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ウィッフルボールに魅せられて(4)競技普及と野球人気復活の二兎追う!

ウィッフルボールに魅せられて(4) 競技普及と野球人気復活の二兎追う!
authored by 森崇瑛

 こんにちは。

 前回の記事で、「野球人気が低下した理由」を分析し、「ウィッフルボールは野球の欠点を全て補うことのできるスポーツだ」と結論付けました。だから、私は、野球大国のここ日本で、ウィッフルボ-ルが普及すると確信しているのですが、決して、「ウィッフルボールの普及が野球人気復活の妨げになる」とは全く考えていません。

 むしろ、私は、「ウィッフルボールの普及こそが野球人気の復活につながる」と考えています。その理由を説明したいと思います。

サッカーとフットサルの関係と同じ

 ウィッフルボールは、「野球をコンパクトにすることで、老若男女誰もが楽しめるようにした競技」と言えます。これは、サッカーとフットサルの関係と同じだと思います。

 フットサルは、ご存知の方も多いとは思いますが、サッカーのフィールドをより小さくし、人数もより少ない人数でプレーできるスポーツです。競技の難易度もサッカーよりは低く、ボールもサッカーよりも小さなものを用いるため、安全性も上がります。これにより、人数面、場所の面、安全性においてサッカーの問題点をクリアしたスポーツなんです。まさに、野球とウィッフルボールの関係性と同じですよね。

 では、フットサルの普及がサッカー人気の妨げとなったのか、というと決してそうではないと思います。むしろ、フットサルの普及により、これまでリーチできていなかった「若い女性」という層にリーチできるようになり、他にもサッカーをやるには二の足を踏んでいた初心者の層も取り込むことが出来たのです。

 私自身、サッカー初心者なのですが、学校の休み時間などでよくサッカーをしていたこともあって、サッカーが好きだったんですが、大学のサークル選びの際には、フットサルサークルに入ろうかと迷ったくらいでした。サッカーのエッセンスを残したまま、幅広い層の方々が楽しめるのがフットサルだと思います。

 フットサルの普及により、女性を中心により幅広い層の方たちがサッカーにも関心を示すようになり、日本代表などが注目されるようになりましたし、そうして注目度の上がった日本代表の活躍を見て、サッカーを始めるといった子供たちが増えていったのだと思います。また、「なでしこジャパン」を筆頭にサッカーの女性プレイヤーも増えていきました。

 こちらのグラフを見ていただければわかるように、フットサルが登場した2000年頃から、フットサルの競技人口の増加と同様にサッカーの競技人口も増加しています。これと同じ現象が、ウィッフルボールと野球においても起きると考えています。

(http://xxx-phere.cocolog-nifty.com/beobachtungen/2011/06/3-886e.htmlより転載)

 「ウィッフルボールの普及が野球人気の復活につながる」。こういった理由から、私はそう確信しています。

全国各地で体験会イベントを実施予定

 では、ウィッフルボールは今後どのように普及していくのでしょうか。日本ウィッフルボール協会の代表として、今後の展望をお話ししたいと思います。

 まずは、J.W.A.主催で全国各地でウィッフルボールの体験会イベントを実施します。実際にこれまで京都、東京、福岡、神戸で開催してきました。さらには、関西ではすでに二回の大会も開催しましたし、5月以降は東京や九州、名古屋の方でも大会を順次開催予定です。

 このようにして、まずは幅広い層の方々に、認知、そして体験してもらう機会をどんどん作っていきたいと思います。そして、小さいお子さんや、女性、シニアの方々など、野球がこれまでリーチしづらかった層にリーチして、ウィッフルボールを楽しんでいただきたいです。「野球やってみたいけどちょっとハードル高いしなぁ...」こういう風に思っている方にはぜひ、公園や学校でウィッフルボールをプレーしていただきたいんです。

 そして、ウィッフルボールを楽しむうちに、必ず「もっと本格的な野球にも挑戦してみようかな」という方が出てくると思います。そうならば野球の競技人口の減少にも歯止めがかけられるはずですし、女性がウィッフルボールをプレーするようになれば、野球にも興味を持つ人が増えてくるはずです。自ずとウィッフルボールの普及が、野球人気の復活につながってくると思います。

 もちろん、必ずしも全員が「ウィッフルボール→野球」のルートを辿る必要はないと思っています。「ウィッフルボールを極める」人が出てきてもいいと思います。何度も言っていることですが、ウィッフルボールは競技性において、決して野球に劣るものではありませんし、練習すればだれでも変化球を投げれるという点で、野球では日の目を見ることができなかった人がウィッフルボールでは大活躍できるといった可能性も秘めているのです。

「日本ウィッフルボールリーグ」を設立へ

前回の大会では女性の参加もありました

 そういったウィッフルボールを極める人のために、真剣勝負の環境を設けるべく、「日本ウィッフルボールリーグ」を設立することとなりました。2018年のうちに、関西リーグと関東リーグを開幕させる予定です。チーム数が増えてくれば、開催地域も増やし、年代、性別ごとに分けてリーグを増設していく予定です。

 すでに関西では二つ、関東では四つほど「ウィッフルボールサークル」が立ち上げられており、リーグにも参加を希望してくださっています。将来的には、ウィッフルボールの本場アメリカとの「日米ウィッフル」のようなイベントもやりたいなと考えています。

 そして、5年後、10年後には、日本中の公園や体育館、グラウンドで小さいお子さん、シニアの方々、女性の方々も皆が一緒になってウィッフルボールを楽しんでいるような光景が実現できればいいなと思っています。そんな光景を実現することが、野球・ウィッフルボールを愛する者としての私の使命なのではないかな、と考えています。

 最後まで読んでいただきありがとうございました。もし「私の地域でも体験会イベントや大会を開催してほしい」といったご要望や、「うちの小学校でウィッフルボールの指導をしてくれないか」といったご要望がございましたら、ホームページの方からお問合せいただければと思います。

 ありがとうございました。