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読まれるエントリーシートに必要な文章の書き方4原則

ホンネの就活ツッコミ論(48)

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NIKKEI STYLE

今回のテーマは「エントリーシート講座・初級編」です。就活生がインターンシップの選考や、あるいは本選考のためにエントリーシートを量産する季節となりました。私は年間200人から300人のエントリーシートを添削しています(付言しますとほぼボランティア)。今年はもっと増えそうです。

さて、就活生のエントリーシートを添削すると、地域や偏差値の高低に関係なく、その大半は完成度が低いものです。学生は「アピールできるものが何もない」と嘆くことしきり。ところが話を聞いていくと、いくらでもアピールポイントがあります。

そのあたりは、本連載2回目にまとめているのでそちらをどうぞ。今回はアピールポイント以前の話として、初歩的な部分をまとめました。え?そんなことより、受かるコツを教えてくれ? そういうあなた、本当に初歩的な部分、できています?

それから、エントリーシートや履歴書はレポート・小論文と違い、文字数制限という制約があります。この制約から一般的な文章のルールとやや異なることもあります。今回はエントリーシートをより良くするために初歩的な改良ポイントを4点、まとめました。

文章は適度に短くする

学生・原文)

合宿ではテニスだけでなく陶芸体験など、参加学生に楽しんで貰える企画であるという自信があったので、募集期間はできるだけながくするように旅行会社の人に交渉したり、SNSの活用やポスターの設置などをすることにより、できるだけ応募者数を増やそうとした結果、定員を満たすことができました。

修正例)

 合宿ではテニスだけでなく陶芸体験など、参加学生に楽しんで貰える企画であるという自信があったのです。そこで、テストの合否結果が出るまで募集期間を延ばしてもらえるよう旅行会社に交渉しました。それから、SNSの活用やポスター設置を増やすことで告知を強化しました。その結果、予定通り、定員を満たすことができたのです。

テニスサークル所属の方が合宿を担当。例年、参加学生が限られているのでプログラムを増やす、募集期間を長くする、告知を強化する、という3点で定員いっぱいまで増やした、というネタ。

ネタ自体はいいでしょう。問題は文章の長さ。一文であれもこれも盛り込もうとしています。結果、読みづらいこと、この上ありません。そこで改造例では、適度に区切りました。接続詞などいくつか言葉を補っています。どちらが読みやすいか、言うまでもないでしょう。エントリーシートをうまく書けない学生は、日ごろから新聞や本を読んでいません。その影響もあり、文章を適度に区切る、という基本ルールがわかっていないのです。

文末は適度に変える

学生・原文)

留学先では外国人留学生の友人を作るようになりました。語学も鍛えつつ、歴史的背景の違いを理解するようにしました。勉強以外でも小旅行を楽しむようにしました。その結果、充実した留学生活を送ることができました。

修正例)

留学先では外国人留学生の友人を作るようにしたのです。語学だけでなく、歴史的背景の違いを理解するようにしました。勉強以外では週末ごとに小旅行に出るようにしたのです。その結果、充実した留学生活を送ることができました。

この学生は留学が題材。実際にはもっと長いのですが、本稿では省略しています。さて、この学生のエントリーシート、文末が全て「~ました」。他の就活生もその大半が「~ました」「~でした」の繰り返しです。これでは小学生の作文と変わりません。いや、下手すれば小学生の方が上手いかもしれません。何しろ、小学生も文末表現については小学校できちんと指導を受けているはず。文部科学省初等中等教育局国際教育課が制作した作文指導のページでも「文末の表現を多彩にする」(【よい文章を書くための15か条】上級・13項目)と、指導しています。

たまに「文末は統一した方がいいと思いました」という学生がいます。おそらく、それは文体(~です・ます調か、~だ・である調か)の統一の話でしょう。「過去の話は『~ました』『~でした』がいいと思いました」という学生もいます。「~だったのです」などで対応可能のはず。「~でした」「~ました」と「~です」「~ます」、何回繰り返したらくどいのか、くどくないか。それは特にルールにはなっていません。

ただし、エントリーシートの場合、文字数制限(大半の企業は300字から500字)があります。短い分、何度も同じ文末を繰り返すと読みにくくなります。そのため、文末は適度に変えていく、という意識が必要になるのです。

冒頭はわかりやすく、そして、短く

学生・原文)

私が学生時代に力を入れたことはサークル活動で渉外総務委員長として練習試合の設定、広報などを担当したことです。

修正例)

ダンスサークルの活動です。私は渉外担当として~

文章で主語・述語をはっきりさせる。これは鉄則です。この鉄則を考えると、学生の原文は、主語(私が学生時代に力を入れたこと)がはっきりしていてルール通りと言えます。しかし、エントリーシート・履歴書において、お題を冒頭で繰り返す必要は特にありません。文字数が1000字程度書けるならまだしも、大半のエントリーシートは文字数制限が300字から500字程度。その場合、できるだけ「あってもいいけどなくてもいいものは削る」、これも鉄則と覚えておいてください。冒頭だと、「~です」と言い切るくらいでちょうどいいのです。

それと、分かりやすさについて。そのサークルの役職名などが部外者にわかりにくいことがあります。その場合、部外者にもわかりやすく書き変える、これも鉄則です。「冒頭はわかりやすく」、これはここでご紹介した「学生時代に力を入れたこと」だけでなく、志望動機・自己PRでも同じ。

「たゆまぬ努力を続ける粘り強さ」とか、やたらと修辞を長々書く自己PRに出会います。修辞を長く書くくらいなら「粘り強さ」とまとめて、具体例を長く書く方が、より良いエントリーシートになります。

1項目1ネタで通す

学生・原文)

私が学生時代に頑張ったことは3点あります。1点目はゼミ活動であり~。2点目はアルバイトであり~。3点目は留学であり~。

自己PRでも「学生時代に力を入れたこと」でも、2ネタ、3ネタと書きたがる学生がいます。本稿で何度も繰り返していますが、エントリーシート・履歴書は文字数という制約があります。その大半は300字か400字、長くても500字程度でしょう。500字であっても、1項目1ネタで通すべきです。1ネタで通さず、2ネタ以上出すと何を言いたいのか、よくわからないエントリーシートとなります。あれもこれも言いたい、アピールしたい気持ちはわかります。でも、何事もほどほど、と昔からよく言います。就活でも同じ。自己分析などをしたうえで、どの項目にどのネタを書くのか、判断してみましょう。

今回は初歩的な4点、まとめてみました。この4点に注意して書いていくと読みやすさが劇的に変わるはずです。これでは物足りない、という方向けに次回以降、中級編を書く予定なのでこうご期待。

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
 1975年札幌市生まれ。東洋大学社会学部卒。2003年から大学ジャーナリストとして活動開始。当初は大学・教育関連の書籍・記事だけだったが、出入りしていた週刊誌編集部から「就活もやれ」と言われて、それが10年以上続くのだから人生わからない。著書に『キレイゴトぬきの就活論』(新潮新書)、『女子学生はなぜ就活で騙されるのか』(朝日新書)など多数。

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