日本経済新聞 関連サイト

OK
skill up-自己成長

早大レインボー(3)学生スタッフ対談(下)GSセンターでやりたいイベントは?

早大レインボー(3) 学生スタッフ対談(下)GSセンターでやりたいイベントは?
authored by 早稲田大学GSセンター学生スタッフ

 こんにちは! 早稲田大学GSセンター学生スタッフのうっちー(内田侑里)とはらしょー(原昇)です。前回の対談(上)ではGSセンターで働いてみての所感をシェアしました。今回の後半はGSセンターが開催してきた学内外のイベントについて振り返りたいと思います。

学外のイベント(TRP)に出展

うっちー GSセンターは様々な団体と共催して色々なイベントを行っているけど、最初のイベントは東京レインボープライド(TRP)※での出展だよね!

※(公式HPより引用)年に1度、性的マイノリティー当事者とその支援者(アライ(Ally))が一堂に会するプライドパレード&フェスタを開催し、「"生"と"性"の多様性」を祝福する場。2017年度は5月連休の土日で計10万人を動員。

はらしょー 写真を見たけど、GSセンタースタッフがLGBT稲門会(早稲田大学卒業生のセクシュアルマイノリティー当事者や支援者による団体)の方々と一緒に参加していて楽しそうだった!

うっちー TRPをきっかけにGSセンターを学内外に広めようということになり、私は会場入り口でGSセンターのフライヤーを配っていたんだけど、「早稲田はすごいね! LGBTを支援する大学の先駆けとして頑張ってほしい!」という励ましをたくさんいただいた。パレードで歩いたときも、普段大勢で歩く機会なんてないから最初は恥ずかしかったけど、渋谷のスクランブル交差点近くで「Happy Pride!」と言って手を振ったら、知らない人が手を振り返してくれた。ハイタッチをしに来てくれる人もいて、世の中の優しさに気付くきっかけになったかな。

 さらに5月下旬には大学のイベントサークル(qoon)、異文化交流センター(ICC)の2団体との共催という形で、「WASEDA LGBT ALLY WEEK」というイベントを開催したよね。自分らしいあり方を尊重できるキャンパスの実現のために、文筆家の牧村朝子さんに講演をしていただいたり、学内で6色のレインボーカラー(※6色の虹は多様性の象徴とされている)をイメージしたバルーンツリーを作って道行く学生の写真を撮ったりした。

GSセンターの学生スタッフのメンバーたちと(左端がうっちー、右端がはらしょー)

GSセンター内部のイベント(ランチ会・就活イベント)

はらしょー 自分がGS(センター)のイベントに初めて参加したのはランチ会だったかな。ランチ会は学外向けの大きなイベントと違って申し込みもいらないし、少人数でゆっくり話せる雰囲気がいいよね。

うっちー うん! GSセンターのことがなんとなく気になっている人も、いきなり一人で来るのは緊張すると思う。そういった人が来室しやすい環境を作るという意味でも、定期的にイベントを運営することは大事。ランチ会に関して言えば、「好きって何?」とかその日ごとにテーマが設けてあって交流しやすいし、ランチ会の他にも、映画を上映した後に小さいグループを作って所感をシェアするイベントも何回かあった。

 12月に開催した就活イベントでは、「LGBTフレンドリー」を掲げる企業に勤めていて、社内でカミングアウトしていらっしゃる方をお呼びして講演いただいた。そのときの話がとても印象的だったからシェアするね。

 「カミングアウトを通じて、社内で困ったときに頼れる当事者のコミュニティーができたり、カミングアウトを聞いたアライ(いわゆるLGBT支援者)が自分の抱えている悩みを話してくれたりした。この経験から、誰もがマイノリティーになり得る状況があると気づかされたし、さらに社会はセクシュアルマイノリティーに案外寛容かもって感じた」

 こんな趣旨の話だった。それを聞いて、私も自分が勤めることになる業種で「LGBTコミュニティー」を作りたいと思った。それはまだまだ夢の段階だけど、卒業しても「LGBT」の活動にコミットしていきたいと考えるきっかけになったイベントだった。就活イベントを自ら打ち出すに当たって、勇気を出してゲストスピーカーの方やキャリアセンターの方に協力をお願いしたらすごく親切に対応していただいて感動したんだよね。広報、運営などに関して他の部署へ呼びかけたことによって企画が充実したのはもちろん、こういった機会は自分の経験を深めることにもつながったように感じてる!

