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新3年生は就活をどこまで始めればいいのか

ホンネの就活ツッコミ論(55)

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NIKKEI STYLE

今回のテーマは「新3年生」です。年度が替わり、新4年生は就活の真っただ中。一方、新3年生は就活を意識しつつ、何をすればいいかわからない、という人もいるでしょう。それから、就活はゆっくりでもいい、と考えている人がいるかもしれません。確かに、面接の練習などは3年生から始める必要がないのは当然です。では、新3年生は就活とどう向き合えばいいのかをまとめてみました。

新聞を読み始める

新聞は早いうちから読むことを強く勧めます。もちろん、就活間際でもどうにかなります。が、文章力・読解力は就活でも社会人生活においても必要な基礎能力です。高待遇を得るうえでは欠かせません。それでいて文章力・読解力は、そう簡単に身に付くものではありません。では、どうすればいいか、と言えば、新聞です。直接、自身の興味に関係ない記事であっても見出し程度は読み続けることで文章力・読解力が身に付きます。

スポーツではどの競技であっても、基礎訓練としてジョギングなり筋肉トレーニングなりをするはずです。大学受験でも個々の大学入試対策は必要でしょうけど、その前提として英語なら五文型など、基礎を知らないと回答できないでしょう。新聞が就活・社会人生活においての基礎能力というのは、スポーツにおけるジョギング、大学受験における五文型と変わるところがありません。将来の就活のためにも、新年度から新聞を読み始めてはいかがでしょうか。

総合職か、専門職か、ゆるゆると考える

ここでいう総合職は、女子学生が中心となる一般職も含みます。専門職とは学部・学科の特性を生かした職種です。たとえば教育学部なら教員、法学部なら法曹職(裁判官、検察官、弁護士など)、医療系学部なら医療職などです。専門性を生かした職種だと、大学3年、あるいは大学入学以前からの選択が必要です。たとえば、デザイナー職であれば、デザインを勉強している美術系学部出身者に限定されます。メーカーなどの研究職・技術職であれば、理工系学部の関連の学科・専攻に属しているかどうかが問われます。

仮に専門性の高い学部・学科であっても、専門性とは無関係の業界を目指すことは可能です。たとえば物理や心理学、栄養学を専攻していても無関係な業界・企業に就職する、というのはよくある話。ただ、問題は専門性の高い学部・学科ほど、専門性の高さをアピールしたいために大学は、専門性から外れた学生を軽視しがちです。大学が軽視しても学生本人が就活量を増やせばどうにかなるパターンが大半です。いずれにせよ、専門性の高い学部・学科に所属する学生は専門職を目指すのか、総合職を目指すのか、早い時期に決めた方がいいでしょう。

公務員・教員か民間企業か、親と相談する

就活の失敗パターンで多いのが公務員・教員と民間企業の選択が遅かった、というものです。

これは学生の決断が遅かった、というよりも親側に責任があるケースがよくあります。当初は就活に無関心だった親が就活時期になると急に「やはり地元に戻ってほしい。そのためにも公務員か教員を目指してくれ」と言い出します。学生がきっぱり断れればいいのですが、そうでなければ中途半端な併願となります。結果、どちらもうまく行かず失敗する、というものです。

今の親世代は公務員・教員の就職が現在よりも比較的楽であり、甘く見ている、という部分もあります。現在では公務員・教員とも事前の準備が相当必要です。教員であれば教職課程を履修する必要がありますし、公務員試験も大学3年生のうちから試験対策が必要です。親が急に公務員・教員志望への転換を要求するのは都市部よりも地方に多いようです。そのため、地方出身の学生は大学3年生の早い時期に公務員・教員か、民間企業か、それを親に伝える必要があります。もちろん、民間企業でもどの業界にするか、無理に選ぶ必要はありません。

社会人と接する機会を探す

長期的な就活対策として社会人とのコミュニケーションがあります。就活に失敗しやすい学生を見ると、同世代とのコミュニケーションには慣れていても異なる世代、特に社会人とのコミュニケーションには慣れていません。就活では言うまでもなく面接などで社会人と話す機会が増えます。社会人になっても、20代のうちは年上ばかりと話すことになるでしょう。

