日本経済新聞 関連サイト

OK
skill up-自己成長

NPOの虎の穴(42)学生のみなさんへのエールを込めて
~働き方が変わる、会社との関わり方が変わる

NPOの虎の穴(42) 学生のみなさんへのエールを込めて~働き方が変わる、会社との関わり方が変わる
authored by 立花 貴公益社団法人MORIUMIUS 代表理事

 3年半にわたり毎月記事を書かせていただきましたこの連載も、今回が最終回です。毎月あった出来事に加え、今まで学んできたことや気づきなど書き記してきました。就職活動を控えるみなさんのお役に少しでも立てれば嬉しく思います。

 私が就活をした25年前と今では180度、働き方が変わりました。伊藤忠時代、月曜日会社に来るときには一週間分のワイシャツを持参し、先輩と飲みに行けるのも午前0時近くからという新入社員時代が、今では20時以降の残業禁止を社員全員が厳守しています。会社に所属しながらNPOや地域活動で2枚目の名刺を持つ人も増えてきました。

 退社した社員を緩やかにネットワークし活用する動きも積極的になってきています。リクルートではありませんがどこの会社でも退職者を「卒業生」と呼び、最近では「アルムナイ」という言葉も使われるようになっています。今の学生のみなさんは終身雇用という意識はもともと少ないかもしれませんが、会社もまた個人の活用の仕方を柔軟に考え起用するように変わってきているようです。退社した社員の出戻りや抜擢登用なども身近で出ています。

変わらないものがある。それは仕事に対する熱量

 しかし、そうした働き方や会社との関わり方が大きく変わる中、変わらないものがあると思っています。それは、個人も会社も熱量のある人、会社組織に引き寄せられる、ということです。個人も会社も何を大切し何を成し遂げるかというビジョンの共有を基本とした同じ方向感の中で、熱量高く、そして事業や仕事に夢中になれるか、お互いにとって幸せを感じることができるか、この熱量という言葉に尽きるのではないかと思っています。

釜石の海

 どんなにAIが進んでも、この熱量(=情熱/パッションの総和、使命感の総和)だけは、人間のみがなせるものではないでしょうか。大学生活、就活、そして社会人生活が、キラキラと輝く、生きた時間・生ききった時間となること、毎日が高校生の文化祭前夜のようなワクワクとした高揚感であふれる日々となりますことを願っています。

 みなさんが社会人となり、日本のため、社会のため、自分のために活躍されることを祈念しています。またどこかでお会いいたしましょう。長い間、有難うございました!

◇ ◇ ◇

そのとき、世界の中心から何を叫ぶか
~2019ラグビーワールドカップ開催地 釜石~

 今年2018年4月東北リーダーズカンファレンスを釜石で開催した関係で、東の食の会のメンバーとともに釜石鵜住居復興スタジアム完成の祝賀会とオープニングイベントに参加しました。フレンチの三國シェフによる祝賀会の料理に始まり、森元首相や歴代復興大臣、小池東京都知事代理、岩手県知事や釜石市長、スポンサー企業や復興関係者ラグビーワールドカップ関係者などが参列され、改めて沢山の方々の想いと力により出来上がったスタジアムと実感しました。

 オープニングイベントでは、歌手・平原綾香さんのJupiterや地元中学生との共演、歴代ラグビー名選手のレジェンドマッチ、OB対戦、ハーフタイムではEXILEメンバーと三陸の中学生200名によるダンス、釜石シーウェーブスRFCとヤマハ発動機ジュビロのメモリアルマッチなど大いに盛り上がりました。特に地元中学生のメッセージと歌声は会場に集まった観衆の心に響くものがありました。

 釜石高校2年の洞口留伊さんは、2011年の東日本大震災時は、小学校3年生でした。当時通学していた校舎は津波で流されてしまい、その跡地に釜石鵜住居復興スタジアムが完成したという冒頭の話に引き込まれました。釜石への支援をありがとう、日本中世界中に感謝を伝えたい、という熱いメッセージが繰り返されました。ラグビーワールドカップの公式サイトで洞口さんの発表動画(https://www.facebook.com/rugbyworldcupjp/videos/290647705053533/)がアップされていますので、ぜひ熱量と臨場感を味わってみてください。

 釜石までの道中でも、2019ラグビーワールドカップで瞬間世界の中心となる釜石から何を叫ぶか、2020東京オリンピック開催前後、東の食の会として何を発信するのか、自然と熱い議論となりました。

<お知らせ>

その1
新著『ひとりの力を信じよう』英治出版
Amazon、全国書店にて発売
この本の印税は全て公益社団法人MORIUMIUSに寄付されます。

ひとりの力を信じよう――「今あるもの」で人と地域の未来をつくる

著者 : 立花 貴
出版 : 英治出版
価格 : 1,620円 (税込み)

この書籍を購入する(ヘルプ):Amazon.co.jp楽天ブックス

その2
『(株)雄勝そだての住人 』よりお知らせです
心を込めて育てた三陸・雄勝の旬の海の幸を産地直送!
パーティーやご馳走の食卓にも!
ご注文はこちらから http://ogatsusodateno.shop-pro.jp/


その3
自然と共に生きること、持続可能で無理のない、生活の知恵を活かした昔ながらの暮らし。田舎と都会、日本と海外の仲間との共同生活を通じて多様性を学び、持続可能な社会を創るこどもたちの学び場がモリウミアス・ルサイルです。7泊8日を基本プランとし、2泊3日のMEETモリウミアスという短期間の体験プランも実施、週末1泊2日でこどもと一緒で参加できる家族コースも用意しています。詳しくはHP、FBをご覧ください。
ホームページ
http://www.moriumius.jp
https://www.facebook.com/moriumius.ogatsu

※この連載は今回で終了します。