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「自分にはムリ」と決めつけない!  ~活動の振り返りを成功体験につなげよう~

就活教室 女子学生へ(2)

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NIKKEI STYLE

女性は自分の力を低く見積もったり、持っている力を出し切らないことがあります。せっかくの能力を埋もれさせているのは、もったいないですね。就活で力を発揮するための4つのポイントをお話します。

失敗への恐怖、成功への恐怖

就職活動をしなくてはと思うのに、一歩が踏み出せない、質問したいのに手が挙げられない、ひとことが言えない、という人は多いと思います。このように自分の行動を抑えてしまうものの1つに、失敗への恐怖があります。応募して落ちるのが恥ずかしいとか、変な発言をしてバカにされたくないという気持ちです。これは男女問わずあるもので、自分の能力を信じていなかったり、まわりからの評価を気にしすぎることで起こります。

そして女性の場合は、この失敗恐怖に加えて、もう1つ恐怖があります。成功のために人と争ったりするのは女性としてよくないことであり、成功すると社会から拒絶される、という成功への恐怖です。社会には伝統的に、女性は優しく親和的であるべき、男性は戦って勝つべきという暗黙の価値観があります。少しずつ世の中が変わっているとはいえ、いまだに管理職に占める女性の割合が1割程度という現状があります。まだまだ女性自身もまわりの人も、無意識に古い価値観に縛られている可能性があります。

女性は自分でも気づかないうちに、チャレンジを避けたり、また、そういう価値観の中で、「自分にはできない」と知らず知らず思い、自分の力や可能性を低く見積もっていることがあります。

しかし就活のように、自分から行動を起こし、自己アピールすることが必要な場面では、こうした恐怖心や低い自己評価を克服し、一歩を踏み出さなければなりません。どうすればよいのでしょうか。

自分の恐怖心や低い自己評価を自覚しましょう。「自分は失敗を恐がっているかも」、「自分はできないと決めつけているかも」と自覚するだけで、何が恐いのかわからない漠然とした恐怖は小さくなります。

低い自己評価を自覚して「自己効力感」を高める

そして、行動を起こし、持っている力を発揮するために必要なのは、「自己効力感(Self-Efficacy)」です。自己効力感とは、インターンシップや就活などの1つの課題に対して、「私はこのことをやり遂げられる」という見通しのことです。自己効力感を高めるには、大きく4つの方法があることがわかっています。

【1】 成功体験を見える化する

自己効力感の最も大きな源は、成功体験です。インターンシップや就活ではできるだけ早めに、「できた!」と思える体験を積み重ねると、徐々に活動がうまくいくようになります。次もできる、という自己効力感が高まりますし、実際に成功につながるスキル(技能)が身につくからです。

体験を「見える化」しましょう。インターンシップであれば、実習が終わったあとの振り返りが大事です。うまくできたこと、失敗したこと、そして、そこから学んだことを文章にします。するとたとえ失敗であっても、学ぶことが「できた」という成功体験になり、自分の中に蓄積されます。

さらにこうした見える化は、応募のエントリーシートを書くときや、面接で自己アピールをするときに使える素材になります。

【2】 人の成功を「モデリング」する

うまくやっている人の行動を参考にして、自分の行動に取り入れましょう。これをモデリングといいます。

内田さん(仮名、女性、20歳)は、インターンシップの実習先をどこにするか迷っているとき、友人の行動が参考になったと言います。「友人のAさんとは、特に親しいわけではなかったんですが、説明会とかで一緒になることがありました。Aさんは勇気があるというか気にしないというか、企業の人に、簡単な内容でもどんどん質問するんです。意外に企業の人も親切に教えてくれるのを見て、こういうやり方はいいなと思いました。自分も考え過ぎずに質問するようになり、緊張せずに話せるようになり、希望の企業に実習が決まりました」

内田さんのように、インターンシップや就活では、ふだんと違う人と触れ合うことが多くなります。彼らの行動スタイルややり方は目新しく、モデリングのネタが満載です。最初は、「そのやり方、いいの?」と違和感を持つかもしれませんが、関心を持って見てください。良い結果につながるとわかったら、どんどんモデリングしましょう。

【3】 「よしよし」か、「いけいけ」か

人からの励ましは、自己効力感を高めます。励ましには、温かく受けとめてなぐさめてくれる「よしよし」系と、やってみなよと背中を押してくれる「いけいけ」系があります。「よしよし」系では、癒されエネルギーを充電できますし、「いけいけ」系では、刺激をもらい一歩を踏み出すきっかけがつかめます。自分の状況に合わせて、どちらのタイプの友人に励ましてもらうかを考えてみましょう。

【4】 お守り、おまじないも効果あり

成功した時の感情や感覚の状態をよみがえらせることも、自己効力感を高めます。好きな音楽やお気に入りの動画も、それで気持ちがあがったりリラックスできたりするのであれば、ぜひ使いましょう。

◇    ◇   ◇

自分を客観的に見て、体験を重ねるうちに、目指すものも徐々に見えてきます。「企画力を活かして人を笑顔にしたい」とか、「調整力を活かして多くの人のまとめ役をしたい」といったことです。目指すもののイメージが描けるようになると、失敗や成功をやみくもに恐れなくなります。地に足が着き、気持ちが安定してくるのです。

3年生のときに自己効力感が高いほど、4年生での就活終了時の満足感が高い、という研究結果もあります。体験の見える化、モデリング、励まし、お守りをうまく使って自己効力感を高め、満足できる就活につなげましょう。

菊入みゆき(きくいり・みゆき) 明星大学経済学部特任教授、JTBコミュニケーションデザイン ワーク・モチベーション研究所長。生涯発達科学博士。働く人のモチベーションについて専門的な研究を行う。大学ではキャリアや就職支援の講義を担当、企業とのコラボレーションによる講義も実施。JTBコミュニケーションデザインでは企業で働く人への研修やコーチング、経営層へのコンサルティングを行う。著書は「やる気が出なくて仕事が嫌になった時読む本」「職場でモテる社会学」「できる人の口ぐせ」等多数。

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