日本経済新聞 関連サイト

OK
career-働き方

日本経済新聞「未来面」
三井E&Sホールディングス社長からの課題
「海は社会や生活をどのように変えてくれる?」

日本経済新聞「未来面」 三井E&Sホールディングス社長からの課題「海は社会や生活をどのように変えてくれる?」

 日本経済新聞の未来面は、読者や企業トップの皆さんと課題を議論し、ともに作っていく紙面です。今回の課題は三井E&Sホールディングス社長・田中孝雄さんからの「海は社会や生活をどのように変えてくれる?」。学生の皆さんからの投稿を募集します。締め切りは6月14日(木)正午です。優れたアイデアを経営者が選んで、未来面や日経電子版の未来面サイトで紹介します。投稿は日経電子版の募集ページで受け付けます。

三井E&Sホールディングス社長・田中孝雄さんからの課題

「海は社会や生活をどのように変えてくれる?」

 海を眺めていて、いつも思うことがあります。それは「海には様々な可能性がある」ということです。風や海流は再生可能エネルギーですし、大海を泳ぎ回る魚は良質なたんぱく源になります。深海の過酷な条件でも多くの生物は存在していて、その生命力や構造の解明は緒に就いたばかりです。

 まだ私たち人類の目に触れていない生物もたくさんいるはずでしょう。海底に眠っている地下資源も利活用が期待されます。水圧や海水温は計り知れないエネルギー源にもなります。

 仮に地上で住めなくなったら、宇宙に脱出するよりも海中で生活する施設を造ったほうが現実的かもしれません。水面は重力のおかげで真っ平らです。時折、海は荒れることがありますが、海路は陸の道路や鉄道と違って自由に描ける利点があります。

 海は場所によって色が違います。地中海は息をのむような紺碧(こんぺき)ですし、日本でも太平洋側と日本海側でも違います。緯度によってもそうです。空の色や雲によっても海の色は変わります。

 ある日、こんなことを思いました。「海をもっと可視化できないだろうか」と。海が持っている可能性を可視化できればもっといろんな世界が見えてくるはずです。私たちは海についてもっと深く考えてもいいと思います。

 そんな海に関わる事業を展開している我が社はこの春、三井造船から三井E&Sホールディングスに社名を変更しました。E&Sの意味するところは「Engineering(エンジニアリング)&Shipbuilding(造船)」ですが、Eには「Environment・Energy(環境・エネルギー)」、Sには「Social Infrastructure(社会・産業インフラ)」、「Solution(問題解決)」の意味も込めています。

 E&Sは可視化された海の潜在能力を引き出すことにお役に立てると確信しています。

 もう一つ、海は癒(いや)しも与えてくれます。海原を見続けているだけでも幸せな空間を味わうことができます。私たちは物質的な豊かさを享受してきましたが、もっとゆったりとした時間を過ごすことをどこかに置いてきてしまったのではないでしょうか。海という自然と共生するワークライフバランスの在り方を考えてみることも、有意義かもしれません。

 そこで読者の皆さんにお願いです。「海は私たちの社会や生活をどのように変えてくれるのか」について考えていただきたいのです。経済、環境、人生観など海を通してどう考えればいいのか。

 難しいテーマかもしれませんが、ぜひ挑戦してみてほしいと思います。皆さんのアイデアをお待ちしています。
(日本経済新聞2018年6月4日付)

◆投稿はコチラから

【「未来面」からの課題】
過去のテーマ・課題は以下よりご覧いただけます。
Mirai アーカイブズ

「日経College Cafe」のお勧め記事はこちら>>