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社会人の話を就活にどう生かす? ~情報過多で悩むときは

ホンネの就活ツッコミ論(54)

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今回のテーマは「社会人」です。就活が進むにつれて学生は社会人と接する機会が増えます。コミュニケーションの量としては就活前と就活中では比較にならないくらい激増する、と言ってもいいでしょう。

単に、面接担当者として接するだけのこともあれば、会社説明会の後に話をする、あるいはOB訪問・社会人訪問の機会で話を聞く、ということもあります。大学のキャリアセンター・就職課や就活カフェなどでもアドバイスを聞く、ということもあるでしょう。私も取材先や訪問した大学・就活カフェなどで学生と接することがあります。接し方がうまい学生、下手な学生、それぞれ分かれるわけで、その差が何か、「連絡の有無」「違うアドバイス」「お礼」の3点についてまとめてみました。

「着信ナシ」でもめげるかどうか

まず1点目、連絡の有無から。社会人から名刺を貰うなどして連絡先が分かった後、学生はOB訪問やエントリーシート添削などの依頼を社会人にすることもあるでしょう。すんなり連絡が取れればいいのですが、社会人側からの返事がなかなか来ない場合、学生はどうすればいいでしょうか。

考えられるケースとしては、返事をする気がない、忙しくて返事ができない、メールが何らかの事情でエラー扱いの3点。学生は少し連絡が途切れると1点目と勝手に誤解してしまいます。しかし、実はエラー扱いでメールをそもそも見ていない、または、忙しくて返事ができない、というのは結構よくあることです。

メールのエラー扱いについては、スマホ・携帯電話のショートメールをPCメールだとはじいてしまうことがあります。一部のフリーメールも同様。それから返信をしようとしつつ、忙しくてなかなかできない、というのもよくある話です。社会人とて人間なので。

では、学生はどうすればいいか、と言えば簡単です。ある程度、期間をおいても返事がなければ、もう一度、連絡してみましょう。それでも連絡がなければ、もう一度、連絡を。その際は、メールアドレスが携帯・スマホ・フリーメールであれば、変えてみるのもいいでしょう。それで連絡がなければ、もうあきらめるしかありません。

話の違い

2点目「違うアドバイス」については、学生から相当聞かれます。たとえば私がエントリーシートの添削をすると、「それ、この間、大学キャリアセンター(またはOB訪問の相手などなど)に添削してもらったものなんです」ということがよくあります。私からすれば「添削して、この程度?」というのもよくあります。その逆に私が添削したものを他の方が見て「あの石渡ってのは、こんな低レベルな添削しかできないのか」と言われていてもおかしくはありません。

ここで対応のうまい学生、下手な学生がきれいに分かれます。うまい学生だと、様々な社会人に話を聞いていきます。そのうえで対立するアドバイスをもらったときは、適宜、変えていきます。一方、下手な学生は、対立するアドバイスに当たるとオロオロしてしまいます。それだけならまだしも、アドバイスをした当の社会人に「どちらが正しいのでしょうか?」と聞いてしまいます。私も学生と話すと、この「どちらが正しい?」を何度となく聞かれます。うーん、聞いちゃうのかあ、それを、というのが私の率直な感想。

社会人のアドバイスが少しづつ違い、中には対立するアドバイスも出てきます。背景(社会人が歩んできたキャリア、接してきた学生・企業・業界など)が違うことを考えれば無理もありません。

たとえば、IT業界だと、エントリーシートで多少の誤字は気にしません。それよりも論理的思考能力の有無を気にします。金融機関や商社だとまず書類が整っているかどうかをものすごく気にします。このどちらかに偏ると、「エントリーシートは手書きなど無意味」「エントリーシートは手書きこそ重要」と全く異なるアドバイスが発生します。どちらが正しいのか、と言われても、どちらも正しいわけで、その優劣を比べても意味がありません。

では、学生はどうすればいいか、と言えば、簡単です。それぞれ話を聞いて、自分にとって納得感のあるアドバイスをうまく使えばいいのです。この部分は大学キャリアセンターのアドバイスを使う、別の部分はOB訪問で聞いたアドバイスを使う、という具合に。誰か一者のアドバイスを頼ったところで、その人がずっと面倒を見てくれるわけではありません。学生が社会人になれば、総合職・一般職の別に関係なく、自分で判断を下さなくてはならないときが多々発生します。

仮に、ある大きなプロジェクトに関わることになったとしましょう。本部長はA案を、部長はB案、課長はC案を支持しています。さて、あなたはどの案を支持しますか? 役職が一番上だからA案? 役職が高いからこそ、間違えているかもしれません。部長のB案は短期的に良くても長期的には損するかもしれません。普段は反りの合わない課長のC案が正しいかもしれません。もしかしたら、あなたが若手社員中心のプロジェクトチームを立ち上げてD案を出した方がいいかもしれません。

このように、様々な判断を下さなくてはならないのが社会人であり、その第一歩が就活です。それでもあなたは「どのアドバイスが正しいですか?」と聞きますか? なお、こういう話をすると、誰か一者だけの話を聞けばいい、とする短絡的な学生が出てきます。違うんだなあ、それ。様々な意見を聞いたうえで自分なりに判断すること。それが大事です。「両岸からみてこその河」という諺もあるほど、意見の多様性を担保することは大事です。

一言でいいからお礼を

3点目「お礼」について。就活中は忙しいでしょうから、メールチェックだけで時間がとられます。OB訪問・社会人訪問をした相手、大学キャリアセンターの職員など全部にいちいちお礼メールやら礼状を出すのは大変です。ただ、特に時間をかけてもらった相手には、礼状とまでは言わなくても、お礼のメールくらいは送るべきです。それと、就活がひと段落したら内定先の報告などもあった方がいいでしょう。

仮に違う業界だったとしても、どこで逢うかわかりません。意外な形でまたお世話になるかもしれません。社会人だって人間ですから、お礼メールが来れば嬉しいものです。些細なことですが、そうしたことができるかどうか、それも社会人生活を左右するのではないでしょうか。

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
 1975年札幌市生まれ。東洋大学社会学部卒。2003年から大学ジャーナリストとして活動開始。当初は大学・教育関連の書籍・記事だけだったが、出入りしていた週刊誌編集部から「就活もやれ」と言われて、それが10年以上続くのだから人生わからない。著書に『キレイゴトぬきの就活論』(新潮新書)、『女子学生はなぜ就活で騙されるのか』(朝日新書)など多数。

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