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就活・卒論、やる気満々でなくても大丈夫 大事なのは2番目

やる気スイッチを入れよう(36)

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NIKKEI STYLE

6月も中旬となりました。「就活が中だるみして、やる気が出ない」という人もいるのではないでしょうか。研究によれば、やる気には4つのレベルがあります。そして実は、将来に最も大きな影響を及ぼすのは、上から2番目のやる気です。自分のやる気レベルを知り、最も効果的な方法でやる気をアップさせましょう。

やる気の4段階

心理学では、やる気は、自分の心の内側から湧き上がる方が望ましいとされています。その方が、やる気自体が高く、継続し、しかも結果につながるというのです。内側から湧き上がる程度によって、やる気は4段階に分かれます。あなたのやる気は、今どの段階にあるでしょう。就活、卒論、部活など、一番気になること1つに焦点を当てて、考えてみましょう。

最低レベルのやる気は、「イヤイヤ」のやる気です。叱られるから、規則だから、みんながやっているから、という外からの刺激で、しかたなくやる。これをレベル1とします。

レベル2は、「人と比べる」やる気。友だちに負けたくないから、バカにされたくないから、みじめになりたくないから、というやる気です。

レベル3は、「意味を認める」やる気です。夢を実現したいから、希望する仕事に就きたいから、自分のためになるから、と意味を見出してやる気になるのです。

最も高いレベル4は、「心から楽しい」やる気です。おもしろいから、やっていると楽しいからと、内側から湧き上がるやる気で行動します。

あなたは、どのレベルのやる気を持っているでしょうか。

上から2番目が大事

レベルが上になるほど、やる気が高く、成果が出ます。確かに、レベル4の「心から楽しい」やる気であれば、言われなくてもどんどんやり、高い成果を生むでしょう。

しかし、就活や卒論、授業などに対して、レベル4のやる気を持つのは、むずかしいと思いませんか。もちろん、たまにはそういうこともあります。就活で、非常に面白い企業説明を聞いたとか、卒論を書くうちに夢中になって時間を忘れたなどです。でも、いつもではありませんよね。

実は、将来のことを考えると、レベル4よりも、レベル3のやる気のほうが効果的であるという研究結果も発表されています。「心から楽しい」やる気は、その時点では高い成果を生むのですが、過剰にやってしまったり、将来の目的には関係のない方向に進むこともあるからです。

就活や卒論に夢中になれない、楽しめない、と感じたとしても、そこであきらめず、冷静に「意味を認める」やる気を維持することで、将来に結果を残すことができます。

「イヤイヤ」でも、やっているのはえらい

「イヤイヤ」でも「人と比べる」でも、とにかくやっているのです。「よくがんばっている」と自分をほめましょう。

このレベルのやる気は、精神的には辛く、ストレスがかかりがちであることがわかっています。ですから、がんばっている自分を認め、できるだけポジティブな感情を持つことが大切です。

レベル差を決めている要素の1つは「自己決定感」、「自分で決めている」という感覚です。自分のがんばりを認める際にも、「自分の意志で、これだけがんばることができた」と、自己決定の部分に注目すると、やる気のレベルが上がります。

例えば就活では、計画を立てたり、記録を付けることをおすすめします。効率的に進められるだけでなく、「自分で自分の就活をコントロールしている」と実感できるからです。これが、自己決定感を高めます。卒論も同様です。

期限を決めることも、効果大です。「2週間で2社のOB訪問をする」「今週中に、卒論の目次を作る」などです。「できた!」という達成感を持つことで、レベルが上がっていきます。「イヤイヤ」レベルのやる気の場合は、期間を短く区切り、達成しやすい目標にしましょう。

「我に返る」ために

「何のためにやっているんだっけ」というそもそもの目的に立ち帰りましょう。みんながやっているからしかたないとか、やらないと恥ずかしいからとか、目的がすり替わっていませんか?

昨年就活生だった秋元さん(仮名、女性)は、「就活で疲弊していた時、OG訪問で先輩が、『仕事は大変だけど、感謝されるとけっこう感動する』と話してくれました。そうだ、自分もそういう仕事がしたいんだった、と我に返りました」と言っていました。

何のために就活をしているのでしょうか。仕事に就くため、自分らしく働くため、自分の夢の実現のためですよね。ただ、この我に返る瞬間は、黙って座っていても訪れません。「イヤイヤ」でも「人と比べる」でもいいので、人と会って話を聞く、自分の思いを話すことが大切です。「何のために?」という問いを抱えながら、人との対話を繰り返していくと、ある時、自分の中心にある「軸」を確認する瞬間がやってきます。

自分のやる気をメタ認知する

もちろん、「心から楽しい」やる気でことに当たることができれば、それは素晴らしいです。その場合も、ときどき立ち止まり、自分の行動を見直してみましょう。「自分は、自分が目指した方向に向かっているだろうか」と考えてみてください。

これは、メタ認知と言われる認知形態です。ものごとを面白い、つまらない、と思うのは認知です。そう思っている自分を観察し、なぜ面白いと思うのか、その思いは合理的か、と考えるのがメタ認知です。メタ認知は、自分を客観的に見ることで、適切な認知や行動を促進し、高い成果につながります。自分のやる気をメタ認知しましょう。

やる気は、最高レベルでなくてかまいません。低いやる気であっても、とにかく行動をし続けましょう。自己決定感を持ち、そもそもの目的を思い出し、メタ認知をすることで、「意味を見出す」やる気にスイッチを入れましょう。

菊入みゆき(きくいり・みゆき)
明星大学経済学部特任教授、JTBモチベーションズ ワーク・モチベーション研究所長。筑波大学の博士課程で、組織におけるモチベーションの伝染について研究中。大学ではキャリアや就職支援の講義を担当、企業とのコラボレーションによる講義も実施。JTBモチベーションズでは企業で働く人への研修やコーチング、経営層へのコンサルティングを行う。著書は「やる気が出なくて仕事が嫌になった時読む本」「職場でモテる社会学」「できる人の口ぐせ」等多数。

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