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ジョブヨク(55)あなたのライフミッションは何ですか?@上智大学

ジョブヨク(55) あなたのライフミッションは何ですか?@上智大学
authored by ジョブヨク

 学生と大人が語り合うワークショップ「ジョブヨク(職欲の未来)」が上智大学で開催された。会場は新しく建設されたばかりのソフィアタワー内の教室だ。テーマは「あなたのライフミッションは何ですか?-Find Your Mission-」。何を人生の使命として掲げ、今それを果たすための道に立っているのか確認することを目的としたセッションが設けられた。

まずは自己紹介から

 アイスブレイクとして自己紹介と面白い失敗談を共有することから始まるこのワークショップは、全4回のセッション間でそれぞれグループ替えをする。筆者が最初に参加したグループの社会人、アリサさん(人材派遣会社勤務)は、「お風呂でスマホをいじっているときに操作を間違えて自撮りしてしまいグループチャットに送信されてしまった。一瞬の出来事だったが、無防備な自分の顔が写った画像はチャットから消すことができないので後悔している」と、取り返しのつかない、とても面白い失敗談を披露してくれ、グループは大いに盛り上がった。

好きなこと、やりがいを感じることは?

ライフミッションについて学生も社会人も一緒になって語り合う

 セッション1では好きなことややりがいを感じることなどをいくつか挙げて発表し合った。人との関わりにおける内容や自己の内面に関する内容などさまざま。人によってジャンルやテーマがある程度統一されているように感じたのが印象的だった。

 次のセッションでは、セッション1で挙げたものを自分の中で1つに絞って発表した。英会話カフェを経営しているレネさんは、「気軽な英会話の場を提供し、固定概念ともいえる英会話への苦手意識を多くの日本人からなくすことが自分の使命だ」と語った。筆者も「好きなことや新しいことを自分のペースで挑戦したい」という目標と、それを掲げる理由を発表した。レネさんを始めとしたメンバーが大きく相槌を打って肯定してくれていたのが心に残っている。

 その後15分の休憩の前にセッション2でそれぞれ目標を書き込んだA4用紙を模造紙に貼り、それを壁に飾った。その結果、休憩中も他のグループの発表内容を眺める人や、それを見ながら何人かで話している姿も見られた。他の人が考えている内容を知ることで、ライフミッションに対する意識が全体的に高まっているように感じた。

これから取り組んでいきたいこと

目標を書き込んだ模造紙を壁に貼る

 開催直前に会場前を偶然通りかかり参加することになった高校3年生のリンリンさんは休憩中、「みなさん勉強だけでなく人生のビジョンについて考えているのですごい。とても刺激的です」と話してくれた。しかし、オープンキャンパス期間でないのに制服で単身志望大学に赴き、開催中のワークショップに参加してしまうその行動力こそ、大学生や社会人に大きな刺激を与えていたように思う。

 休憩が明けたセッション3では改めてこれから取り組んでいきたいと思うことについて、金融機関に勤務するマユミさんが、「仕事とは別にした勉強のために海外旅行をたくさんしたい」と話してくれた。ヒメカさん(上智大学1年)の「なんでも楽しんで好きになろうとしてみる」という意見は、「楽しいことでないとなかなか取り組めないものであるが、まず楽しんでみようとする前向きで能動的な姿勢が大切だ」とし、特にマユミさんが大きく同調し、全員に共感された。ヒメカさんは、「ロシア語を勉強する一方で国際関係やビジネスについても学んでいきたい」とフレッシュながらもしっかりと将来を見据え、学ぶことや働くことに対して意欲的な姿勢を見せてくれた。

ライフミッションを記入

 最後のセッションでは、セッション3で挙げたものをライフミッションとしてA4用紙に一言でまとめ、見開き2ページの名刺サイズのカードにも携帯用として記入した。看護の現場の経験があるユウコさんは現在再スタートの準備中であるため、今回は学生として参加した。他の人の様々な生き方から価値観を見つめ直し今後の生活に反映させたいと意気込んでおり、その真摯な姿勢は、人生はいつでも立ち止まって考えていいものなのだと周りに示してくれた。

 彼女は「自分が教えられるものは何もない」と謙遜していたが、そういった点では、人から与えられていると思っているものを実は彼女自身も人に与えることができているのではないかと感じた。ユウコさんは用紙とカードの記入方法をなかなか理解できずにいたが、筆者が詳しく説明するととても丁寧にお礼を言ってくれた。しかし、このとき他にも多くの人が記入方法を理解できず少し混乱していたため、運営スタッフが事前に記入して各テーブルで見本として持つべきだったと反省している。

ライフミッションを発表

 最後に全員で輪になって座り、順番に30秒ずつライフミッションを発表した。短い時間設定だが、学生を含めて全員要点を上手に話していたのが印象的だった。高校生のリンリンさんは、誰よりも元気な声でハツラツとした発表をし、場を大いに盛り上げてくれた。3回も席替えをしたのにまだ話せていない人がいることに気付き、筆者は全員での発表の場の価値を体感した。

 会場でとったアンケートでそのように書いてくれた人も数人いたので、今後も取り入れたいと思う。このジョブヨクを通して、学生は社会経験者の考え方を知ることで、社会人は学生の自由な考え方を振り返ることで改めて自分の軸を設定できたと感想を書いてくれた人が多くいた。他人(ひと)を知ることで自分を見つめ直す機会を提供したい運営側の想いが叶っていたのではないかと嬉しく思う。

ジョブヨクの詳細はこちら

参加者全員で記念写真