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career-働き方

就勝就喝福岡教育大学、就職後を見据え指導

就勝就喝 福岡教育大学、就職後を見据え指導

 旧師範学校を源流に持つ福岡教育大学。就職後を見据えたきめ細かな指導が奏功し、同大の教員採用試験の合格者数は右肩上がりで増加を続けている。直近の試験では過去最多水準の合格者を輩出。九州エリアにおける教員養成拠点としての存在感が高まっている。キャリア支援センター長の生田淳一准教授に教員採用試験対策を中心に就職支援策を聞いた。

 福教大は九州・沖縄・山口地域における教員養成の広域拠点を目指しており、各地から教員を志望する学生が集まっています。

キャリア支援センター長 生田淳一氏

 2017年度の教員採用選考試験の合格者数は延べ367人と、過去数十年で最多となりました。全国の教員養成課程を有する国立大学で、5本の指に入る水準です。団塊の世代が定年退職を迎え新規採用が増えていることや、一部の県と市で採用試験を併願できるようになり全体の合格者数が増えていることもありますが、外部環境の変化に対応できるよう、本学でも学生を後押しする体制を整えています。

 代表的なものが「教員採用試験のための特別講座」です。教員を目指す学生向けに週2回、通常の授業に加えて筆記試験や論作文、模擬授業などのきめ細かな指導をしています。原則無料で参加でき、多くの教員志望者が受講しています。

 2年生の後期になると受験地や校種ごとに学生を10人程度のグループに分け、過去問分析や模擬授業の練習をします。学生同士が互いに教え合ったり励まし合ったりすることで、実際の教職の現場で通用する能力が身につくと考えるからです。教員採用試験に合格することはもちろんですが、本質的に魅力のある教員になってほしいとの思いから、就職後を見据えた指導をしているのが本学の特徴です。

 特別講座では、小中学校の元校長など教員経験者で構成される就職支援アドバイザーが重要な役割を担っています。筆記試験や模擬授業の指導はもちろん、学生から人生相談を受けることもしばしばです。就職後にアドバイスを求めて本学を訪れる卒業生も少なくありません。

 福教大では16年度から入学者の選抜方法や教育内容などを大幅に見直しました。その結果、従来は教員を目指す学生は全体の6割程度でしたが、直近の新入生の教員志望率は9割強にまで高まっています。教育現場でのボランティアも積極的に推奨するなど内外問わず学生の取り組みをサポートする体制を整え、一段と資質・能力の高い教員を養成することを目指したいと考えています。(聞き手は三島大地)
[日経産業新聞2018年2月14日付]