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就活つまずき組 何が敗因か

ホンネの就活ツッコミ論(59)

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NIKKEI STYLE

ゴールデンウィークで1回お休みをいただいた石渡です。

2019卒就活も、そろそろ内定(正確には内々定)が決まった、いや決まらない、と一喜一憂する時期になりました。この時期、一社でも内定を貰った学生は気が楽です。その逆に気が重いのが、つまずき組。選考のどこかで不通過となり、なかなか内定が取れません。

4年生6月以降に内定が取れない学生については、本連載の17回目で書いています。今回はこの5月に就活がうまく行かない学生についてまとめました。

書類選考落ち~設問に忠実に答えている?

初期選考でうまく行かない学生は、書類選考、それもエントリーシートで引っ掛かっている可能性が高いです。

先日、つまずき組の学生のエントリーシートを見せてもらいました。落ちた企業のものには、「あなたの性格を示すキーワードを出してください」とのお題が。

200字程度書ける空欄があるのですが、そこにはこう書かれていたのです。「私はどんなときも負けない、くじけない、そして泣かないことを信条とする~(中略)~この私の性格を活かして貴社でも働きたいです」

文章になっていて、「あなたの性格を示すキーワード」がどれか、よくわかりません。そこで、どれが当てはまるか聞いてみると、

学生「えーと、その欄に書いてある通りなんですけど...」

石渡「ん?設問は『キーワード』だよね?ということはまず、『キーワード』、つまり、単語を出さなきゃダメなんじゃないの?『粘り強さ』『負けん気』とかさ。そのうえで、ここに書いてある説明文を付け加えるのであればよくわかる。けど、これだと、文章になっているから設問の指示を無視していない?」

学生「あっ...」

たとえば、この学生だと、「粘り強さ/私はどんなときも負けない、泣かない、そしてくじけないことを信条にしています~」など、キーワードと説明文を分けて書いていれば、まだ有効でした。それが、文章だけだと「キーワード」の指示を無視したことになります。

エントリーシートの設問は、それぞれ設問に対して忠実であることが第一です。もし、設問の指示を無視していると、企業側は、「エントリーシートの指示を守れない、ということは入社しても上司や先輩社員の指示に従えない可能性が高い。だったら落とそう」と考えてしまいます。

もし、書類選考落ちが続くようであれば、履歴書・エントリーシートの書き方を見直してみるといいでしょう。

合同面接落ち~1人アピールが強すぎなかった?

選考序盤の合同面接で落ちるタイプは間違いなく空回りしています。たとえば、こんな自己紹介をしたとしましょう。

A:「東洋大学社会学部の石渡嶺司です。本日はよろしくお願いします」

B:「東洋大学社会学部の石渡嶺司です。本日はよろしくお願いします。趣味は読書と旅行です。旅行は最近、北海道に行ってツーリングを楽しみました」

Aはあっさりしすぎて、Bは自分の話をしています。さて、合同面接ではどちらがいいでしょうか。

実はどちらも正解であり、どちらも不正解。もし、合同面接の冒頭で、面接担当者「では、お名前と大学・学部名をお願いします。話し終えたら御着席ください」だったら、Aが正解。もし、Bなら、こいつ話が長いなあ、でマイナス評価となります。

一方、面接担当者「お名前と大学・学部名、それから趣味を簡単にお答えください」だったら、Bが正解。Aだと趣味を答えていないので、指示を無視している、となります。

あるいは、面接担当者「お名前と大学・学部名、それから趣味と自己PRをお願いします」面接担当者「自己紹介を1分程度でお願いします」だったらどうでしょうか。

Aは論外。Bだと前者は自己PRが入っていません。後者も、どう考えても時間不足。どちらにしても指示を無視しています。つまり、AもBも不正解なのです。さらに長々と話せばいいか、と言えばそんなことはありません。

繰り返しますが、合同面接、ということは他の学生もいます。1組あたりの時間もある程度は決まっています。そこに、1人だけ長く話すと、それはそれでマイナス評価に。質問の指示に従いつつ、短い時間でいかに自分をアピールできるか。それができないと、落ちる可能性が高くなるのです。

グループディスカッション落ち~結論を出す努力はできた?

グループディスカッションは他の選考手法よりも、もっとも他の学生が入り込み、不確定要素の大きな選考です。見ず知らずの学生と同じグループとなり、お題に対して結論を出さなければなりません。

このグループディスカッション選考でうまく行かない学生は、前提を決められない(決めようとするコメントをしなかった)、参加放棄の2点が選考落ちの大きな要因です。前者は、グループディスカッションのお題が、ふわふわしたものが多い点から来ています。

「東京ディズニーランドの混雑を解消するにはどうすればいいか」というお題があるとしましょう。かなり、リアルなお題ですが、実はこれ、前提条件が抜け落ちています。

現状のままで考えるのか、それとも隣の土地を買収するなどして新たなディズニーランドを建設するのか。どちらも、有効なのですが(費用対効果などは、この際無視します)、この前提を決めておかないと議論がまとまりません。

もし、後者なら「現在の浦安市またはその近隣に建設するか、それとも大阪、北海道など他地域に建設するか」というアイデアも出てきます。前者だと、オープン時間の延長、現状の敷地内に新施設を作る、パレードを延長する、入場料金を値上げする、優先入場者と一般入場者を分ける...などがアイデアとなります。

一方で、入場料金の値上げの是非を議論しつつ、もう一方では大阪に新たなディズニーランドを、とのアイデアを出すと、方向性が違いすぎて議論がまとまりません。そのため、グループディスカッションの序盤でまず前提条件をある程度決めておく必要があります。仮に決まらないまでも、決めようとするコメントを出しておいて損はありません。

次に後者の参加放棄について。自分の意見に固執する、持論が長い、など、グループディスカッションを壊す学生は残念ながら一定数います。問題はそうした学生と一緒になった場合。運がなかった、とも言えます。が、運がなかった、このグループディスカッションは終わった、というわけではありません。

グループディスカッションを壊す学生は落ちるのは当然。問題は他の学生です。うまく行かなくても、何とか議論を前に進めようと努力した学生はそれだけ評価されて次の選考に進みます。そうではなく、「この選考はもう終わった」とばかりに発言しなくなるなど参加を放棄してしまう学生は壊し屋の学生と同じく、落ちてしまうのです。

最終面接落ち~新聞・日経テレコンチェックはできていた?

最終選考で落ちやすい学生は、その社に関連する時事問題や社会情勢に疎い、という傾向があります。最終選考では社長や役員が面接を担当。そのため、「入社して得意先の前に出しても恥ずかしくないかどうか」という点も結構考えます。そのため、時事問題・社会情勢を結構聞いてくるのです。

対策としては、普段から新聞を読んでいることが大前提。仮に、忙しい日は読めない、という方でも、面接当日は必ず読んでください。それと、大学や大きな公立図書館だと、学内のパソコンに日経テレコンという検索システムが入っています。これは日本経済新聞以外に全国の新聞や雑誌などの記事を検索できるすぐれもの。これで志望企業を入力すると、関連記事が出てきます。全部読まないまでも(何しろ、人事情報など細かい記事も出てきます)、大きな記事については読んでおくと、参考になります。

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
 1975年札幌市生まれ。東洋大学社会学部卒。2003年から大学ジャーナリストとして活動開始。当初は大学・教育関連の書籍・記事だけだったが、出入りしていた週刊誌編集部から「就活もやれ」と言われて、それが10年以上続くのだから人生わからない。著書に『キレイゴトぬきの就活論』(新潮新書)、『女子学生はなぜ就活で騙されるのか』(朝日新書)など多数。

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