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ささいな勘違いが運命の分かれ目に

ホンネの就活ツッコミ論(60)

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NIKKEI STYLE

本人は良かれと思っての行動・行為が実はそうではなかった。そんなことはよくある話です。相手を相当イライラさせる行動・行為ということも。これは、就活において学生が無意識にしている、というだけではありません。その逆、企業側が学生に無意識にしている、学生は学生で勘違いしてその企業の評価を落とす、ということもしばしばあります。

今回はそんなすれ違い、勘違いをまとめてみました。

非通知設定からの電話

選考に通過した学生には、メールもしくは電話で連絡があります。中盤以降の選考だと電話での連絡が多くなります。この電話、今だと学生の携帯電話に掛けられます。そこで気になるのが電話番号。

出ていればわかりやすいのですが、企業によっては仕様もあってか、非通知設定で掛ける企業もあります。学生からすればただでさえ電話は緊張するもの。そこに非通知設定なのでさらに緊張してしまいます。

それだけならまだしも、中には「重要な電話を非通知設定で電話するなんて」と憤る学生もいます。それから、「そのうち、掛け直すだろう」と留守電にメッセージが入っていてもなお、折り返さないつわものもいました。

知らない番号から掛かってくると緊張するのはわかります。が、非通知設定は企業側の仕様であるため、変えようがありません。非通知設定でなくても、様々な番号で掛けてくる可能性が高いです。もし、知らない番号であっても、就活中は割り切って出るようにしたいものです。それと、留守電メッセージが入っていれば、必ず折り返した方がいいでしょう。

「座談会だからお気楽に」のウソ

中盤の選考で近年増えているのが、社員との懇談会です。面接とOB訪問の中間のような形態と言えばいいでしょうか。「座談会」「会社理解を深める質問会」など呼び方や進め方は企業によってバラバラです。

内容は、学生が社員に色々と自由に質問できる、というものが大半。これに工場見学や選考中インターンシップなどを組み合わせる企業もあります。企業からすれば、企業への理解をさらに深めることで入社意欲を高めてほしい、というところでしょうか。

学生に対しては「座談会なので気楽にお越しください」と案内されます。しかし、実際は選考そのもの。そのため、気楽どころではありません。自由に質問を、とありますが、なぜその質問をするのか、という逆質問もあり得ます。どんな質問をするのか、よくよく考えましょう。

うまく話せた面接ほど落ちる理由

「うまく話せた」と考えた面接ほど落ち、「あまりうまく話せなかった」という面接ほど受かる、という学生と話したことがあります。皆さんもそういう経験はないでしょうか。これは学生の開示内容と企業のマッチング、それから面接担当者のスキルの高さが影響しています。

まず前者から。企業からすれば学生の話す実績などはそれほど重視せず、自社に合うかどうかなどの見込みを重視します。この見込みについて学生がうまく話せなかったとしても気になる点があれば、深掘りして聞いてきます。

学生からすればうまく答えられなかったとしても、その内容が面接担当者の心に響いていれば選考は通過します。そのため、学生は自己評価の如何にかかわらず、いかに自己開示をしていくかが重要なのです。

では、「うまく話せた」と学生が考えているのに落ちるのはどうしてでしょうか。これは後者、面接担当者のスキルの高さが影響しています。

面接に慣れている担当者になると、「学生の素の姿をいかに見るか」という点に腐心します。合わせて、見込みのなさが判明した場合、「見込みがないと悟られずに面接を終了させるか」という点にこだわります。

もし、場の雰囲気が悪いまま面接を終わらせると学生の心象も悪いままです。その企業に対してのイメージも悪くなります。消費財のメーカーや小売・流通であれば「××の製品は買わない」などとSNSに書き込まれかねません。BtoB企業であっても、翌年度以降の採用で「×社は面接で圧迫してきた。あの社はやめた方がいい」などと書かれることもあります。

そこで学生をうまくおだてて雰囲気を良くしたまま帰すとどうでしょうか。選考に落ちても、雰囲気が悪いまま帰すよりはイメージダウンを回避できます。

こうした事情をスキルの高い面接担当者は熟知しています。そこで見込みがないと判断しても、できるだけ学生が話しやすいようにうまく誘導します。学生も学生でうまく話せる、と勘違い。これが真相です。

内定承諾は「いつまでも待つ」の真意

就活生の中にはすでに内々定を貰った方もいるでしょう。その際に、内定承諾をいつまでにするか、という問題が発生します。

内定承諾の時期を決める企業もあれば「いつまでも待つ」とする企業もあります。が、この後者の「いつまでも待つ」を真に受けるのは危険です。学生によっては「いつまでも待ってくれるなら連絡しなくてもいいだろう」と勘違いされる方も。

新卒採用は企業にとって決して安い買い物ではありません。費用も高額(仮に定年まで勤めたとしたら賃金だけで数億円)、さらに企業の命運を左右しかねません。それでも「いつまでも待つ」という企業は「学生に変にプレッシャーをかけても」という温情と「結果的に内定承諾をする学生は早く連絡する」という読みがあるからです。

もし、「いつまでも待つ」という企業から内々定を貰ったとしても、「第一志望の企業の選考結果が出るのは×月×日ごろ。それまで待ってほしい」など期限を最初に伝えた方がいいでしょう。

今回、勘違い・すれ違いということで4点、ご紹介しました。こうした勘違いやすれ違いは他にもあります。ややこしいのは、企業側が全て開示しているわけではなく、学生も学生で勝手に解釈してしまうことです。

と言って情報開示をしない企業が悪い、という話ではありません。社会に出れば得意先や顧客が何を考えているのか、先回りして考える必要があります。その第一歩が就活です。さて、あなたは勘違い・すれ違いをどれだけ減らせるでしょうか。

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
 1975年札幌市生まれ。東洋大学社会学部卒。2003年から大学ジャーナリストとして活動開始。当初は大学・教育関連の書籍・記事だけだったが、出入りしていた週刊誌編集部から「就活もやれ」と言われて、それが10年以上続くのだから人生わからない。著書に『キレイゴトぬきの就活論』(新潮新書)、『女子学生はなぜ就活で騙されるのか』(朝日新書)など多数。

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