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和歌山を輝かせる(5)和歌山から全国へ
47都道府県つなぐ地方創生会議

和歌山を輝かせる(5) 和歌山から全国へ47都道府県つなぐ地方創生会議
authored by 小幡和輝和歌山大学観光学部4年

 小幡和輝(おばた・かずき)です(@nagomiobata)。前回の記事ではチャレンジの重要性について書きました。今回は僕がいま1番力を入れている「地方創生会議」について書きたいと思います。

地方創生会議とは?

地方創生会議は47都道府県すべてがつながる場所です。
民間企業・自治体職員・フリーランス・クリエイター・学生など、
全国に散らばる、地域が大好きな人が高野山に集まる。
地方創生のプラットフォームがここに。
地方創生会議OfficialWebより)

 全国各地に地域で活動する人はたくさんいます。僕は和歌山を拠点に5年間活動してきました、和歌山で活動する人はたくさん知っています。でも、横のつながりがあんまりないと感じました。しかも検索してもなかなか出てこないんですよね。だから集まる場所を作りたいと思いました。

 そして、やるからには47都道府県すべてから参加者を集めたいなと。とにかく全国を回りました。全国の友人にメッセージを送り、人を紹介してもらい、無事に47都道府県から約300人にお集まりいただきました。開催資金はクラウドファンディングを使い、302人から4,065,000円のご支援をいただきました。改めて本当にありがとうございます。

どうしてやりたいと思ったのか

 いろんな人に「無茶なことするなぁ」と、言われました。でも、僕にはどうしてもやりたい理由がありました。地方にはロールモデルが圧倒的に少ないんです。そもそも若くてチャレンジする人も少ない。また、ロールモデルを見つけたとしても問題があります。

 例えば、最近の流行りですが、空き家を改修してゲストハウスを作りたいと思ったとします。でも、すでにその地域でやってる人がいる場合、これ競合になっちゃうんです。相談くらいは乗ってくれるかもしれないですが、相談された側も「競合増やすのか......」という想いはどっかにあると思います。でも、もしこれが全然地域が違うところでやってるゲストハウスだったら、また話は違うと思うんですよね。例えば、和歌山でゲストハウスやりたいという若者が、北海道でゲストハウスやってる人に相談するみたいな。

 これはもう商圏がまったく違うので、フラットに情報交換しましょうということになるかもしれない。もちろん、地域のつながりは大切なんですが、ほかの地域のつながりも大切なのではと思っています。そして、民間、行政、学生といった立場に関わらず、全国の地域で活躍する熱い人たちが集まる熱量のある場所が作れれば、そこからいろんなことが始まるんじゃないかなぁと。

Twitterのトレンド1位に

 初の取り組みでしたが、いろんなところで話題にしていただき、Twitterのトレンド1位も獲得しました。本当にたくさんの方にご協力いただきました。本当に、本当にありがとうございました。

地方創生に必要なのはお金から逃げないこと

 5年間地方創生と呼ばれる領域で活動をしてきて、わかったことがあります。かつての僕は、お金から逃げていました。でも、それは間違いでした。学生はやりがいの搾取にあうことが多いです。もちろん、お金にならなくてもやった方がいいこともあります。大切なのは線引きです。

 学生時代にプロジェクトを立ち上げ、地域を盛り上げようとする同世代が、就職のタイミングで都会に出て行く姿をたくさん見てきました。理由は仕事にならないからです。僕自身もそうでした。

 「これちょっと手伝ってよ」。求められると嬉しいですよね。でも、お金をもらうことを忘れてませんか? 「これいい経験になるからさ」という言葉で、ボランティアをやっていませんか?

強調しておきたいのは、ボランティアが悪いことだとは思っていません。ボランティアでもやる価値があると思えばやればいいと思います。でも、どこかでお金を得ないとダメですよね。そこから逃げてませんか?

 まちづくりはボランティアで行われることが多い状況もありますが、学生自身がお金から逃げていることも多いです。ちゃんとお金と向き合いましょう。大好きな活動を続けるために。

1億円の地方創生ファンド「NagomiShareFund」を設立

 都会に比べ、地方では起業する学生、若者が圧倒的に少ないです。都会でWebサービスを作ること、地方で地域に密着した、その地域ならではの事業を行うこと。どちらが良い、悪いという問題ではなく、今は前者の方がやりやすい。僕は後者を応援したいです。

47都道府県から約300人にお集まりいただきました

 都会でWebサービスであれば、投資側のプレイヤーも増えたことで出資されやすい環境になってきています。でも、地方にはまだまだお金が集まっていない。それを僕なりのアプローチで、事業として持続可能な形で解決していく仕組みが「NagomiShareFund」です。

 地方で起業する学生や若者に対して、資金的な投資を行います。原資は1億円です。一緒に事業を作り上げるパートナーとして、全国に仲間を増やしていきたいと思っています。詳しくはこちらのリリース文をご覧ください。

第2回地方創生会議もやります

 実はもう今年の地方創生会議の構想が決まりつつあります。次回は6月30日、7月1日。会場は同じく高野山です。ちなみに、地方創生会議のライセンスはフリーなので、参加者が自分の地域で開催することは大歓迎です。昨年は宮崎と福岡で開催されました。

 全国にコミュニティを広げていきたいと思っています。僕は地域のプレイヤーとして和歌山に関わりつつ、さらにNagomiShareFundと地方創生会議を組み合わせて、全国各地のプレイヤーのサポートをしていきます。

 いま記事を読んでいる方が、もし自分の生まれたまちや大好きな地域で起業したいと思ったら、ぜひ声をかけてください。応援します。

地方創生会議の参加者

Twitter @nagomiobata
小幡和輝 オフィシャルブログ