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インポスター症候群だった1年 支えになった4つの助言

ミネルバのふくろう(8) 日原翔

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NIKKEI STYLE

皆さんはインポスター症候群(Impostor Syndrome) というのをご存知でしょうか。

インポスター症候群というのは、自分の達成や能力を内面的に肯定できずに、「周りの環境に助けられただけ」や「自分は運が良かっただけ」などと思い込んでしまう、自己評価が極度に低くなってしまう心理状態のことを指します。

サンフランシスコでの1年を振り返ると、私はこれに悩まされていたことが多かったと感じます。周りの同級生はずっと前からそれぞれの分野で秀でた実績を出していて、今日も世界で活躍しています。それだけでも圧倒されるのに、友達として一緒に日常を過ごす中でも、彼らの人としての魅力はさらに目を見張るものがありました。ミネルバ大学自体も多くのメディアから「世界最難関大学」や「学校教育に革命を起こす」といった派手な見出しで取り上げられている中、その一方私は特に実績や魅力もなく、なんで入学を許可されたのかすらよく分からないような気持ちで、自分の情けなさとやるせなさにしょっちゅう苛まれていました。メディアからインタビューを受ける度に、「あぁ、また人々を騙してしまう。そんなすごい人間ではないのに......」という思いに襲われていました。

日本に一時帰国している今でも、高校の同級生や色んな社会人と会って接するたびに周りに圧倒されています。みんなそれぞれの道を歩んでいる中、私はこんなのらりくらりと暮らしていていいのか、としょっちゅう思います。

今回はそんなインポスターに悩む多くの皆さんに向けて、私にとって心の支えになっているいくつかのアドバイスを紹介したいと思います。

完璧でなくていい

世の中に完璧というものは存在しません。誰にも長所と短所があり、そんな自分をより高めるために努力するというそのプロセス自体が価値であるというふうに考えれば、至らない点で自信をなくすのでなく、それが伸び代であり成長の機会であるということに気付けます。またそうすることで他者と自分を比較するプレッシャーも減り、過去の自分に比べて今どれだけ進歩したか、そしてこれからどれだけ進歩できるかということに集中できます。これはある意味「一生学び続ける好奇心と知恵」の大切さを訴えるミネルバ大学にも共通しますね。

一人じゃない

インポスターは誰もが経験するものです。様々な分野で雲の上の存在にすら思えるような人たちでさえ、同じ悩みを抱えています。普通のことなのです。あなたが尊敬してやまない周りの人たちの数だけ、あなたは尊敬されているのです。

また、周りの人々はあなたを支えたいと思ってくれています。積極的に人に頼りましょう。家族や友達、先生、カウンセラー、誰でもいいのです。些細なことでも、助けを求めれば必ず人々は喜んで手を差し伸べてくれます。あなたが助けを求められたら、同じことをするでしょう?

インポスターは正しいことをしている証し

そもそもインポスターに陥りやすい状況というのは、自分のしてきたことが100%通用しない、新しい環境にいるようなときです。ただしそれは裏を返せば、あなたが日々新たなことに挑戦し、現状に満足せずに前進していることの何よりの証拠です。これまでの自分が否定されるような気持ちになって当たり前。むしろそれがなければ、もう少し頑張った方がいいというサインでしょう。

自信を持つことと謙虚さを失うことは同義ではない

インポスターを乗り越える始めの時期は、中々に大変です。なにせ、自己評価が低い状態なのですから、そこから自信を持とうとしてもどうしても空元気に感じてしまったり、謙虚さを失うのではないか、という恐怖が付きまといます。でも覚えていてほしいのは、自信を持つことは謙虚さを失うことではないということです。むしろ、自分がこれまでやってきたことに誇りを持つことで、これからどういうことをすればもっと前に進めるのかということに視界が開けます。それこそが謙虚でいるということではないでしょうか。

いかがでしょう。謙虚な気持ちをを持って物事に取り組むのも大切ですが、そんな自分にしっかり自信を持って、これからも頑張り続けるモチベーションを維持できれば素敵だな、と思います。今自分にできることでベストを尽くしましょう!ではまた次回。

日原翔(ひはら・しょう)
 1998年埼玉県生まれ。聖光学院高等学校を中退し、経団連の奨学金制度でカナダのPearson College UWCに2年間留学。2017年9月よりミネルバ大学に進学。身体を動かすことが好きで、現在はダンスに熱中している。科学や政治経済にも関心を持っており、自身の将来像は未だに悩みあぐねている。座右の銘は「二兎を追う者のみが、二兎をも得る」。

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