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新体操のほっち(2)選手としての練習すべてが「楽しい!」

新体操のほっち(2) 選手としての練習すべてが「楽しい!」
authored by 坪井保菜美新体操元日本代表

 連載第2回を書かせていただきます、新体操元日本代表の坪井保菜美です。今回もどうぞよろしくお願いします! 冬季平昌オリンピック、終わりましたねぇ。2018年、メダル最多!! 本当に素晴らしい結果で胸が熱くなります。嬉し涙はもちろん、悔し涙もありました。個々の色んな想いの詰まった涙には、やはりグッと来ます。どんな結果であれ、オリンピックに賭けて来たこれまでの努力に感動です。

 選手はきっと、1つの目標に向かって打ち込める環境があることの素晴らしさ、ありがたみ、そして多くの人の支えがあり、今の自分があること......様々な想いを胸に、闘っていたと思います。その想いがあるからこそ、多くの感動を届けられるのではないかなと思います。選手の皆さん、本当にお疲れ様でした。

今回は平昌オリンピックや新体操の歴史に触れてみました

 さて、初回でお話しした内容は、新体操と出会った5歳の「坪井保菜美」についてでした。また、新体操には"手具"と言われる5つの道具があるといったこともお伝えしました。リボン・ボール・フープ、、、さぁ残りの2種目、みなさんわかりましたでしょうか?

 正解は、ロープとクラブ! でした~

 縄跳びのようなものがロープ、ボーリングのピンのような、、あれをクラブと言います! 実は前回、プチクイズ形式にしていまして。読んでくださった方々、嬉しい限りです。ありがとうございます。

1本の電話から始まった、選手の道

 新体操と出会った5歳の12月、杉山先生の電話によって受けることとなったオーディション。何がなんだかわからない状況でいる私と、私の家族。後に選手クラスに入るよう勧められ、翌年には週3~4回の練習をしている環境に自分はいました。

 選手・育成クラスに上がり、これまでの賑やかな幼児・初級クラスとは打って変わって、選手達は、柔軟やウォーミングアップ、基礎から黙々と練習している光景を目にしました。緊張感漂う雰囲気は、小さいながらにして感じることができていたんだと思います。

 自分が選手という実感があるのかないのかわからない私だったと思うのですが、新しいクラスとなり(今までと違うクラスにいる、ということはおそらく、というかたぶん理解してるはず。笑)、私が練習したもの。新体操に欠かせないものの一つ、それはやはり柔軟!! まずは、身体を柔らかくするための柔軟に取り組んだのです。柔らかくないと対応できない難度や技が、新体操には山ほどあるんですよ......汗

 また、基礎となるウォーミングアップや筋力トレーニング。いろいろと行っていくなかで、私にとってこの練習内容すべてが新鮮に感じ、楽しい! という感情が湧いてきました。中でも手具の練習は特に楽しく、見よう見まねで選手のお姉さん達がやることを真似していたのを覚えています。気が付くと、日常生活の中に新体操があって当たり前といっても過言ではない毎日を送るようになっていました。

できるようになる喜び・楽しさ

選手として練習を始めた頃

 何か一つ覚えるたびに、家に帰っては家族に見せ、おばあちゃんに見せ、大好きな幼稚園の先生にまで披露していたのを覚えています。私のことだからきっと褒められたかったんでしょう^^;

 「身体が硬いから・・」とよく耳にしますが、持って生まれた骨格や、硬さ、柔らかさといった人間の身体の違いはもちろんあります。硬いと思っている人でも、気付いてないだけでどこかの関節は柔らかい! あるいは、この人すごく柔らかいけど、究極にアキレス腱が硬いんだよね! など、人と人とは全く別物。柔軟を多くするようになったこの頃、自分の身体が柔らかくなっていくのを自然と感じていました。選手のお姉さん達を見ながら、あんなふうにできたらいいな、脚がまっすぐ開くように頑張ろう! と、お手本がいる環境で、良い刺激となっていたのかもしれません。

新体操の原点はロシアバレエ

 新体操には、個人種目と団体種目があります。......あ、新体操という競技についてはまだ、タッチの南ちゃん! としかお伝えしてませんでしたよね? 少しざっくりと説明しますと、音楽に合わせて踊るスポーツです(ほんとにざっくりしすぎ?)。では、少し新体操のルーツを辿りますね! 実は新体操の原点は、ロシアで親しみ深いバレエをもとにした「芸術体操」が、モデルになったと言われています。現在では美を競う芸術的なスポーツと言われる新体操、こうして時間をかけ様々な変化を遂げて今に至るというわけです(長々と失礼しました)。そんな歴史のある新体操、少々脱線してしまったのでお話を戻していきますね。

 私、坪井保菜美は選手に上がり、柔軟や基礎練習にも触れ、初めて見る、知る、感じる、そしてやれる楽しさを覚え始めたこの頃、杉山先生から「ほっちに似合う曲を見つけた」と、曲を聞かせてくれました。それは何を意味するかというと、この秋、岐阜県の県大会に出場するための、私個人演技用の曲だったのです!!

身体を柔らかくするためにはまずは柔軟

 さて次回は、新しいことをどんどんと知り、新体操に興味を持ち始めるなかで、杉山先生が私に曲を用意してくれたということは......!? についてお話ししていきたいと思います。今回の連載といたしまして、平昌オリンピックの話題や、新体操の歴史に少々触れてみたりと、自由気ままなスタイルではあると承知のうえ、こうして皆様に最後まで読んでいただくことができ、大変嬉しく思います。ありがとうございます!

 不思議なもので、タイミングやその時の感情一つで、その後の人生、大きく変わるものなんだなぁと。皆様に自分の人生を振り返りながら書くこの連載を読んでいただきながらも、なんだか他人のことのように思える自分に改めてそう思い知らされました。子供の発想って柔軟ですよね! なんでも興味を示しては楽しそうにキラキラと輝いていますし。純粋に楽しむことって、スポンジのようにどんどん吸収していくものなんだと感じます。何を伝えたいのかというと、物事に対して、やらないよりやる方が得るものが大きいなと。そう思ったら、時間はあっという間に過ぎてしまいます。今をどう過ごすかで、未来は変わります。

 さぁ、今日も明日につながる1日にしよう! 引き続き第3回も、どうぞお付き合いくださいませ。