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ハーバードと日本の架け橋(6)茶の世界を共有 
どんな「化学変化」が起きる?

ハーバードと日本の架け橋(6) 茶の世界を共有 どんな「化学変化」が起きる?
authored by HKIC

 HKICは「米国ハーバード大学と慶應、東大を始めとする日本の大学との交流をもっと盛んにしたい」という想いから、HCJI(Harvard College Japan Initiative)の支援を受けて、2015年に創設されたハーバード大生と日本人学生による、少人数の合宿型国際交流プログラムです。

 HKIC2018の当日のコンテンツ内容も徐々に決まり、本番の開催が待ち遠しくなってきました。今回は一週間かけて行われるHKIC2018のコンテンツの一部をお伝えしたいと思います。


"日本の「茶」で人類の「和」を創る"企業とタッグ

岩本 涼 株式会社TeaRoom代表取締役 早稲田大学4年。裏千家茶道での茶歴は11年を超え、2017年には米国へ渡り、茶会を開催した実績を持つ。米国にてウェブ系スタートアップ、リクルートなど、多数の大手・ベンチャー企業を経験。その後株式会社TeaRoomを創業。“日本の「茶」で人類の「和」を創る”を掲げ、日本茶、茶の湯など、日本の価値を次世代に継なぐ事業を行っている

 現在、私たち運営者一同は今年度のHKICの開催を支援していただけるよう、「ブランディングJAPAN」というテーマの元で企業の方々に協賛をお願いしています。そんな中、この度株式会社TeaRoomとタッグを組ませていただくことが決定いたしました。こちらの会社、実は私たちと同じ現役の大学生が、"日本の「茶」で人類の「和」を創る"という強い理念を持ち、立ち上げた企業です。代表取締役の岩本さんは11年間にわたり茶道を究める中で、衰退する茶業界に直面し、「僕たちの世代だからこそ、できることがある」と決意し起業しました。

 この決意はHKICの理念の一つであるFoster <日本の良さや強みを生かした今までにない問題解決力を養う>という部分に直結します。

日本の学生にもなじみの薄い茶の世界

建長寺での座禅の様子。日本人にとっても非日常の貴重な体験でした

 昨年のHKIC2017ではハーバード生と禅を体験する機会がありました。その時、私は自分の住む日本にこんな素晴らしい文化があったことに気付かされるとともに、自分の中にあった、日本人としての心を呼び起こされるような気持ちになりました。お寺や神社に行けば外国からの観光客であふれていることから分かるように、禅や茶といった日本文化は外国人にとって、とても興味を引くもので、特に海外の同世代の若者の間で話題になっています。

 しかし、私たちがその価値や魅力に気付いている日本文化はほんの一部に過ぎないと思います。Tearoomを設立した岩本さんは、"消えゆく日本の魅力をもう一度掘り起こしたい"と語ってくださいました。私たちが気付いていないだけで、素晴らしい文化や伝統がまだ日本には眠っているはずです。私はHKICを通してその魅力に気が付き、自国の文化に誇りを持ってくれる人が増えたらいいなと願っています。

岩本さんが昨年、米コロラドにて茶会をした時の様子

 HKIC2018では株式会社Tearoomによる茶会に参加し、世界中で注目されている「日本の茶文化」に触れる機会を設ける予定です。日本人であっても私たち大学生にはなじみの薄い"茶の世界"。私たちは改めて自国に眠る文化に触れ、何を思うでしょうか。また、ハーバード生は茶の世界を異文化としてどう捉えるでしょうか。全く違うバックグラウンドを持つ学生たちが茶会という同じ時間を共有することで、どんな化学変化が起きるか私もとても楽しみです。

―― HKIC2018の参加者決定

 先日、ハーバード生・日本人学生の全ての選考が終わり、HKIC2018の参加者が決定しました。本当にたくさんの方々から応募をいただき、特にハーバード生からは116人もの応募があったため、実際にボストンへ行き、ハーバード生の面接を行いました。私もリクルート部門の一員として、日本人学生の面接をしましたが、様々なバックグラウンドを持つ皆さんのお話を聞くことができ、面接の時間はいつもあっという間でした。日米合わせて約30人の同世代の私たちが作り上げるHKIC2018がどのような一週間になるか、今からとてもわくわくしています。参加者一人一人にとって刺激の多い、実りのあるプログラムになるよう、これからもより一層頑張っていきたいと思います!

 最後まで読んでいただいてありがとうございました。次回はボストンで行ったハーバード生の面接の様子をお伝えしたいと思います。