日本経済新聞 関連サイト

OK
skill up-自己成長

ウィッフルボールに魅せられて(1)Youtubeで出合った5人制野球
京大生、国内普及へ協会設立

ウィッフルボールに魅せられて(1) Youtubeで出合った5人制野球京大生、国内普及へ協会設立
authored by 森崇瑛

 はじめまして、日本ウィッフルボール協会を運営する森崇瑛と申します。私自身は京都大学経済学部の3回生ということで、身分としては大学生なのですが、学業の傍らこういったお仕事をさせていただいております。

ウィッフルボールってどんなスポーツ?

 「日本ウィッフルボール協会」って何?どんな活動をしてるの?という風に思われたと思います。端的に申しますと、「ウィッフルボール」はアメリカで人気のスポーツなのですが、その普及活動を行っています。

 ウィッフルボールは、写真㊤のような、8つの穴の開いたプラスチック製のボールと長いプラスチック製のバットを用いて行う、「5人制野球」と呼ばれるスポーツです。3アウト交代で、交互に両チームが攻撃を行う、など基本的なルールは野球と似通っているのですが、大きな違いがあります。

 まず、ストライク、ボールの判定が、規定の「的」に当たったかどうかで判定されるため、審判やキャッチャーが存在しません。右図のように、フィールドが「エリア」で区切られていて、ボールが落ちた地点でヒットかアウト、さらにツーベース、スリーベース、ホームラン、などが判定されるという点があります。

 日本でウィッフルボールというと、ウィッフルボールの「ボール」のみを持って、公園などでキャッチボールをされている方は結構いらっしゃるのですが、競技としてウィッフルボールをプレーされている方は、我々が普及活動を始めるまでは全くいらっしゃいませんでした。でも実際には、ちゃんと公式ルールも存在し、アメリカではウィッフルボールのリーグ戦も開催されているほどの列記とした競技なんです。我々はこのウィッフルボールを「競技」として、日本に普及させるべく、全国各地で体験会イベントや大会を開催してきました。

米国のリーグ戦の様子

もともとは野球サークル代表

 私がウィッフルボールと出合ったのは、昨年夏のことです。私自身、実は大学2回生のときに京都大学に軟式野球サークルを立ち上げて代表を務めていました。そのサークルは他のサークルと比べて初心者のプレイヤーやマネージャーの比率が高く、プレーのハードルが高く、ケガのリスクも大きい軟式野球をそういった学生たちに楽しんでもらうことが難しい状況でした。「もっと初心者のプレイヤーやマネージャーの子にも楽しんでもらえるようなスポーツや遊びがないかな...」と頭を悩ませていたところに、サークルの後輩が、「プラスチックのボールを使った野球のようなスポーツがある」と言ってYouTubeの動画を見せてくれたのです。

 そのときこそが私とウィッフルボールの出会いでした。変化球がえげつなく、単純に野球経験者としてプレーしてみたいと思ったと同時にプラスチックのボールとバットを使っていることによってケガのリスクがない、ということで「うちのサークルに取り入れよう」と思い立ち、すぐにAmazonでウィッフルボールのバットとボールを発注しました。

チームのメンバーと

 実際にサークルの練習に取り入れてマネージャーの子たちも交えてプレーしてみたところ大盛り上がり。マネージャーの子たちはボールを投げるのは難しそうでしたがボールを怖がることなくスイングできるので、バッティングは難なく楽しめましたし、初心者のプレイヤーたちも投げたことのない変化球を投げられてとても楽しんでくれていました。

 上手下手、男女関係なく野球の醍醐味をそのままに楽しめるウィッフルボールを「自分たちだけで楽しむのはもったいない!」ということで、ウィッフルボールの普及活動を行おうと決断しました。そして、関西圏でウィッフルボールの大会や体験会イベントを開催し、実際に多くの方に楽しんでもらうにつれ、「老若男女問わず楽しむことができるウィッフルボールを日本に本気で普及させたい」という思いが日に日に大きくなり、ついに、今年の1月に「J.W.A.(日本ウィッフルボール協会)」を立ち上げました。現在は、ウィッフルボールの「日本版公式ルール」を設定し、ボールやバットの販売を行い、全国各地で体験会イベントや大会を開催するなどウィッフルボールの普及のためにできる、「ありとあらゆること」を行っています。

 今回、この記事を読んでくださった皆様が、1人でも多く、ウィッフルボールに興味を持ってくださることを願っています。次回の記事ではウィッフルボールの魅力をさらに深く掘り下げ、「私がウィッフルボールが絶対に普及すると確信する理由」をお話しできればと思います。