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米国留学中に英国留学、分かった「学び」の違い

アメリカ南部奮闘記(6)

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NIKKEI STYLE

皆様いかがお過ごしでしょうか。もう桜の季節ですが、どうも今季も桜の開花も目の当たりにすることが難しそうです。いよいよ今年で3年連続桜の開花を逃すかと思うとホームシックになってしまいます。しかし、帰省したさを乗り越えられるだけの楽しさやワクワクが留学生活にはあります。特に英国エディンバラで今学期を始めて以来、まさに光陰矢の如し、時間がすぎるのを感じる前に瞬くように2ヶ月が過ぎました。さて、今回はアメリカの田園地帯にあるリベラルアーツ・カレッジと、エディンバラの市中心部に位置する国立大学での学生生活の違いについて紹介させてください。

多種多様なエディンバラ

第一に「人」が違います。エディンバラでの過去の2カ月間の経験がこんなにも自分の中で重みを占める一因はここで素晴らしい友人達に出会えたからです。エディンバラ大学には多種多様な人間が集まっています。違う国、違う宗教、違う人種の学生たちが調和をなし、それぞれの文化を共有できる場所に来ることができて本当にラッキーだと思います。渡英してから2ヶ月、実に10以上の国からきた学生たちと交流することができました。みんなそれぞれ違う言語を話しますが、英語という共通言語で文化の違いについて話したり、そんなことをしているうちにじつは異なっているより相似している部分が多いと感づきました。こんなにも開放的で居心地のいい環境を作り出すことができるのは、いうまでもなく多くの留学生を学校側が受け入れているからです。

また、私の同じようにエディンバラへ来る前に母国以外の国で暮らしたことがある学生たちも多いため、そういう意味で私は共通言語・文化の見つけやすさに心地よさを見出しました。

欧州内の空の移動容易

第二には「立地」の違いです。ワシントンアンドリー大学はアメリカ南部の農村部にあって、エディンバラ大学はスコットランドの都市にあります。たしかにこの違いのお陰でエディンバラでは学生生活上、もっと都市の便宜に甘えることができます。しかし、わたしはもっと大きな地理的規模での違いがエディンバラでの留学体験を豊かにしてくれているのだと思いました。ヨーロッパの大中小規模都市とエディンバラが空路を通じつながっているため、あらゆる国から留学生たちが集まっています。また逆に、自分もエディンバラ空港を通して様々な国へ渡ることができるため、非常にフットワークのよさを楽しむことができます。

また、海に近いということもあり、程よい湿度で気温も一日中大きく変わることがありません。レキシントンの場合、山々に囲まれた内陸気候で一日中の気温差が大きく、中々なれることが難しい環境でした。

自己学習が必要

第三に「学び」の違いです。これがアメリカのリベラルアーツと一番大きく異なる部分です。大まかには講義クラスのサイズの違いですが、これに伴い、教授たちの教え方・態度、学生たちの学び方・態度が大きく左右されます。ワシントンアンドリー大学の場合、一講義最大40人程度で、普通は20人程度の講義が行われます。しかし、エディンバラ大学では状況が一変し、一講義で200人といったことも普通なようです。講義規模が違うだけに、エディンバラ大学ではすべての講義が録画され、欠席した生徒も自分のパソコンから視聴できる形となっています。私が取っている化学工学Iの授業では学期のはじめに200人ほどの生徒が出席していましたが、学期が進むにつれ今は教室で50人程度しか見かけません。アメリカのリベラルアーツ・カレッジでは教授が受け持っている1つの科目において週に3時間またはそれ以上のオフィスアワー(生徒の質問に対しその場で答える時間)を持っていますが、こっちでは教授達は平均1時間のオフィスアワーしか持ち合わせていません。1授業200人もの生徒がいるなか、全くそれなどキにしていない様子です。また、ワシントンアンドリー大学に比べ、エディンバラ大学の教授達はEmailの返信を遅らせたり、しなかったりします。講義では行き届いた十分な学習ができないため、こちらではチュートリアルという、出席が必須となる少人数のスタディ・セッションが設けられています。チュートリアルでは事前に指定された問題を解き、わからない部分を当日その場で質問するという形で学びます。

また、イギリスの大学では授業時間自体がアメリカの大学より短いです。50分1コマの講義に対し、一部の教授たちは40分の内容しか準備してこなかったり、講義が遅れて始まり早く切り上げられことはよくあります。教授から学べる時間が少ないため、自己学習が必要なのですが、私はこの学習体制に不満を持っています。なぜなら、わからない部分をすぐに解決できないまま次の領域へすすむことは難しく、自分で間違った仮定を立て、そのままとんでもない方向へ突き進んでしまう可能性があるからです。

あとは、自炊環境の違いがあります。アメリカでは週に7回分の食事券が与えられるため、自炊する機会が少し減ります。対してこちらではすべて自炊なので自分の好きなように食事をとることができます。

今回は皆さんにエディンバラ大学でのキャンパスライフの様子をお伝えしました。このように、アメリカ留学からのイギリス留学をおこなうことも選択肢として十分にあります。この記事を読み、アメリカ留学とイギリス留学の違いの目安としていただけたら幸いです。

香山葉子(こうやま・ようこ) 千葉県出身。1996年生まれ、市川学園中・高(千葉県市川市)を卒業し、米ワシントンアンドリー大学在学中。趣味はバスケ・料理・歌うこと。日・中・英・仏の4カ国語を用い、将来は発展途上国でテクノロジーを通じて価値を創造する働き方をしていきたい。

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