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6月1日の迎え方(就活リポート2019)形式、雰囲気、質問…
これがリアルな最終面接だ

6月1日の迎え方(就活リポート2019) 形式、雰囲気、質問…これがリアルな最終面接だ
authored by 日経カレッジカフェ就活取材班

 2019年春に卒業予定者の就職活動も終わりが近づいてきました。経団連が企業に示している「採用選考に関する指針」では6月1日が選考解禁ですが、ほとんどの就活生はすでに面接を受けており、就活生の半数近くは内定を持っていると見られます。1日から1次面接を始める企業は一部で、最終面接もしくは内定通知という企業が多いでしょう。まだ最終面接を受けていない人のために、最終面接とはどんな面接で、何を聞かれるのかをお教えします。

標準的な最終面接とは?

 最終面接とは一体どのような面接なのでしょうか。重厚な机が置かれた会議室、正面にはしかめっ面をしたおじさん(社長や役員)がズラリと並び、何を話しても反応がなく、どんどん会議室の隅に追い詰められていくような、そんな面接を想像していませんか。考えただけでも緊張してしまいそうですね。ということで、日経HRが昨年実施した「2017年選考状況調査」の結果を基に、平均的な最終面接とはどんなものなのか導き出してみました。

 まずは最終面接の形式ですが、個人面接92.2%、集団面接7.8%と、面接は1人で受けると思っていいでしょう。1人なので自分をアピールする時間は十分にあり、その場で内定を伝えられることも多くなります。

 面接を担当するのは「役員」という企業が6割に達し、社長が担当する企業2割を含めると8割弱が役員以上になります。国内上場企業の役員の平均年齢は59.5歳ですから、学生の皆さんの両親よりも年上、あまり接点のない年齢層になります。面接担当者の人数は2人が最も多く、1人、3人という企業もそれぞれ25%前後あり、1~3人で9割弱に達します。人数的には思ったより少なめですが、60歳前後の社長・役員と対峙するという光景はほぼ想像通りの結果になりました。

 では、最終面接の雰囲気はどのようなものなのでしょうか。役員6人を相手に30分の面接を受けた先輩は「とても厳かな雰囲気で、見極められているのがかなり伝わってきた。緊張せずに笑顔でいられることが大切。笑いを取りに行くくらいの勢いでいいと思った」と振り返りました。役員2人を相手にした先輩も「(最終面接は)今までとは異なり、重く緊迫した雰囲気だった」と言います。反対に「雰囲気が穏やかで会話のような内容だった」という人も。最終面接を「選考」の一部と位置づけている企業と、「意思確認」と捉えている企業では雰囲気が異なるようです。

面接では何を聞かれるのか

 最終面接を選考として捉えている企業はどんな質問をするのか。最終面接217件中64件で出た質問が「志望動機」でした。「志望動機は全く質問されなかった」という人も2、3人いましたが、「かなり深く突っ込まれた」人もいました。志望動機以外にも「業界の志望理由」や「志望職種」など、「なぜこの会社を受けるのか」を聞き、企業の理解度や入社意欲を見極め、内定を出すかどうか判断していると思われます。ストレートに「他社の選考状況」や「志望順位・志望度」を尋ねる企業もあり、さらには「内定を出したら就活をやめるか?」とまで質問する企業もあります。やはり内定辞退されないかどうかという点に企業の関心は集中しているようです。

 もちろん、面接の定番質問である「学生時代に力を入れたこと」「自己PR」「強み」など、学生の能力を測る質問も出てきます。1次や2次など最終前の面接でついた評価を確認する意味で質問しているのでしょう。「やりたい仕事」や「将来の目標・キャリアプランについて」という入社後に関する質問も多く見られました。これも本気で会社に入る意思があるのか、長く活躍しようという気持ちがあるのかを見ています。

 また、本来であれば面接での質問にはふさわしくない「出身地」や「家族」に関する質問もいくつか見られました。採用担当者が役員には面接に関する指導ができていない会社なのか、もともと考え方が古い会社なのかもしれません。中には「おじさん4人にいろいろ聞かれる感じだった。海外で働くことについて、『女性なのに自分一人で判断してもいいの?』という意図の読めない、女性蔑視のような質問があった」といった声も。この女子学生はその企業から内定を得たものの、当然?辞退を申し出ました。

最終面接シミュレーションを

 以上が昨年就活をした先輩たちのアンケート結果から見えてきた最終面接です。目を閉じて想像してみてください。

 役員2人がテーブルの向こうであなたを迎えます。そして重々しい雰囲気の中、「志望動機」を聞かれ、続いて「他社の選考状況」を質問されます。すでに他社の内定を持っていて、この面接の後にもライバル会社の最終面接が控えています。そのことを正直に答えた後、「うちは第一志望なの?」と質問されます。さあ、なんと答えますか?

 そんなシーンを頭の中に描きながらどう答えるのか、準備をしてください。次回は1日から1次面接が始まる人、最終面接を受ける人向けに、先輩たちの声を参考に対策を紹介します。

(日経HR 渡辺茂晃)