのですね。

加盟店350店を訪問、現場第一主義を貫く

 「2016年9月にファミリーマートの社長に就任しました。国内1万8000店、海外も含めると2万4600店。チェーン全体の売上高が3兆円という巨大な会社です。そこで私が真っ先にやったのが店長研修実体験。3週間店舗にいました。現場を大事にしたいという思いからです。今も毎月1回、半日ですが店舗で働いているのですよ」

 澤田社長は数字を次々に口にします。全国9会場計30回のフランチャイズ加盟店向け方針発表会に延べ2万1000人参加、社員向け講演会を全国15会場で35回延べ1万人、全国の加盟店約350店を訪問、1年間にブレスト600回以上、海外で展開地域7カ国・地域を訪問などなど。社長就任後に行った主な取組みの内容だそうです。現場第一主義の徹底が数字に表れています。

 ファミリーマートは2016年にユニーグループ・ホールディングスと経営統合し、ユニーが展開していた「サークルK」「サンクス」の店舗を順次、「ファミリーマート」ブランドに一本化しています。「18年秋までには店舗のブランド転換が終わります。すでにファミリーマートに変わった店では、売上高、客数共に以前より10%は増えています」と澤田社長は胸を張ります。「ただ、ファミリーマートは足元の変化対応には強いが、中長期のブランディングやマーケティングは弱い。ファミマにとって何が価値なのか。例えば、ファミチキです」。こう言ってオリジナルキャラクターである「ファミチキ先輩」のwebムービーを紹介してくれました。面白いので、ぜひYouTubeでみてください。

新規事業とダイバーシティ推進に取り組む

 続いて、いま進めている新規事業の一例の紹介です。「まず、フィンテック関連事業。今後、キャッシュレスがますます進むでしょう。最新のテクノロジーを駆使して、金融事業を新しい収益の柱に育てます。続いて、シニアライフクリエイト。高齢者向け事業です。近くの店舗から商品を宅配します」

 「3つめはフィットネス。18年2月14日にコンビニ併設の24時間フィットネスジム、『Fit&GO』の1号店を出します。モバイルでジムのチェックイン・アウトが可能です。今後、500店、1000店と増やしたいですね。4つめがコインランドリー事業。これもほとんど無人化で、モバイルでどこが空いているか分かるようにしたい。郊外のコンビニは雨の日が弱いが、ランドリーは逆に強い。これを組み合わせます。18年の早い時期に立ち上げる予定です」

 女子学生の皆さんは、入社する企業が女性にとって働きやすい環境かどうかも気になるところですね。ダイバーシティ推進について澤田社長は率直に語ってくれました。「私がファミリーマートの社内会議に出席したとき、違和感がありました。まわりはおっさんだらけ。管理職の女性比率は2.1%ととても低かったのです」。全社員の女性比率も11.7%とコンビニ他社より少ないそうです。

 「これは当社の課題のひとつです。他にも環境対応、社会貢献、企業統治、人材活用などできてないことは多いが、まずは女性の活躍からと考えて、17年3月に社長直轄の組織としてダイバーシティ推進室をつくりました。これは絶対成功させなければならない。すでに様々な取組みを進めており、育児に関する制度ではもう業界トップです」

 ファミリーマートが考える「未来のコンビニ」に話は移ります。「コンビニはテクノロジーの進化と共にどんどん変わる。最近、弊社はLINE様と提携しました。未来のコンビニはこんな姿になるというイメージ映像があるので見てください」。スクリーンにはLINEのAIスピーカー「クローバ」が登場しました。呼びかけに応じて「1キロ先にファミリーマートがあります。サンドイッチを買うのを忘れないように」と告げます。ファミマに入店すると、店内の画像認識機能により、顧客の好みの商品を自動的に勧めてくれたりします。もちろん、多言語にも対応。支払いは「LINE Pay」でスマホ決済です。「ファミリーマートとLINEが考える新しいコンビニが始まります」というのが最後のメッセージでした。

「ありがとう」全てはお客様と加盟店のために

 「いまのコンビニとはだいぶかけ離れていますが、テクノロジー的には全部できる時代です。どうやってこれが実現できるか、いろいろな方たちの協力を得て研究しています。これも18年の春には一定の形にしたいと思っています」

 「グーグル様とも提携して現在、AIを活用した2つの取り組みを進めています。ひとつは店舗開発。どこに出店したらいいかを導き出すシステムの精度が大幅に向上しました。もうひとつは商品の発注。いろいろなデータを入れて人工知能にオーダーをしてもらいます。人が発注も検品もしなくてすむ時代がくるでしょう」

 そして最後に澤田社長が語ったのは、ファミリーマート社員の根本にある考え方でした。「全てはお客様と加盟店のために。この方たちを幸せにすることが我々の使命であり、言ってみれば利他の精神です」。「地域密着、地元の加盟店と共に地元のお客様に寄り添い、地域社会に貢献する。ファミリーマートは『日本の家族』になりたいと考えています」

 エンディングにシンガーソングライターのBENIさんがファミマのためにつくったという「ありがとう」というメッセージソングとともに、店舗スタッフ、配送業者、社員、そしてお客様に対する感謝の気持ちを映像化したムービーが流されました。これがとても素敵な出来栄えで、思わず涙ぐむ女子学生の姿も。「ファミリーマート、いま大改革中です。皆さんもぜひご参加を!」。澤田社長の学生への呼びかけで、「大独演会」は幕を閉じました。

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