半学外のイベント(ジョージ・タケイ氏のイベント)とこれから

はらしょー 俺が初めてGSセンタースタッフとして携わったイベントは有名俳優ジョージ・タケイさんの講演会だったなあ。スタッフとしての採用が決まって早速、勤務2日目にその講演会の運営を手伝うことになったんだけど、あのイベントの動員数は本当にびっくりしたよね。

うっちー うん、500人も集まってくれるなんて正直思わなかった。普段の講演会の集客規模はだいたい大教室1つ分だけど、あのとき大隈講堂の1階が丸々埋まる様子を見て、すごいことに携わっているんだなって思った。集客増の背景に、元々学内での認知度が高く定期的にイベントを開催しているICCが共催ということも理由にあると思ったから、「これは(ICCに)負けてられないな!」と、入場者の整理をしながら感じてた(笑)。

はらしょー 俺はジョージさんにマイクの受け渡しをする役目だったんだけど、「日系アメリカ人でゲイ」というアメリカ社会におけるダブルマイノリティーについての話を聞いて、運営スタッフというより、いち参加者として胸に響いた内容だったなあ。ちなみに、ジョージさんのイベントと言えば、俺の兄もあのイベントに来てくれたんだよ。GSセンターの学生スタッフに応募したとき、兄に履歴書を見てもらった経緯があったから、いい機会だと思って。

「これからもいろいろなイベントを手掛けたい」

うっちー そうだったんだね! いいなあ。私の家族は「男は外で仕事、女は家庭を守ればよい」みたいな伝統的な考え方をしているように感じているから、私がGSセンターでしている仕事について理解されるか確信がなくてちゃんと話せてないんだよね。はらしょーの家族は、はらしょーがGSセンターで働いていることをどう思っているの?

はらしょー 兄とは、ゲイの学生が転落死した事故を取り上げたニュースについて話したり、バラエティー番組のいわゆる「ホモネタ」を見て「これはひどいよね」っていう話をしたこともあったから、「LGBT」の問題に関心があることは知っていたんだよね。だからGSセンターに応募するときも相談に乗ってもらいやすかったし。

 マイノリティーについて語るとき気になるのが、人種や民族についてだと家族が同じアイデンティティー性を共有していることが多いから話しやすいだろうけど、セクシュアリティーについては同じ家族間でも偏見ある人がいたりしてリアクションは予想しにくいこともありそうだよね。

うっちー 確かに、家族に拒絶されることが怖くてカミングアウトできない「LGBT」の当事者がいるという話はよく聞く!当事者/非当事者に関わらず「LGBTは身近な存在だから、家族にいても全く不思議はない」という前提が共有されていればそんなことは心配しなくてもいいかもしれないけど。自分たちと同じ若い世代にもこの前提を発信していって、当事者にもその家族・友人にとっても生きやすい環境と未来を作っていくことこそGSセンターの活動意義だと思う!

はらしょー たしかに。GSセンターが今まで開催してきたイベントは「LGBT」について身近に感じていたり前提となる知識がある人が来場することが多かった気がするから、全く身近に感じていなかったり全然知識がない人も興味を持ってくれるようなイベントをこれからやっていけたらいいね。

うっちー 私はこの春に大学を卒業して就職するから、来年度以降もGSセンターに残るはらしょーには本当に頑張ってほしい。期待してるよ(笑)。