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就勝就喝北海道文教大学 就職部と教員 緊密に連携

就勝就喝 北海道文教大学 就職部と教員 緊密に連携

 北海道内の大学でもトップクラスの就職率、ほぼ100%を維持する私立大学の北海道文教大学(恵庭市)。理学療法学科や看護学科を中心とする医療系の人間科学部と外国語学部の2学部体制だ。大学設立は1999年と歴史は浅いが、教員と事務方との緊密な連携体制で高い就職率を実現した。就職部の野村直樹部長に聞いた。

就職部長 野村直樹氏

 道文教大の就職部は私を入れて6人います。人間科学部と外国語学部を合わせて計6学科あり、それらを分担しています。就職部の職員とは別に、学科ごとに就職担当の教員もついています。教員が学科のほかの教員への周知や学科としての就職窓口を担当します。

 職員と教員が緊密に情報共有をしないと、学生の就職活動の進み具合をうまく把握できません。3年生の就職活動は9月ごろからスタートします。そのシーズンになると就職部が学生一人ひとりについて、どこに応募したかや内定を得たかをまとめます。職員1人あたり学生100人ほど、毎週更新します。大変ではありますが、不可能な仕事量ではありません。

 そのデータを、就職担当の教員に渡します。教員は学科ごとの就職状況について毎週のように会議を開き、情報を共有します。ゼミごとの就職率まで分かります。就職部の仕事はデータを渡すまで。どう対応するかは教員側の判断に任せます。

就職支援講座の様子

 教員は学生の進路を確認することが大きなテーマで、就職部は就活を具体的に支援するという役割分担になります。ある学生がこういう業界で働きたいと就職部に相談した場合、教員に連絡を取ってその学生の適性について情報共有します。場合によっては希望先の軌道修正も行います。そうした密な連絡体制をつくった結果、高い就職率を実現できています。

 就職セミナーも学科ごとに、それぞれ年15回ほど実施します。学科ごとに開くことで、学生と就職先がより具体的に職務について話せます。

 以前は全学で総花的にセミナーを開いていましたが、就職先とうまくコミュニケーションが取れませんでした。労力的には大変ですが、就職先にとっても、ここにくれば本当にほしい人材に会える利点があります。手間暇かけてやっています。

 他大学と比べて特別なことをしているという意識はありません。強いて言うならきめ細かさが特徴でしょうか。

 学生獲得競争が激化するなか、大学の魅力として発信できるのは教育内容に加えて就職率です。そこをいかに高めるか、大学側も汗をかく必要があります。
(聞き手は安藤健太)[日経産業新聞2018年1月24日付]