では社会人とのコミュニケーションに慣れるためにはどうすればいいか。アルバイトやサークルなどでも機会を探せばあるかもしれません。大学の講義であれば、社会人ゲスト講師が多いキャリア講義やゼミ などであれば社会人と接する機会は増えます。単位認定にはならなくても、学生と社会人が話す機会を設ける大学もありますし、複数の大学が参加しての交流会を実施する大学もあります。大学のキャリアセンターなどに聴いてみるといいでしょう。

大学によっては、学生が就活行事の手伝いなどをする就職サークル・塾を運営するところもあります。就活塾と言っても大学キャリアセンターに紐づいているので、費用負担は特にありません。通常の就活ガイダンスだけでなく、就活塾限定のガイダンスや交流会を設けている大学もあります。この就活塾・就活支援サークル、特に関西の私大で盛んであり、京都橘大学や桃山学院大学などはキャリア・採用関係者も一目置く存在となっています。他大学でも類似のサークル・塾がないか、探してみるといいでしょう。

継続したものは何かを考える

就活生だけでなく学生の大半が誤解するのが学生時代の実績です。「学生時代に力を入れたこと」、略してガクチカがエントリーシートや面接の定番質問なのですが、これを学生の大半は実績と勘違いします。その結果、体育会系・吹奏楽部・よさこいサークルの学生はほぼ全員が「●●大会で優勝(または入賞)」という実績を出してしまいます。他のゼミやサークルなどのネタでもほぼ同じ。

ところが企業側はそうした実績をほとんど評価しません。日本経済新聞2018年1月22日付朝刊の「働くエントリーシート 対策のコツは...? 」では、この日経カレッジカフェでも連載を持たれている曽和利光さんのコメントが掲載されています。「わかりやすく書く1つ目のポイントは短期よりも長期のエピソードを書くことだ。よくあるのが『文化祭で実行委員になり入場者を3倍にした』など短期で取り組んだ話だ。試合や短期留学など華々しい経験は必要なく、『牛丼チェーンで3年半バイトを続けていた』というような継続的な取り組みを書いてほしい」

私もまったく同感です。体育会系や吹奏楽部、よさこいサークルで、優勝した、入賞した、という実績はどうでもいいのです。大学祭実行委員会なら入場者を増やした、とか、協賛金を100万円ふやした、とか。

では、体育会系なり大学祭実行委員会なりがダメか、と言えばそんなことはありません。曽和さんも書いている通り、企業は「牛丼チェーンで3年半バイトを続けていた」という継続した話を聞きたいのです。もっと解説すると、冒頭の体育会系やよさこいサークルなら、「●●大会で優勝した」よりも「●年間、~が大変だった」とか継続した話を書けば十分です。これは大学祭実行委員会も同じ。一瞬の実績よりも、協賛金集めなら、その期間にどれだけ苦労したか、そうした事実を書けばいいのです。

そこで新3年生にこだわって欲しいのは、こうした継続した話があるかどうか。もし、今所属しているサークルなりゼミなりアルバイトなりで、継続している、と言えるならそれを続けましょう。もし、ないようであれば、まだ4月です。これから、継続した、と言えるものを作っていけばいいのです。良くも悪くも3年生の一年間に多くの出会いがあり、多くの気づきがあります。面接や適性検査の勉強など実利的なことではなくても、就活をゆるゆると意識するのは必要です。この記事で挙げたポイントを中心に色々と考えてみてください。

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
 1975年札幌市生まれ。東洋大学社会学部卒。2003年から大学ジャーナリストとして活動開始。当初は大学・教育関連の書籍・記事だけだったが、出入りしていた週刊誌編集部から「就活もやれ」と言われて、それが10年以上続くのだから人生わからない。著書に『キレイゴトぬきの就活論』(新潮新書)、『女子学生はなぜ就活で騙されるのか』(朝日新書)など多数。

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