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ジョブヨク(64)2030年、活躍できる人材とは?@東京大学

ジョブヨク(64) 2030年、活躍できる人材とは?@東京大学
authored by ジョブヨク

 2017年12月9日(土)、恵比寿にあるサッポロビール本社にて東京大学チームの主催するジョブヨクが開かれた。東京大学チーム主催のジョブヨクは今回初めて。今回のテーマは、「2030年、活躍できる人材とは?」。就職を見据える大学生、実際に社会に出て働いている大人、それぞれにこれからの時代の働き方や、求められる人材はどういう人なのかということについて議論してもらった。

初の東大主催、過去最大規模のジョブヨクに

 今回東京大学チームとしての最大の取り組みは、なんといっても「過去最大規模のジョブヨクを実施しよう」というチームとしての目標にあった。せっかく初の東京大学の主催である。今までのジョブヨクを越えようということで過去最大規模の100人を集めるという目標を設定した。

 当日は、結果的に97名に参加していただくことができた。予想されていたよりも少ない人数の参加となったが、それも考慮して人数を設定していたこともあり、ジョブヨク史上最大規模の参加者が会場を埋め尽くし賑わっていた。ほぼ全員がジョブヨク初参加ということで、イベント開始前の各テーブルは多少ながら重々しい空気が漂っていたが、担当するメンターが小ネタを交えながらアイスブレイクしていくと、人間とは面白いもので伝染していくように言葉が飛び交った。

 場も和んだところで、本題だ。セクションに移ると、笑みから一転、参加者の表情が「集中」そのものに。さすが東大ジョブヨク。参加者の多くが東大生という、おそらく会場は当時日本で一番賢い人々が集っていたと言っても過言ではない、まさにその場所で白熱した議論が行われていった。

まるでディベートの世界大会

 今回、僕がまず感じたこと、それは参加者の「意見の伝え方」だ。なぜ自分がその考えを持っているのか、確かな言葉で繋ぎ合わせながら論理を展開していく。相手の意見に対するフィードバックする際でさえ、参加者ほぼ全員が意見を述べていた。さらに、1つの意見に対してあらゆる角度から、それも全てが異なる意見を交わしている。

 恐ろしい。これは恐ろしいことである。例えるならディベートの世界大会。各分野の専門学生からあらゆる知識が入り乱れ、これほど参加者だけでなく主催側にとっても貴重なイベントはかつてなかっただろう、いや、なかったのだ。社会人の長い現場での経験と、優秀な学生たちの"HOT"な議論が繰り広げられていた。

将来活躍するために必要な3つの能力

 セッション内の大人メンターと学生の間では主に特に将来活躍する人材について話し合われた。結果、将来活躍する人材は次の3つの能力が重視されるのではという方向性の結論が得られていたように感じる。

 一つめが英語力だ。グローバル化によってますます海外との取引や関わりが増るなかで英語は公用語となりつつある。その中で英語を話すことができるのは必ず武器となる。

 二つ目がコミュニケーション能力。2045年はシンギュラリティになるとレイ・カーツワイル博士は言っている。人々の仕事がロボットに奪われると言われているこの中で、対人とのコミュニケーション能力は重要になってくる。つまりロボットでは代替不能なコミュニケーション能力が必要というわけだ。

 三つ目が夢、やりたいことを見つけてそれに向かって努力を続ける能力である。先ほど述べたように2045年によって人々の生活はロボットに奪われる中で人は暇になるやもしれない。その中で自分がやりたいことを見つけてそれに向かって努力するということは人々の生きがいとなり人々の生活を高めると考えた。

 以上の3つの能力を総合的に持っている人材こそが将来不可欠な人材になるということが議論のなかである程度まとまったようである。

蓄積できた組織マネジメントのノウハウ

 今回はジョブヨク史上最大規模の、97名が参加してくれた。そのため、毎回参加してくださっている方からも、これだけの人と議論を交わせるのは新鮮だという意見をいただいた。また、途中でクイズ形式のセッションを入れたことなど、今までのジョブヨクにない形のセッションを交えたことや、司会の岩本さんが冗談を交えつつ見事な司会進行を見せてくださったおかげで、高い評価をいただいた方がとても多かった。

 今回の「ジョブヨク」の運営で、初めてイベント運営というものに深く関わった。歴史のある大規模なイベントの運営をやらせてもらえたのは非常に自分の為になる体験だった。東大生が主体となってジョブヨクを行うことが初であるということもあり、我々運営チームはイベントが成功するように、できることは全てやった。

 チームを部署にわけ、それぞれの部署が自分の役割を果たすべく行動する中で、組織マネジメントのノウハウも蓄積されていった。準備期間の中で、失敗もたくさんあった。失敗の度に、我々は学ぶことができた。こうして蓄積されたノウハウは、今後の東大ジョブヨクの運営だけでなく、我々の今後の人生にも役立つものとなったと思う。

 本番については、予定よりキャンセルが多いなど、少々トラブルはあったものの、ジョブヨク学生運営の方々、工藤さん、サッポロの方のサポートのおかげで対処することができ、大きな問題なくイベントを開催することができたと思う。参加者の議論が我々の予想よりも白熱したものとなり、当日の空気は参加者のおかげで作り出せた雰囲気でもあったと感じる。そういう意味では、今回の東大ジョブヨクはまさに、イベントに関わった全員が作り出した結果であるように思える。

 アンケートの満足度も高く、成功と言っても良いクオリティであったが、反省会で出て来た改善点は沢山ある。今後の東大ジョブヨクは、今回のジョブヨクをさらに越えたものになるので、ぜひ期待しておいてほしい。

 この記事を読んで、ジョブヨクに参加したいと思った人や興味を持った人はぜひジョブヨクの公式HPをご覧になってほしい。